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カラフルNIPPON、西東京市芝久保に「生活介護」及び「グループホーム」を開設

一般社団法人カラフルNIPPON
自閉症・強度行動障害者を”地域で受け入れる環境づくり”を実現

 一般社団法人カラフルNIPPONは2023年6月1日、主に自閉症・強度行動障害者を対象とした生活介護及び共同生活援助(グループホーム)施設である「カラフル西東京(東京都西東京市芝久保五丁目2番5号)」を開所した。また同年7月14日には「開所を祝う会」として開所式と内覧会を実施。利用者や保護者、行政や地域住民、取材陣など約130人が参加し、カラフル西東京の開所を祝った。  同施設は鉄筋コンクリート造りの2階建てで、延床面積810平方メートル。1階が共同生活援助(グループホーム)、2階が生活介護の合築となっており、利用者へのより良い支援と事故・虐待の予防を目的に、職員同士の関わり合いによる心理的安全性の確保を意図した設計となっている。


●開設に込めた想い
 同法人の平雅夫代表理事が挨拶を行い、同氏が学校教員時代に直面した「施設建設反対運動」や地域で行動障害の方やご家族が経験してきた偏見や拒絶など、開設に至るまでの経緯と想いを説明。その上で「行動上の問題を抱える障害者を単に受け入れるだけでなく、利用者も職員もご家族もポジティブに包み込むような施設を作り上げたい」と意欲を語った。


●強度行動障害者を”地域で受け入れる環境づくり”は、我が国の喫緊の課題
 近年、障害者福祉が拡充し、障害福祉サービス利用者は増加の一途である。しかしながら強度行動障害のある方の利用については受け入れ拒否や虐待などの不適切な対応もあり、遅々として進んでいないと言われている。そうした問題に対して国は「強度行動障害支援者養成研修」を推進するなど解決を図ろうとしているが、現状は施設入所希望者が後を絶たず、地域で強度行動障害者の受け入れができる施設の確保は喫緊の課題となっている。

 カラフルNIPPONでは、今後2030年までに同様の施設を複数開所することを計画しており「同課題の解消に、これからも真摯に向き合っていきたい」としている。

●行政からも期待と感謝の声が
 カラフルNIPPONの取り組みに対し、行政からも応援コメントが多数寄せられた。
 ・菅直人氏(元内閣総理大臣 衆議院議員 立憲民主党最高顧問)
 ・松本洋平氏(衆議院議員)
 ・酒井ごう一郎氏(西東京市議会議長)
 ・佐藤謙氏(西東京市健康福祉部長)
 ・利用者のご家族様からのコメント
 コメント詳細については、カラフルNIPPONが発信するブログにて紹介。
https://colorfulnippon.com/main-blog/

●カラフル西東京”設計上”の工夫
 カラフル西東京では、利用者へのより良い支援や生活のしやすさを実現すべく、障害特性を鑑みた設計上の工夫を随所に凝らしており、見学会では大勢の関心を集めた。ここではその一部を抜粋して紹介する。

施設外観
法人名に合わせたカラフルな外観。それぞれの人が、障害の有無に関わらず「自分らしく」生き、互いに認め合い調和すること。そんな生き生きとしたインクルーシブな社会の実現に向けた願いが込められている。

玄関(1階)
天井・壁一面に広がる青空は、利用者が「自分の居場所」と思えるよう、明るくポジティブなカラーを選択。

ロビー(2階)

グループホーム(1階・女子棟リビング)
一般的に洗面台は浴室(脱衣所)に設置されるが、支援員の死角が増えるリスクもある。
リビングに設置することで、洗面する利用者もリビングにいる利用者も同時に視野に入れられるようにした。

生活介護(2階・廊下)
「聴覚的な刺激は感情を誘発しやすい」と言われているため、扉は音を制御できる鉄扉に。
利用者が認識しやすいよう、扉のカラーで用途がわかるように工夫している(ピンク:職員のみ、ブルー:利用者OK、クリーム:職員と一緒に入る部屋)

回廊
自閉症の方の中には歩くことで落ち着く方がいることから、自らのペースで、自らが落ち着くまで歩行できる造り。
継続的な運動習慣を取り入れるため、回廊を活用した運動プログラムも実施している。

中庭
感染症蔓延時の外出できない時期などで、周囲に気兼ねなく運動したりリラックスできるように設置。
利用者が晴れやかな気分で穏やかに過ごせるよう、どの部屋にも十分な採光がなされるように設計している。


●オンラインサロンによるコミュニティづくりと情報発信で”障害支援の輪”を広げる取り組みも
 昨今、発達障害児者を取り巻く環境は大きく変化、拡大の一途にある。一方で1つひとつに目を向けると、量的な拡大に比べて質的な充実は不十分で、その背景には、教育・支援現場の運営や経営における”課題”が大きく関係していよう。
例えば・・・
教育・支援現場
 「モデルになる先輩や同僚がいない」「研修を望んでも実践に活かせる内容に乏しい」など様々な課題があり、結果として同僚や先輩に相談さえ出来ず、スキルアップも叶わず、自身が燃え尽きてしまう感覚に捉われてしまう人も少なくない。

経営者
 「慢性的な人員不足」「採用できる人材の劣化が著しい」「自分自身の経験だけで助言していいのか悩んでしまう」「施設運営を改善していきたいが相談先がない」など、日々の施設運営も含めて孤独と不安に苛まれているといった声もよく聞かれる。

ご家族や当事者
 「甘えや子育ての問題にされてしまい障害や特性を理解してもらえない」「熱心な無理解者に出会うとかえって疲弊してしまう」「相談しても納得のいく回答が得られない」「支援者が毎年変わってしまい、毎年毎年同じ説明をしなければならない」など、長い期間にわたって伴走してほしいのに支援が途切れてしまい、現在も未来も不安が高い実情がある。

 このような支援者がそれぞれの立場で抱える不安や課題を解消するため、以下3つを目的にオンラインサロンを開設。日々情報発信やコミュニケーションを行っている。
オンラインサロン「いっしょにあるこう ~障害援助の輪を作ろう~」の目的
1.「理論」と「実践」をつなぐ
2.「心理」「教育」「福祉」「家族」「当事者」の人と人をつなぐ
3.「学校」「福祉施設」「企業」など施設と施設をつなぐ

●サンプル動画(自閉症・ADHDの特性「実行機能」の解説)


●一緒に働いてくださる方も募集しています!
 一般社団法人カラフルNIPPONでは、一緒に働いてくださる方を募集しています。
私たちは常時支援が必要な障害のある方に対して、専門的な知識・スキルを習得したスタッフと効率的な人員配置により「必要な人が、必要なサービスを、必要な環境で」受けられることを実現したいと願っています。そうした夢を実現するために、多様な人材を求めています。
応募概要はこちらから(https://colorfulnippon.com/recruit/recruit.html

●お問合せ先
一般社団法人カラフルNIPPON 代表:平 雅夫(たいら まさお)
電話:042-497-5602 FAX:042-452-6804
E-mail:info@colorfulnippon.com
ホームページ:https://colorfulnippon.com/
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