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IC用動画を用いて消化器内科外来を効率化。Contrea株式会社が新コンテンツのリリースを発表

Contrea株式会社
医療者と患者さんを繋ぐプラットフォーム『MediOS(メディオス) 』を提供するContrea(コントレア)株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:川端一広)は、新たな診療科の展開として消化器内科向けのインフォームド・コンセント動画をリリースしたことをお知らせいたします。 説明の効率化と患者エンゲージメント向上の両立を支援するシステムとして、 医療現場のDXに貢献して参ります。


消化器内科向けサービスリリースの概要


提供内容:消化器内科向け動画コンテンツおよびMediOSシステム
提供開始日:2023年6月15日(木)~
サービス概要・申込URL:https://medios.guide/video/gastroenterology



コンテンツ内容のご紹介


 消化器内科向けの動画コンテンツとして胃癌(ESD)、胆管結石・胆管炎(ERCP)、胆管癌(ERCP)、膵癌(ERCP、EUS-FNA、SPACE)、膵嚢胞性腫瘍(EUS)など、6疾患 7術式 18本のアニメーション動画を制作しました。
 本リリースではその中の一部である『胃癌に対するESD』を参考動画として公開します。

消化器内科を取り巻く背景と課題


 消化器内科は、日本で2番目に多くの患者数を誇る診療科の一つで、その患者総数は日本全国で1700万人超(*1)と推定されています。ただ患者数が多いだけでなく、消化器内科の日々の業務は多忙を極めます。外来診療、病棟業務に加え、内視鏡を用いた検査・治療を日夜行っているためです。ある大病院では、年間 15,000件もの内視鏡手技が行われています。そのような状況下で、医師の業務負担の要因のひとつと言われているのが「インフォームド・コンセント」です。

「インフォームド・コンセント」とは、医師が患者さんに対して手術の治療の効果や副作用などの情報を十分に説明し、患者さんが自身の治療内容や方針に納得した上で同意するプロセスのことです。
 厚生労働省の調査資料(*2)によると、医師の残業理由として半数以上の医師が「インフォームド・コンセント」を要因にあげています。

消化器内科における「インフォームド・コンセント」の重要性 


 消化器内科で行われる内視鏡検査や処置、治療にはリスクが伴うため、患者さんにリスクや効果、副作用について適切に分かりやすく説明することが必要不可欠です。
 患者さんがこれらの内容を理解し納得するためには、各個人の病状に応じた詳細な説明が重要であり、時間を要します。例えば、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)の場合、手技や解剖が複雑であり、様々な合併症があるなどの要因から、1回の説明にかかる時間は一般的には10~30分程度といわれています。さらに患者さんやご家族からの質問がある場合は、より詳しい説明が必要です。

 実際に、ある大病院でICに費やされる時間は、胃内視鏡検査では年間約1,400時間、ERCPでは年間約600時間と推定されており、日々の診察や他の業務を圧迫しています。(*3)

 「業務負担」「患者さんの理解度不足」「説明内容の不足」といったインフォームド・コンセントにおける課題に対する解決策を具現化したシステムが『MediOS』です。我々ContreaはMediOSを通じて、多忙な医師の説明負担を軽減し、患者さんが納得して治療を受けられるよう支援しています。
医療者と患者さんを繋ぐプラットフォーム『MediOS』とは  


 MediOSとは定型的な説明内容を分かりやすいアニメーション動画で提供するサービスです。MediOSを用いて、繰り返しの定型的な説明を動画で再現しあらかじめ患者さんに見てもらうことで、医師は限られた診察時間を患者さんごとの個別説明に充てることができます。医師は患者さんとの対話や個別性に即した説明、意思決定の支援などに注力することができ、業務効率のみならず患者さんの満足度や治療に対する納得度も向上することが期待できます。

 加えて、MediOSは患者さんの理解度確認や質問事項を事前に収集するクラークとしての役割を担うこともできます。MediOS一つで動画の準備・管理、患者さんへの共有、視聴のトラッキングまで運用が可能です。

 消化器内科における定型的な説明を効率化することで、医師は治療選択のサポートや、ハイリスクな症例への事前準備など本質的な業務に集中することができ、内視鏡検査の安全性向上、日々の診療の効率化にも繋がります。

MediOSの効果


 弊社では消化器内科のコンテンツに先立って麻酔科・眼科・泌尿器科のコンテンツをリリースしております。年間4,000件の手術を行っているある病院では、MediOSを導入したことにより、患者さん1人当たりの麻酔科の説明時間を30分から10分に短縮することができました。これは年間に換算すると1333時間もの説明時間削減に相当します。(*4)

 また、患者さんへの動画視聴後の理解度調査は5段階中、平均4.8と高い値となっています。高齢の方が多い医療現場でも動画による説明は受け入れられており、これからのスタンダードになることが期待できます。(*5)

 医療現場の業務効率化を図るだけではなく、患者さんがあらかじめ自身の疾患や治療方針について知識を得たうえで、医師との対面の診察に臨むことにより、より本質的な『対話』に注力できることがMediOS導入の最大のメリットです。
 医療業界では2024年4月に働き方改革に関する法律が適用される予定となっており、医療現場の効率化が急務の課題となっている状況において、このMediOSは革新的なシステムとなることが期待されます。MediOSについてご興味のある方はこちらからお問い合わせください。

サービス概要・申込URL:https://medios.guide/video/gastroenterology

導入病院の医師からのコメント


東京大学大学院医学系研究科 器官病態内科学講座 消化器内科学分野 教授 藤城光弘先生

 今回胃癌の動画コンテンツの監修を行いました。
 胃癌は、癌のステージや患者さんの状況により治療法が異なるため、まずは患者さんの状況について丁寧に説明をし、今後の治療について理解をして頂く必要があります。
 胃癌の動画コンテンツでは定型的な部分を動画にし、疾患の基本的な内容や治療法について患者さんに理解していただけるよう監修しました。特に胃癌に対するESDのコンテンツではアニメーションを用いることにより、医師の説明時間が減らせるという観点だけでなく、口頭で説明するよりも非常に分かりやすい説明動画となっております。


埼玉医科大学国際医療センター 消化器内科 教授 良沢 昭銘 先生

 この度、Contreaさんの消化器内科 胆管結石・胆管癌・膵癌の動画コンテンツの監修を行いました。消化器内科は患者数が多いだけでなく、手術や内視鏡検査・超音波内視鏡(EUS)検査の件数も多いです。また胆管結石や胆管癌・膵癌に対する検査・処置の説明は解剖学的にも複雑であるため患者さんに分かりやすい説明をすることが大切です。
 そのため、胆管結石・胆管癌・膵癌の動画コンテンツでは、病態・検査・治療方法・合併症についてアニメーションでわかりやすく表現しました。動画説明コンテンツを用いることで、患者さんも十分に説明を理解し、また医師も業務負担の短縮につながり、その時間を研究や臨床での自己研鑽に費やすことができると考えています。
 今後Contreaさんのサービスが多くの医療機関に普及し、患者さんや現場の医療従事者に役に立つサービスとなることを期待しています。

会社概要


「医療に関わる全ての人に安心を」をミッションに掲げ、医療者と患者さんを繋ぐプラットフォーム『MediOS』の開発・販売を行っております。
会社名:Contrea株式会社
代表者:代表取締役CEO 川端一広
所在地:151-0053 東京都渋谷区代々木1-30-14 代々木ANNEX 014
設立:2020年1月23日
事業内容:医療者と患者さんを繋ぐプラットフォーム『MediOS』の開発・運営
会社HP:https://www.contrea.jp/

このプレスリリースに関するお問合せ先


お問い合わせフォーム:https://www.contrea.jp/contact

(出典)
*1:厚生労働省, 令和2年(2020) 患者調査の概況, <https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/dl/soukanjya.pdf>.
*2:厚生労働省, 平成29年度過労死等に関する実態把握のための労働・社会面の調査研究,
*3:Contrea株式会社が算定
*4:Contrea株式会社が算定
*5:Contrea株式会社が算定
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