治療・予防

発音が不明瞭に
日常生活にも支障

 ▽言語聴覚士が訓練担当

 構音障害では、構音器官の形や動きなどを検査し、どの部分に障害があるのかを見極めることが大切だ。「バビブベボ」がうまく言えないという同じ症状でも、軟口蓋の動きが悪いのか、それとも形状に問題があるのかによって治療方法は大きく異なってくるからだ。

 口蓋裂や口唇裂などで生まれつき構音器官が変形している場合は、外科的な治療を行う。がんの手術などで構音器官に変形が生じた場合には、補助装置を取り付けながら言語聴覚士による発音訓練を行うこともある。

 高橋診療科長は「構音器官そのものに障害があると食べ物や飲み物などの飲み込みにも影響することがあります。気になる場合は言語聴覚士がいる病院に相談してください」と話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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