心不全〔しんふぜん〕

 心不全とは、心臓のポンプとしてのはたらきが低下して、全身の臓器が必要とする血液(動脈血)を十分に送り届けることができない状態、あるいは臓器から戻ってくる血液(静脈血)を受け入れることができない状態を指します。心不全は、1つの疾患ではなくさまざまな心臓疾患(虚血性心疾患、心筋症、弁膜症など)が進行して重症化した結果の総称です。心不全の進行は生活の質(QOL:quality of life)を低下させ、時に心臓突然死を起こします。
 わが国でも高齢化や食生活の欧米化により虚血性心疾患、心臓弁膜症、高血圧症などの心不全の原因となる疾患がふえており、心不全の患者数は年々増加しています。
 心不全の徴候は、運動したときの息切れや疲労、足のむくみなどから始まり、過労や暴飲暴食、かぜなどをきっかけにしてひどくなり、ついには夜中に心臓ぜんそくの発作を起こしたりします。息切れ、呼吸困難
 心不全の発症や再発を予防するには塩分の摂取を制限し、尿の出かたが昼間少ないようなら、利尿薬や心臓の負担を軽くする薬を服用します。水分のとりすぎは心不全を生じさせますが、発汗の多い夏には適宜こまめに水分をとり、脱水にならないための注意も必要です。このため体重を毎日測定して、体重が一定以上増加することのないように飲水量を調節します。
 また運動は過度にならないように注意し、特に旅行は無理のない予定を立て、十分に休みをとりながら行動することが大切です。適量の運動は再発の防止にも役立ちますので、一定の限度を決めて定期的におこなうようにします。限度は主治医に決めてもらうのがよいのですが、望ましい運動は、からだ全体をゆっくり動かす体操や、会話しながらできる範囲のウオーキングなどです。望ましくない運動としては、競走やいきみを伴うものなどで、自分の限度を超えておこなうことは禁物です。また酷暑、厳寒の季節には外での運動は避けるようにします。
 入浴はぬるめの湯で長時間にならないように注意し、浴室や更衣室は温度差のないように十分にあたたかい状態にして、湯ざめをしないようにすることが原則です。
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