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リウマチと発熱 【第8回】

 リウマチは関節の痛みや炎症を引き起こす自己免疫疾患として知られていますが、発熱もその一症状として表れることがあります。

 特に、50代女性がリウマチの症状に加えて熱が続いていると不安を感じるのは当然のことです。

 本記事では、リウマチと発熱の関係について詳しく解説し、リウマチ性多発筋痛症やリウマチの合併症による発熱についても触れます。

 風邪気味の症状とリウマチの関係を理解することで、安心して適切な治療を受けるための情報を提供します。

 ◇肩の痛みや微熱を引き起こす炎症性疾患

 リウマチ性多発筋痛症(Polymyalgia Rheumatica, PMR)は、肩や首、腰などの痛みやこわばり、微熱を引き起こす炎症性疾患です。

 この病気は自己免疫反応が原因であり、体の免疫系が誤って自身の組織を攻撃することによって発生します。PMRはリウマチの一種であり、高齢者に多く見られる疾患です。

 ◇50歳以上の女性に多く、70~80歳がピーク

 リウマチ性多発筋痛症は、特に50歳以上の女性に多く発症します。

リウマチ性多発筋痛症は50歳以上の女性に多く発症。微熱や疲労感、体重減少などの全身症状も見られることがある(イメージ)

 発症のピークは70〜80歳とされており、年齢とともに発症リスクが高まるものです。症状は突然始まり、主に肩や首、腰の痛みやこわばりとして表れます。

 これに加えて、微熱や疲労感、体重減少などの全身症状も見られることがあります。発症初期は風邪やインフルエンザと間違えられることが多いため、適切な診断と治療が必要です。

 症状が持続し、日常生活に支障を来す場合は、早期に医師の診察を受けることが重要です。

 ◇高齢者の発熱食欲不振、体重減少

 リウマチ性多発筋痛症は高齢者に多く見られるため、発熱食欲不振、体重減少などの症状も典型的です。

 これらの症状は、炎症が全身に広がることで引き起こされます。発熱はしばしば微熱程度ですが、持続的であるため、長期間続く場合は注意が必要です。

 また、食欲不振や体重減少は、全身の炎症反応と関連しており、身体全体の調子を崩す原因となります。高齢者にとっては、これらの症状が日常生活に大きな影響を及ぼすため、早期発見と適切な治療が重要です。

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