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日本語の音韻は濁音や半濁音などを含めると100種類以上ある。その一つ一つの音を唇や舌、歯、顎などを駆使して言い分け、言葉を表現している。この発音(構音)がさまざまな要因で正しくできなかったり、不明瞭になったりして日常生活に支障を来すのが「構音障害」だ。昭和大学歯科病院(東京都大田区)口腔(こうくう)リハビリテーション科の高橋浩二診療科長に障害について解説してもらった。
▽障害は3タイプ
器質性構音障害は、生まれつき、あるいは事故やけが、病気などで唇や舌、歯、上顎部分の硬口蓋、その奥の軟口蓋、下顎などの構音器官が変形することで起こる。
脳卒中やパーキンソン病などの病気で神経や筋肉が影響を受け、構音器官の動きが悪くなるのが運動障害性構音障害だ。高橋診療科長は「例えば脳卒中で軟口蓋が動きにくくなると、声が鼻から漏れやすくなり『バビブベボ』がうまく発音できずに『マミムメモ』のように聞こえ、ろれつが回りにくくなることもあります」と説明する。
構音器官の形や動きに問題がない場合でも「~でしゅ」「~でちゅ」といった幼児言葉が治らない、特定の言葉が言いづらいということがある。この機能性構音障害は主に幼児期に見られるが、誤った発音が癖になってそのまま習慣化してしまうケースもある。
(2018/09/10 10:39)
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