医療・医薬・福祉

ナノストリング、これまでで最も包括的な空間プロテオミクスパネルを発売

NANOSTRING TECHNOLOGIES, INC.
がん免疫療法研究のためのアブカム社IHC検証済み抗体を搭載し、FFPE組織において500種類以上のタンパク質の同時空間プロファイリングを実現。

従来のプロテオミクス研究に再定義をもたらすGeoMx IO Proteome Atlas(IPA)を、9月21日よりパシフィコ横浜で開催される第82 回日本癌学会学術総会にてご紹介します。




シアトル、2023年9月13日 - (BUSINESS WIRE) -- ライフサイエンス領域で基礎研究・トランスレーショナル研究のための技術を提供する先進企業であるNanoString Technologies, Inc.(Nasdaq:NSTG、以下ナノストリング)は本日、GeoMx(R)デジタル空間プロファイラー(DSP)<https://jp.nanostring.com/products/geomx-digital-spatial-profiler/geomx-dsp-overview/>用最新アッセイを発売したことを発表しました。GeoMx IO Proteome Atlas(IPA)<https://jp.nanostring.com/products/geomx-digital-spatial-profiler/io-proteome-atlas/>は業界で最も包括的な空間プロテミクスアッセイであり、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片から500種類以上のがん免疫療法(IO)関連ターゲットについて空間プロファイリングを行うことが可能です。

アブカム社<https://www.abcam.co.jp/>の幅広いIO(がん免疫)製品におけるIHC検証済み抗体のみを搭載したGeoMx IPAは、空間プロテオミクス領域に大きな進歩をもたらすものです。競合品の5倍以上というかつてないパワーにより、新規バイオマーカーや創薬ターゲットの探索、治療効果の検討、患者さんの層別化、薬剤の作用機序の解明に貢献いたします。


ナノストリングのPresident兼CEOであるBrad Grayは次のように述べています。「GeoMx IPAは、生物医学において最も活発に研究が行われている領域である空間生物学とハイプレックスプロテオミクスの2つが結集したものです。アブカム社の抗体パネルを備えたGeoMx IPAでは、1回のアッセイで幅広い高品質な遺伝子組換えIO抗体を検討することが可能です。ご好評いただいている当社のWhole Transcriptome Atlas(WTA)とIO Proteome Atlasを組み合わせれば、圧倒的なパワーを備えた空間プロファイラーとしてGeoMx DSPをご利用いただけます。」

ナノストリングのGeoMx IPAとWTAを併用することにより、この領域で最大の空間プロテオミクスパネルとなり、かつてない量のデータを獲得することができます。このパネルでは、GeoMx DSPの独自機能を駆使し、腫瘍や間質、免疫構造などの異なるコンパートメントにおいて、5 log以上のダイナミックレンジにわたって非破壊的かつ定量的にタンパク質発現プロファイリングを行うことが可能です。GeoMx IPAは独立したアッセイとして、あるいはGeoMx WTAとともに使用することができ、GeoMx IPAデータを過去に取得したWTAデータに重ね合わせて2つのデータセットを解析することも容易です。

アブカム社のSVP, R&DであるAlejandra Solacheは次のように述べています。「ナノストリング社とのパートナーシップにより、かつてない高度なアッセイを提供し、FFPEを用いたハイプレックス空間プロテオミクス解析を支援できることを大変うれしく思います。最先端の空間生物学製品であるGeoMx IO Proteome Atlasの一部として、アブカムが誇る幅広いIO研究用精密抗体製品を研究にご利用いただくことにより、がんの免疫学的特性の理解と創薬研究の加速化に貢献できればと思います」。

ナノストリングとアブカム社はこれまでの長年にわたる提携において、高品質の検証済み抗体をナノストリングの空間解析プラットフォームに利用してきましたが、今回のGeoMx IPAの発売は、両社の提携活動による最新の成果となります。最近では、ナノストリングCosMx(TM)空間分子イメージャーの最初の64プレックスパネルにアブカム社の検証済み抗体を搭載したことを発表いたしました。<https://corporate.abcam.com/nanostring-and-abcam-expand-collaboration-to-advance-spatial-multiomics-research>

GeoMx IPAパネルはIO研究を対象としたものですが、がんだけではなく、感染症、臓器移植、自己免疫、代謝、エピジェネティクスなどの幅広い研究領域に活用することが可能です。
GeoMx IPAアッセイが実現できることは以下のとおりです。

1回のアッセイで500種類以上のアブカム社IHC検証済みIO抗体についてFFPE組織の空間プロファイリングを行うことができるという、かつてないハイプレックス解析能力により、新たなタンパク質バイオマーカーや創薬ターゲット探索のシンプル化を実現。抗体を個別に使用して、単一ターゲットや低プレックスの解析に使用することも可能です。

従来の免疫組織化学(IHC)法や免疫蛍光(IF)法に比べ、貴重な組織検体からより包括的な生物学的情報を取得できます。

1枚のFFPE組織切片から500種類以上のタンパク質ターゲットの発現プロファイリングを行うことができ、IO領域における新規創薬ターゲットの発見につながります。

GeoMx IPAとGeoMx WTAを併用して、同一スライドで空間プロテオゲノミクス解析を行うことにより、1枚のスライドでヒトの全トランスクリプトームおよびIOプロテオームのプロファイリングが可能です。
https://jp.nanostring.com/spatial-proteogenomics/



GeoMx IPAアッセイは先行予約受付中であり、2023年第4四半期に出荷開始予定です。
GeoMx IPAアッセイのためのプラットフォーム『GeoMxデジタル空間プロファイラー』の詳細はこちら。
https://jp.nanostring.com/products/geomx-digital-spatial-profiler/geomx-dsp-overview/
【本件に関するお問合せ】ナノストリング・テクノロジーズ japanmarketing@nanostring.com





ナノストリング・テクノロジーズについて
ナノストリングは空間生物学領域における先進企業であり、基礎研究およびトランスレーショナル研究のための革新的ソリューションのエコシステムを提供することで、お客様が生物学の地平を広げるお手伝いをしています。GeoMx(R)デジタル空間プロファイラーは160以上の査読付き論文に取り上げられた柔軟性と一貫性を兼ね備えたソリューションであり、全組織検体の利点に遺伝子およびタンパク質のデータを組み合わせて、1枚のFFPEスライドで空間的な全トランスクリプトーム解析およびプロテオミクス解析を行えます。CosMx(TM)空間分子イメージャーは、FFPE検体で解析が行える、空間マルチオミクスを利用したシングルセル・イメージングプラットフォームで、自然環境におけるシングルセルマッピングを行うことで、深い生物学的知見と新たな発見を1回の実験で得ることができます。AtoMx空間バイオインフォマティクスプラットフォームは、高度な分析機能と世界規模での連携機能を備えたクラウドベースのインフォマティクスソリューションで、時と場所を選ぶことなく空間生物学研究に有用な知見を得ることができます。当社の各種研究用装置の土台となっているnCounter(R)解析システムは7,000以上の査読付き論文に取り上げられており、数百種以上の遺伝子、タンパク質、miRNA、コピー数多型の発現解析を安全かつ容易に、また高い感度と精度で行うことができます。より詳しい情報が知りたい方はウェブサイトをご覧ください(www.nanostring.com)。

NanoString ロゴ、NanoString、NanoString Technologies、GeoMx、CosMx、および nCounter は、米国および/またはその他の国における NanoString Technologies, Inc. の商標または登録商標です。
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