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認知症の方を支える家族のためのガイドブック!『1日が36時間になる日 家族が認知症になったら』が本日発売

クロスメディアグループ株式会社
認知症ケアに「1日36時間」を費やすすべての人に捧げる一冊

ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2023年8月30日に書籍『1日が36時間になる日 家族が認知症になったら』を刊行します。原書は1981年に米国で初版が発行されて以降、全19カ国で出版され、累計350万部を突破した世界的なベストセラーで、何度も改訂を重ねながら読み継がれてきました。本書は疾患そのものを治療することができなくても、認知症の方やその家族の生活・人生の質を向上させるためにできることはたくさんあるという考えを基に、多数の事例と解決策を示すことで、適切な認知症ケアの方法を提案しています。そして、「大切な人が認知症になってしまってもそばにいたい」「そのために『1日36時間』を注ぎ込みたい」という家族の気持ちに寄り添うファミリーガイドとして、一家に1冊備えたい名著です。






高齢者の約6人に1人が認知症



日本の高齢者(65歳以上)人口は3,627万人、高齢化率(全人口に占める高齢者の割合)は29.1%で、過去最多となっています(総務省統計局による推計、2022年9月15日現在)。日本の超高齢化とともに、認知症有病者数も増加しています。それは、認知症発症の大きな要因のひとつが加齢だからです。

「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」によると、2020年時点における高齢者の認知症有病率は16.7%、有病者数は602万人と推定されています。高齢者の約6人に1人が認知症有病者ということになり、日本は世界一認知症有病率が高い国となっています。さらに、2025年には約5人に1人、20%が認知症になるという推計もあり、認知症は決して他人事ではないのです。

こうした高齢者や認知症の増加は、日本でさまざまな社会問題として取り沙汰されています。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」や認知症の方がほかの認知症の方を介護する「認認介護」、認知症の親を介護するために仕事を辞めざるを得ない「介護離職」、さらには介護が原因となって子の世帯までが貧困化し、やがて破産にいたる「介護破産」などです。世界中のベビーブーマー世代や日本の団塊の世代が75歳を迎え、少なくとも今後30年間は、世界的に認知症を有する方が増え続けると予想されています。

認知症はすべての人に発症する可能性があり、国や人種の違いなどはあまり関係がないとされています。だからこそ私たち一人ひとりが自分の家族や自分自身が認知症になったとき、どう向き合えばいいのかを知っておかなければならないのです。

認知症ケアが家族に与える影響



本書では、家族が認知症になった場合のケアの方法だけでなく、認知症ケアを行う家族自身の影響についても言及し、その解決策を提案しています。

まず、認知症の方へのケアはさまざまな複雑な感情が伴います。悲しみ、落胆、孤独感、怒り、罪悪感、絶望感を経験する一方で、希望や満足感、親密さの増加を感じる方も多くいます。慢性疾患によって認知症の方がもとに戻ることはないという現実に直面し、家族が精神的な苦痛を感じることは当然の反応です。この負の感情が爆発してしまい、心が折れてしまう方も多くいます。

人間の感情は複雑で個人差も大きいため、感情を単純化したり画一化したりすることを避け、安易な解決策を提示しないようにしなければなりません。著者は、「家族が複雑な感情を抱くことは普通のことだ」ということを本書を通して訴えかけています。また、家族が認知症ケアから離れ、心身ともに回復する時間を確保することの大切さも本書の要点の一つでもあります。

巻末付録では、認知症ケア関連の情報を掲載



・本書で紹介した米国の認知症ケア関連のホームページ
・日本における認知症に関する法制度
・日本における認知症に関する主な学会
・日本で受けられる主な認知症支援
・日本の介護サービスについて

本書の構成


第1章:認知症
第2章:医療的支援を受ける
第3章:認知症の方によく見られる特徴的な行動症状
第4章:自立した生活の中で直面する問題
第5章:日常のケアで直面する問題
第6章:健康上の問題
第7章:認知症の行動・心理症状の管理
第8章:気分の変化や不信感に伴う症状
第9章:家族の急な病気や事故に備えて
第10章:外部からの支援
第11章:認知症の方との関係性
第12章:認知症ケアが家族に与える影響
第13章:自分自身を大切にする
第14章:子供・若者たち
第15章:経済的・法的問題
第16章:介護施設の利用
第17章:認知機能の低下を防ぐ、遅らせる
第18章:脳障害と認知症の原因
第19章:認知症研究の現状
付録

著者略歴



ナンシー・メイス
元米国アルツハイマー病協会相談役・理事
ジョンズ・ホプキンズ大学医学部精神医学・行動科学学科T・ローウィ・エレノア・プライス教育サービスの精神科助手やコーディネーターを務めていた。現在は引退。

ピーター・ラビンズ
メリーランド大学教授、医師
ジョンズ・ホプキンズ大学医学部精神医学・行動科学学科老年精神医学プログラムの創設者。アルツハイマー病と関連疾患を研究するために創設されたリッチマン・ファミリー・プログラムの教授職を最初に務めた人物。

監訳:田中崇博(たなか・たかひろ)
一般財団法人SF豊泉家代表理事
ニューヨーク州立大学ビンガムトン校工学部経営システム工学科修士課程修了。アルバート・アインシュタイン医科大学モンテフィオーレ・メディカルセンターでシニアマネジメントエンジニアとして病院経営に携わったのち、現職。2018年にコロンビア大学メールマン公衆衛生大学院にて医療経営学修士(MHA)を取得。

書誌情報



体裁:四六判 / 616ページ
定価:2,178円(本体1,980円+税)
ISBN:978-4-295-40641-9
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング (クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2023年8月30日




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