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若手医師の意欲的取り組みを紹介
~日本医師会がシンポジウム~

 日本医師会は11日、「未来ビジョン“若手医師の挑戦”」と題するシンポジウムを都内で開催した。若手医師の意欲的な活動を参考に、国民の信頼に応え続ける医療の在り方を探るのが狙いで、同医師会としては初めての試みという。同日は4人が登壇し、研修医のスキル向上や女性医師の就労支援などの取り組みを披露した。

 冒頭、日本医師会の松本吉郎会長があいさつ。技術の進歩や少子高齢化の進展で医療を取り巻く環境は様変わりしていると指摘し、「安心・安全で質の高い医療を提供していくためには、柔軟な発想や新たな視点からの提言が非常に重要だ」と若手への期待感を示した。

 事例発表の1番手は京都府医師会理事の堀田祐馬氏で、「臨床研修屋根瓦塾KYOTO」の立ち上げなどを通じた研修医の技術力底上げについて説明した。次に、岡山大学病院MUSCATプロジェクト顧問の片岡仁美氏が、出産・育児・介護と仕事の両立が難しい女性医師への支援策として柔軟な勤務時間や職場のバックアップの有用性などを強調した。京都市で在宅医療を手掛けるよしき往診クリニックの守上佳樹院長は、看護師や薬剤師らも参加したチーム「KISA2隊(きさつたい)」が地元医師会と協力しながらコロナ患者の往診に飛び回った経験を紹介。奈良県のやわらぎクリニックの北和也院長は、医師以外の職種と連携し、コロナ下で患者それぞれに合わせた丁寧な診療に取り組んだことを報告した。

 この後の意見交換では、会場から「どうすれば若手が一歩踏み出しやすくなるのか」「女性医師への支援で一番重要な要素は何か」など質問が相次ぎ、各地の医療関係者の関心の高さをうかがわせた。

 終わりに、シンポジウムの進行役を務めた京都府医師会会長の松井道宣氏が、若手の活躍のためには「医師会の存在がすごく重要だ」と、各医師会の対応強化を求めて議論を締めくくった。(了)

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