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こころの不調経験者95%が共感した、うつの人の感覚と寄り添い方。『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』発売

文響社
100名以上の当事者の声をもとに作られた、言葉にできない「うつの景色」が見える本

株式会社文響社(本社:東京都港区、代表取締役:山本周嗣)は、2023年6月23日に『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』を発売いたします。



日本人の70%以上が人生に一度は「うつ」を経験!?そのとき、周りの人はどう支える?


厚生労働省の報告書によると、日本では現在7~8割の人が、一生に一度は何らかの精神疾患を経験すると言われています。うつ病、適応障害、双極症、不安障害、統合失調症、認知症など、原因となる疾患はさまざまですが、共通点は「抑うつ状態」を経験すること。

しかし、うつの症状や感覚は言葉で説明することは難しく、ご家族や周りにいる人は、なかなか実感を持って理解することができません。そのため、周囲の人々は「どう手助けするべきなのか」「なんと声をかけたらいいのか」がわからずに話しかけるのを躊躇したり、理解不能な言動が「症状」なのか「本人の性格」なのか分からずに、イライラしてしまうことがあるのではないでしょうか。

本書は、「わかりたいのにわかれない」「わかってほしいのに伝えられない」という、ご本人と周りの人の心のもやもやを軽減する本を目指して制作されました。

「これも、うつのせいだったの?」100人以上への調査でわかった、意外だけど「あるある」の19症状


本書では、100名以上の当事者とそのご家族への取材からわかった最も代表的な「うつ症状(一部双極症の躁状態を含む)」を、19のエピソードを通してマンガでわかりやすく解説。
うつといえば「こころの病」「ひたすら悲しんで泣いている」イメージが強いかもしれませんが、実際には身体症状もとても多く、最初は内科を受診する患者さんが多数いるほど。

例えば…
・【岩のような倦怠感】身体が岩のように重くなり、起き上がることができない
・【おわんの感覚】頭に大きなおわんをかぶったように、ぼーっとして、現実感がない
・【音と光の矢】周囲の出す音や光が、矢のように脳に刺さって痛い
・【思考の迷路】頭の中で文字が迷路のように散らばり、文章が読めない・書けない
・【絶望感の波】予測不能で抵抗不可能な絶望感が大波のように襲ってくる
・【ぐるぐる思考】止めたくても止められないネガティブな思考のループ
・【希死念慮】無意識に「死」の存在が大きくなり、引き寄せられる

このほか、全19の症状を紹介しています。
本文より
本文より

当事者の共感度95%!うつの人の感覚がわかれば、同じ目線で寄り添える。


本の後半では、当事者への取材で分かった、うつの人が周りの人にしてもらって嬉しかった言葉がけや、逆に負担となってしまった事例をマンガで紹介。
読めば自然と、うつの人への寄り添い方が分かる内容となっています。

例えば…

・「なんにもしなくていいんだよ、いてくれるだけで」
・「あなたは私の宝物だから絶対に死なないで」
・「頑張って」はなぜ危険…?励ましの気持ちを伝えるときの注意点
・魔法の言葉は「何かしてほしいこと、ある?」
・「この先のことどう考えてるの?」は、最悪の事態を招く可能性のある言葉
など、12の言葉と8つの寄り添い方を紹介。

また、本書について事前に精神疾患の経験者の方々に読んでいただいたところ、95%の方から共感の声を頂きました。

▼読者の声
「ほぼ全編にわたって自分にとってもあるあるネタばかりだった」
「うつの症状や治療法を書いた本はたくさんあるが、うつの人の見ている、感じている世界を丁寧に分かりやすく書いた本は初めてで、感動した」
「うつ病の真っ只中では、自分の感覚を周囲に説明することも一苦労なので、こういった漫画があれば周囲の人に読んでもらうことが当事者・周囲の両方にとって効果的だと感じた」
「励まされました。自分だけではなかったのだと確認でき、少し気持ちが軽くなりました」
「当事者と周囲の人にとって分かりやすく、うつの人の気持ちを十分すぎるくらいに代弁してくれるような今回の漫画は、多くの人にとって大きな救いになると感じました」

「うつの人の世界を知る」ことで、大切な人の心も、自分の心も守れる。


本書は、編集者の身近な家族がうつ症状を抱えたことをきっかけに、うつ状態に陥ったときのこころの状態と、適切な接し方を知りたいという思いから企画されました。力になりたいけど、傷つけるのが怖い。でもそうこうしているうちに手遅れになってしまったら…という思いを抱えている方は多いのではないでしょうか。

休み方がわからなくてつい頑張りすぎてしまう…家族がダウンしてるから自分は休めない…
今が頑張る時だから落ち着いたら休暇をとろう…転職や引っ越しなど環境の変化が続いた…
など、自分でも気づかないくらいの少しのきっかけが重なって、誰もがこころのバランスを崩してしまう時代。

「うつの人の世界」を知ることは、大切な人のこころはもちろん、自分のこころを守ることにもつながります。
「最近元気をなくしているあの人の力になりたい」、「自分の症状ってもしかして…?」と思っている方に、本書が届くことを願っています。

書誌情報


『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』
並製、192ページ、A5判
本体価格:1,580円(+税) ISBN:9784866516295 発売日:2023年6月23日


大野裕【監修】
精神科医。一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長。ストレスマネジメントネットワーク代表。精神医療の現場で注目されている認知療法の第一人者で、Academy of Cognitive Therapyの公認スーパーバイザー。日本認知療法・認知行動療法学会理事長、日本ポジティブサイコロジー医学会理事長など、諸学会の要職を歴任。著書に『こころが晴れるノート』(創元社)、『はじめての認知療法』(講談社現代新書)など多数。

NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)【監修】
2007年1月設立。精神障害のある人たちが主体的に生きていくことができる社会の仕組みづくりを目指し、地域で活動する各団体と連携して、科学的に根拠のあるサービスの普及を行っている。本人・家族のためのメンタルヘルスマガジン『こころの元気+』を毎月発行。(https://www.comhbo.net/

工藤ぶち【マンガ】
漫画家、イラストレーター。本格的な漫画作品は本作がデビューとなる。10年以上にわたりうつ症状を経験し、紆余曲折経て本作の漫画を担当する。
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