こちら診察室
進化した人工関節
▽連載要旨 手足や腰から指先まで、動かす際には欠かせない役割を担っている関節。硬い骨同士がぶつからないように間に軟骨が入っているが、加齢と共に摩耗し、骨同士がこすれ合ってしまう。こうなると痛みや動作不良が頻発し、日常生活どころか単純な場所によっては起居や歩行にも大きな障害になってしまう。
そこで摩耗した関節部を手術で人工関節に置き換える治療法が登場し、股関節や膝だけでなく。肩や足首、指先まで弛緩することで関節の機能を回復することができる。もちろん解決すべき課題は残り、患者側の理解も重要な要素だ。この人工関節について、学術総会の責任者も務めた専門医が紹介する。
▽略歴
山本謙吾(やまもと・けんご)
東京医科大学病院整形外科主任教授 同大学病院院長
日本専門医機構認定整形外科専門医日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本人工関節学会認定医。
1983年東京医科大学卒業、98~99年米国ロマリンダ大学留学、2004年東京医科大学整形外科学教室主任教授、10年東京医科大学病院リハビリテーションセンター部長兼任