医療MaaS車両「MedaaS」で、次世代型医療サービスを本格的に提供開始

株式会社M-aid
M-aidは、様々なヘルスケアDXサービスを提供していますが、このたびトヨタ紡織のシート可変機構技術を取り入れた専用車両を導入し、今そして将来の医療課題の解決を目指します。

豊田通商株式会社の関連会社である株式会社M-aid（本社：名古屋市、代表取締役CEO：木下水信、以下当社)は、医療MaaS（Mobility as a Service）事業を立ち上げ、トヨタグループのトヨタ紡織株式会社の協力のもと、専用車両での医療サービスの提供を本格的に開始いたします。

医療を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変わることが予想されます。もっとも大きく影響を受けるとされているのは医療の2025年問題で、65歳以上の人口が30％以上を占めるようになり、それによる国民医療費の増加、病院不足や医療従事者の労働不足が指摘されています。

コロナ禍では、オンライン診療、オンライン服薬指導、電子処方箋が解禁され、またマイナカードによるオンライン保険証による資格確認も始まり、現在医療のDX（デジタルトランスフォーメーション）化が急速に加速しています。

待ったなしとされる超高齢化社会による医療費の増加は今後さけられず、国も予防・未病対策を令和元年12月1に「脳卒中・循環器病対策基本法」を施行し、肥満、運動不足、喫煙などによる、いわゆる生活習慣病の予防に取り組むことを国民や社会に努力義務としています。さらに来年度4期目となる特定健診・特定保健指導は実施率の向上・脱落率の減少はもとより、ICT活用による成果が求められるようになります。また国が今後国民皆歯科検診を生活習慣病予防の観点から実施をめざしており、治療以外の予防未病分野にも対策が必要とされています。

今般、当社は、これらの社会課題の解決をめざし、当社が開発した様々なヘルスケアＤＸサービスとトヨタ紡織の車室空間開発技術（シート可変機構技術）を融合した、医療サービス車両「MedaaS（Medical as a Service）」を製作しました。特徴は、ワンボックスカーを活用した居住性の高い車室空間を架装し、トヨタ紡織のシート可変機構技術を活用したマルチレイアウトシートシステムを搭載し、様々な医療サービスに対応できるマルチタスク車両としました。また高齢者や身体に障がいをお持ちの方にも安全に乗降できるよう、乗降口にサイドステップや車椅子専用リフトも装着し、ユニバーサルな車両としても安全に利用できるようにつくられています。

これまで当社と関連医療機関である医療法人尚仁会名古屋ステーションクリニックと協力して、特定の医療サービスを実施していましたが、マルチタスクにレイアウトが可能なシートを搭載したことで、その特徴を生かし、オンライン診療やオンライン特定保健指導、企業健診時の出張歯科検診、検査、健康診断時の補助車両など様々なシーンでの実用が可能となり、多くの実績を積んでいます。それを踏まえ、今後、医療、福祉、災害時対応など様々なサービス提供者とも連携し、行政のニーズにも対応できるよう、本事業への取組みを本格化していきます。

　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　スペシャルサイトはこちらから公開　https://medaas.net