治療・予防 2024/11/21 05:00
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筋強直性ジストロフィー
◇都内私立病院職員、4割超が被害
全日本病院協会が2007年12月から08年1月にかけて会員の2248病院を対象に、院内暴力やリスク管理などに関するアンケート調査を実施した(有効回答率49.2%)。その結果、52.1%の病院が過去1年間に職員に対する精神的・身体的暴力、セクハラなどの被害を受けていたことが分かった。
暴言などの精神的暴力は、患者本人によるものが2652件、家族らによるものが784件だった。身体的暴力では、患者本人が2253件、家族らが62件だった。セクハラは、患者本人173件、家族らが35件だった。
東京都内の私立大付属病院に勤務する2万9065人を対象に11年に行われた調査(有効回答率78.6%)によると、暴言が41.5%、暴力が14.8%、セクハラが14.1%。全体の44.3%の職員が暴言・暴力・セクハラのうち何らかの被害を受けていた。「退職したいと思った」「死にたかった」などと回答した人もいるにもかかわらず、24.8%が「我慢した」と回答。病院内で整備されているサポート体制への認知度も極めて低かった。
自分や家族が病気になって医療機関を受診した際、「対応が悪い」と感じたら、文句を言いたくなるのはある意味で当然だろう。三木氏は「こうした一般のクレーマーと、悪質クレーマーは違う」と強調する。後者は「要求の根拠が正当ではなく、理不尽な要求も多い。身体的な暴力を含む粗野な行動を取るケースもある」。他者に対する共感性に乏しく、相手が弱いとみると、徹底的に攻撃してくるのが特徴だ。
◇狙われやすい女性・若年・新人
1992年、集中治療室のベッドで暴れた患者が、対応に当たっていた看護助手をかんだ。この助手はその後、C型肝炎を発症。訴訟となり、裁判所は病院側に安全配慮義務違反があったとして損害賠償を命じた。
2009年、新潟県の病院で患者が看護師4人を1時間にわたって土下座させ、仲裁に入った医師に暴行を加えたとして、威力業務妨害と暴行の容疑で警察に逮捕された。患者は深夜のナースコールに対し、「来るのが遅い」「自分の顔を見て笑った」などと、言い掛かりをつけた。
神奈川県の病院で熱心に毎日、子どもの面会に来る父親がいた。ある日、看護師に「俺の子どもを虐待した。土下座して謝れ」と迫った。看護師はそんなことはしていなかったが、「良い父親」というイメージを持っていた主治医と看護師長は、看護師に謝罪するよう指示した。看護師はショックを受け、小児科病棟で働くことができなくなった。暴言による医療スタッフに対する2次被害だ。
(2018/04/29 16:00)
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~血液がんのホジキンリンパ腫(国立がん研究センター中央病院 伊豆津宏二科長)~