一流に学ぶ 「女性外来」の先駆者―対馬ルリ子氏
(第6回)
医師7年目の緊急事態
2週間泊まり込み、チーム全員で対応
搬送前の病院で緊急帝王切開をして子どもは助かったが、母親の子宮からの出血が止まらず、出血多量から肺水腫の状態になっていた。「その頃、東大病院ではまだ救急救命センターが稼働しておらず、看護師さんたちも、ここまで重症の人には手が回らないというので、私たち産科チームで何もかもしなければいけない状況でした」
対馬氏は国立病院でがんの難しい手術も数多く経験し、東大病院に戻ったばかり。すでに中堅の重要なポストに就き、研修医の指導も行っていた。女性は生まれたばかりの子も含め2人の母親。自分と同年代の患者を前に「子どもを残して死なせては、絶対にダメだ」との思いを強くした。
その後、チーム全員が2週間、家に帰らず病院に泊まり込む日が続く。一般病棟の患者の手術、出産、治療、それに外来診療も継続しながら、この重症の患者の救命を同時進行で行った。
(2018/03/01 10:00)
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2018/04/12 10:00
(最終回)
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2018/03/29 10:00
(第10回)
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