治療・予防 2024/11/21 05:00
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筋強直性ジストロフィー
トイレが近い、夜中に何度もトイレで起きてしまう―。こんな悩みを抱えている人は中高年に多い。しかし、中村クリニック泌尿器科(川崎市)の中村薫院長は「自分の排尿パターンと尿量を把握するだけで、約3割の人は改善します」と強調する。
患者数は20年で約4倍に
▽水分の取り過ぎ
健康な大人が1日に出す尿の量は1リットルから2リットルほどとされ、3リットル以上になると「多尿」と診断される。多尿の原因としては、糖尿病や慢性心不全などの病気もあるが、約3分の1が水分の取り過ぎだ。ただ、習慣的に大量の水を飲んでいるだけではなく、脳梗塞になって意識的に飲んでいる人もいる。
1日に8回以上、夜に1回以上トイレに行くと「頻尿」とされる。心の問題や尿路感染症、前立腺肥大症、過活動ぼうこう、老化などが原因として挙げられるが、やはり水分の取り過ぎが最も多い。
夜に尿の量が抑えられているのは、脳の下垂体から「抗利尿ホルモン」が分泌されるからだ。ところが、高齢になるとホルモンの分泌能力が衰えて昼と夜の差が小さくなり、夜、尿意を感じやすくなる。この点についても中村院長は「寝る前の水分摂取量が大きく影響します。寝る2~3時間前に水を飲むのは控えましょう」と話す。
▽記録で生活見直し
1日にトイレに行く回数と1回分の尿の量を普段から気にしている人は少ないだろう。しかし、この2点を毎日記録しておけば、自分の排尿パターンを客観的に把握できる。これが治療の第一歩だ。「患者さんの約3分の1は排尿日誌をつけて自分のパターンを知るだけで習慣的な水の飲み過ぎが抑えられ、多尿や頻尿は改善します」
病気が原因かどうかを判断するためにも排尿日誌は欠かせない。尿を量るのは簡単な計量カップでも十分だが、3日間毎日記録する。ただ、外出の際はトイレの回数だけでもよいという。
泌尿器科では排尿日誌に基づき、病気の有無の診断やぼうこうの容量を増やしトイレに行く回数を減らす排尿訓練の指導を行ってくれる。中村院長は「最近ではレディース外来など女性が受診しやすい病院も増えています。気になったら一度、泌尿器科を受診してみてください」としている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
(2018/12/17 08:33)
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~血液がんのホジキンリンパ腫(国立がん研究センター中央病院 伊豆津宏二科長)~