医療・医薬・福祉

高知出身の医師、長年の夢であった家庭医の普及と育成に挑戦するため、高知市内で外来と訪問診療を行う診療所の院長に就任

医療法人社団やまと
すべての人の「わたしは、こう生きたい」を実現する医療法人社団やまと、志ある医療者を応援するため、西日本で初の拠点となる「やまと診療所 高知」を開設

 医療法人社団やまと(所在地:宮城県登米市、以下やまと)は、高知県高知市に外来と訪問診療を行う「やまと診療所 高知(以下やまと高知)」を開設しました。 【名 称】医療法人社団やまと やまと診療所 高知 【院 長】西村 真紀 【開設日】2023年10月2日(月) 【所在地】高知県高知市吉田町2-8  院長の西村医師は、今年8月、長年勤務していた神奈川県にある川崎医療生活協同組合を退職。医師になった当初からの夢であった「地元・高知で家庭医療をしたい」という想いに挑戦するために、高知市内で家庭医クリニックを開設することを決意しました。  やまとは2013年の開設以降、東北地方と関東地方で在宅診療を行う診療所を9施設運営しており、やまと高知は10カ所目・西日本では初の拠点となります。  やまとでは、患者さんとそのご家族、そこに関わる医療者、すべての人の「わたしは、こう生きたい」を実現することを法人理念としており、西村医師の「高知で家庭医療を根付かせたい」、「家庭医を育成できる診療所を作るということを残りの医師人生の課題としたい」という想いの実現を応援するために、今回の開設に至りました。


診療所のスタッフらと
→️医療法人社団やまとHP
https://yamatoclinic.org/
→️やまと診療所高知HP
https://kochi.yamatoclinic.org/

■「家庭医を育成できる診療所を作る、ということを残りの医師人生の課題としたい」、西村真紀院長からのメッセージ

 やまと高知は、小谷放射線科・内科を継承しております。外来の患者さんを引き続き責任を持って診療させていただくとともに、小児医療、在宅医療を始めます。ご家族をまるごと、赤ちゃんからお年寄りまで、病気のときも健康なときも何でも相談できる診療所です。
 また診療だけではなく、家庭医を育成できる診療所にしたいと考えています。高知県には地域医療を担う医師が多く居ますので、「地域医療に携わる」というだけであれば私である必要は無いです。しかし家庭医の育成については「私自身が残りの医師人生を賭けてやるしかない」と思っています。
 私が医師を志してから30年が経ちましたが、高知県内において地域で働く家庭医の数は増えていません。高知大学の家庭医育成プログラムの修了生は増えましたが、家庭医が活躍できる医療機関が少ないため、修了生の多くが大学病院や総合病院で総合診療医として勤務しています。
 これは日本全国に共通する課題ですが、国は「かかりつけ医を持ちましょう」とは言うものの、診療報酬の制度上の問題もあり、家庭医として開業する医師はなかなか増えない現状にあります。そのため家庭医を目指す医師にとってのロールモデルや働く場がとても少ないのです。地域に密着し、地域の健康課題に取り組める場でこそ家庭医の本来の価値が発揮され、日本の医療費削減にも繋げることができるというのに、とてももったいないことです。
 やまと高知が家庭医を育成できる診療所、家庭医が活躍できる診療所になることで、家庭医を目指す方がさらに増え、それぞれが自分の想いのある地域で家庭医として活躍できるようになり、地域の方々の健康増進に繋げることができるようになると信じて取り組んでいきます。

西村 真紀院長プロフィール

 高知県大豊町出身。祖父の死をきっかけに「医師の偏在をなんとかしたい」と地域医療を担う医師になることを決意し、高校教師をしていた29歳の時、東海大学医学部へ社会人編入学。医学部5年生の時、イギリスの家庭医(general practitioner:GP)を学ぶために留学。
 1997年に東海大学医学部を卒業し、東京ほくと医療生活協同組合王子生協病院にて研修を受けた後、茅ヶ崎中央病院家庭医療センターや川崎医療生協等で勤務。2016年~2017年には高知大学医学部家庭医療学講座 特任准教授を務める。
 2023年10月より現職。


■家庭医とは
 家庭医とは、地域住民の健康のために主に診療所をベースに働く総合診療医のことです。
 内科、小児科、救急に加え、緩和ケアや在宅診療まで幅広い医療教育を受けており、特定の年代、特定の臓器や疾患を専門とするのではなく、一人の患者さんを多角的に、そのご家族や生活背景まで診ます。
 具体的には、日常的によくみられる健康問題や予防医療、多疾患併存、心理社会的問題などを含めて、家族との関係性も重視しつつ、包括的に対応します。また、地域全体を診るという視点から、地域の医療・介護・福祉等と連携し、その方にとって最適なサービスを提供していきます。
 患者さんにとっては「何でも相談に乗れる身近な医師」で、大都市から僻地・離島、総合病院からクリニックまで、人が生活する場所に必要な医師です。

■医療法人社団やまととは

 やまとは、2011年の東日本大震災をきっかけに結成された医療支援チームをベースとしています。2013年4月、宮城県登米市に「やまと在宅診療所 登米」を開設し、現在は在宅診療を主体とする診療所を10カ所(宮城県登米市、大崎市、栗原市、仙台市若林区、仙台市青葉区、名取市、岩手県一関市、神奈川県川崎市、横浜市、高知県高知市)のほか、訪問看護ステーション、栄養ケアステーションを運営。今後も「地域に対して想いを持つ医療者と共に、その地域の資源を活かした持続可能な医療体制の構築」を目指し、新規開設を計画しています。

医療法人社団やまとHP:https://yamatoclinic.org/
やまとプロジェクトfacebook:https://www.facebook.com/medicalcorporationyamato
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)