治療・予防 2025/04/18 05:00
要介護になるリスク、高精度で予測
~3種の体力テストで(筑波大学 大藏倫博教授)~
「GLORIA」など数多くの名曲を世に送り出したロックバンド「ZIGGY」のボーカル、森重樹一氏は長くアルコール依存症に苦しんだ過去を持つ。鬱(うつ)状態に陥り、自殺を考えた時期さえあった。医師や自助グループの支援を受けて酒を断ったが、今も「一杯飲めば、元の状態に戻る」と自覚しながら活動を再開。「音楽を創造する平均値はかつてより上がった」と振り返る森重氏は、依存症からの回復を目指す人々を支援する活動にも力をいれている。
インタビューに応える森重樹一氏
◇酒を飲むことで楽に
ZIGGYは1984年に結成。多くのメンバーが入れ替わったが、森重氏は一貫してZIGGYの中心として活躍。「GLORIA」がオリコン上位に入り、テレビ番組にも数多く出演するなどしたが、2008年に活動を休止している。その最大の要因は、森重氏のアルコール依存だった。
森重氏は「芸能界に入っていくことへの恐れがあり、酒を飲むことで楽になった」とバンド結成当時を振り返る。その後、気が付くと飲量が増え、山手線の網棚に寝たり、飲酒運転で捕まったりといった問題行動も起こしていた。「ロックなのでお酒を飲むのは自然だったし、創造性も得られると思っていた。堅苦しい、物事を仰々しく考える自分の気質(きしつ)を取り払ってくれる役割があった」という。
しかし、飲み始める時間が年々早まり、「最後の何年かは体からアルコールが抜けることはなくなった」。妻子とは別居状態になり、当時は「相手のことを思いやる気持ちなんて一切なかった。(俺が)死ねばいいんだろう。生命保険が入るからなんとかなるだろう」と考えていた。
活動を再開したZIGGYの森重樹一氏
◇人の動きと声に時差
この時期になると、恒常的な鬱状態に陥り、「お酒を飲むとましになるが、それも2時間程度で、すぐに死にたいと思うようになった」。08年にZIGGYは活動を休止する。「くそみたいな精神状態で造るものをZIGGYの看板で出せない」と感じたためだが、活動休止により自身の存在意義を確認できなくなり、依存症は一気に悪化した。
そうした中、「2歳になった娘のためにも酒をやめたいと思った。娘の写真を見ながら飲む酒は、悲痛だった」といい、08年の11月から12月にかけて1カ月強の間酒を断った。しかし、「ひと月やめたからもう大丈夫だろう」と思い、09年の元日に再開すると従来にも増して依存症、鬱症状が重くなった。「にっちもさっちもいかなくなり、無理して酒をやめようという根性がなくなった。酒をやめないほうがいいと思った」。
複数のバンドで活動していたこの年の5月、「人の動きと声に、時差が出るようになった。バックステージで化粧していても、画像が自分の中で合わない」という状態を経験。「直感的に俺は死ぬ」と感じたという。本番前に飲まなくてはどうにもならなくなったが、「缶ビールのプルタブを自分では開けられなかった」。
(2019/02/16 06:10)
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