医療・医薬・福祉

「脳性まひに注目が集まる日が来るなんて、夢のよう!」脳性まひ当事者×東ちづる×オーディエンス 「世界脳性まひの日」にトークイベントを開催

一般社団法人Get in touch
~自治体・企業に呼びかけ、全国22カ所のランドマークでグリーンライトアップ実施~

一般社団法人Get in touch(代表:東ちづる、以下Get in touch)は、10月6日の「世界脳性まひの日」に合わせて、脳性まひ当事者たちと東ちづるが語り合う参加型イベント「生きづらさだヨ!全員集合」を開催しました。 また、各地の自治体や企業・団体に呼びかけ、東京都庁や神奈川県庁をはじめとする日本全国22カ所のランドマークを「世界脳性まひの日」のシンボルカラーであるグリーンにライトアップし盛り上げました。



「世界脳性まひの日」は世界各国で開催されている脳性まひ(*1)の啓発デーです。この日は世界100カ国以上で脳性まひのことを知るイベントが開催され、世界共通のシンボルカラーはグリーンとされています。
 Get in touchでは、この日を多くの方に知ってもらうため、2022年に「世界脳性まひの日」を「Warm Green Day (ウォームグリーンデー/あたたかなみどりの日:WGD)と名付けて当事者団体と協力し、イベントや各地のシンボルのグリーンライトアップ活動をスタートしました。

*1)脳性まひ(CP : Cerebral palsy)とは:
脳性まひ(CP : Cerebral palsy)とは、受胎から生後4週間までの間に発生した脳への損傷によって引き起こされる運動機能の障害を指します。
(出典:国立精神・神経医療研究センター https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease26.html
言葉のアウトプットが難しかったり、身体が自由に動かせなかったり、脳性まひの症状や特性は人それぞれです。寝たきりで医療的ケアが欠かせない人もいますが、ほとんど外見から症状がわからない人もいます。知的な遅れがある人もいますが、ない人もいます。けれども、こうしたことは一般的にはあまり知られていません。

「生きづらさだヨ!全員集合」開催レポート


「生きづらさだヨ!全員集合」は、東ちづるが司会を務め「生きづらさのモヤモヤ」を発表する登壇者とオーディエンスが一緒に考える、参加型のイベントです。
本年はコメンテーターに脳性まひのある玉木幸則さんを迎え、ゲストもいずれも脳性まひのある、石牧大さん(社会福祉法人寿考会法人本部事業総括室・障害者サーファー)、ライラ・カセムさん(一般社団法人シブヤフォントアートディレクター・奈良女子大学工学部特任准教授・東京大学特任研究員)、浜田美弥妃さん(CPサッカー選手)が登壇し、100人を超える参加者と会場で語り合いました。
またこの模様はYouTubeを通じて生配信され、アーカイブでもご視聴頂けます。

「生きづらさだヨ!全員集合~脳性まひ編」
https://www.youtube.com/live/I_Tb7-0P-NQ?si=561oTQo1am7b6oky

会場では自身が考える「生きづらさ」に関して、「(自分のやりたいことに対して)手伝って欲しいとなかなか言えない」「脳性まひの人は一般的に疲れやすいが、疲れていると見えないので、周りにどう理解してもらえばよいか」などとの声が出ました。また、「車いすに乗っている時と立っている時で他人のリアクションが全然違う」「脳性まひといっても人それぞれ。『脳性まひ』という日本語が使いにくいのかも」など当事者ならではのリアルな想いも聞かれました。
幼少期時代のいじめのエピソードや、医療面で大人の脳性まひへの理解をもっと進めて欲しいという想い、脳性まひに限らず、一人ひとりの症状に合わせた医師間の連携の必要性にも話が及び、家族や教育関係者、医療従事者に対してのメッセージもありました。
一方、そのような生きづらさに対して、「自立するためには人を頼ってもいいのではないか」「脳性まひになって、『自分の身体を知ること』ができた。脳性まひの有無に限らず、自分の身体ほど大切なものはない。自分の身体を知ることができると、他の人の身体にも想像が及んで、周りの人と繋がれるきっかけにもなる。自分の身体から半径5メートルを考えてほしい」といったメッセージもありました。
会場の参加者には脳性まひの当事者もおり、「私にも同じ悩みがある」という共感や「『脳性まひの日』があることを初めて知り、とても嬉しく来場した」といった喜びの声も聞かれました。
脳性まひ当事者との対話を通じて、脳性まひの有無に関わらず、多くの人が共感する「社会の生きづらさ」と、誰もが生きやすい社会をともに実現するためのヒントが垣間見えるイベントとなりました。
































<「生きづらさだヨ!全員集合」実施概要>
【日時】10月6日(金)15時~17時(開場14時半)
【場所】東京都港区西麻布3-5-5  dōTERRA Japanビル B1ホール 
【登壇者】
コメンテーター:玉木幸則(福祉番組ご意見番、社会福祉士)
登壇者:
石牧大(社会福祉法人寿考会法人本部事業総括室・障害者サーファー)
ライラ・カセム(一般社団法人シブヤフォントアートディレクター・奈良女子大学工学部特任准教授・東京大学特任研究員)
浜田美弥妃(CPサッカー選手)
司会:東ちづる(俳優・一般社団法人 Get in touch代表)
手話通訳士:森本行雄、樋口真弓

代表・東ちづるからのコメント


「脳性まひをこんなに注目してもらえる日が来るなんて、夢みたいです、、、」
「脳性まひの日があるなんてことも知りませんでした」
「私も脳性まひですが、知らないことだらけでビックリしました!」
「一度に4人もの脳性まひの人が、生配信で出演するなんて!!すごいです!」
生配信イベント終了後、参加者の多くの方がお声がけくださいました。
今年は、dōTERRA Japanさんの会場提供の下、Choose Life Project さんの生配信協力も実現。私たちGet in touch にとっても、脳性まひについてのトーク生配信はチャレンジでした。ですが、怯んでいては、知らないままです。知られていないことで、不便、不自由を強いられているなんて、こんな不条理なことはありません。
「知らない」から「知りたい」。まずは、困りごとを教えてもらおう、というスタンスで取り組んでいます。
そこから見えてきたのは、脳性まひのみならず、全ての人につながる生きづらさでした。社会の課題が見えてくる、気づきがふんだんにあるトークイベントになりました。
ひとりでも多くの方にYouTubeアーカイブをご覧頂きたいです。

俳優・一般社団法人Get in touch 代表 東ちづる

各地ランドマークのグリーンライトアップ・デコレーション


全国の自治体・企業・団体に呼びかけ、以下22のランドマークのグリーンライトアップを実施しました。
なお、来年の「世界脳性まひの日」に向けて、ともに盛り上げてくださる行政・企業・団体の皆様を募集しております。
・東京都庁舎
・神奈川県庁舎
・千葉県庁舎
・群馬県前橋市 群馬会館
・富山県 タワー111
・富山県 クロスランド小矢部 
・岩手県陸前高田市 奇跡の一本松
・宮城県南三陸町役場
・宮城県南三陸町311メモリアル
・宮城県南三陸病院
・京都府亀岡市 平和塔
・京都府亀岡市 保津橋
・京都府亀岡市運動公園の噴水   
・京都府かめきたサンガ広場の噴水 
・神奈川県相模原市役所本庁
・神奈川県小田原城天守閣
・神奈川県横須賀市 よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸
・和歌山県和歌山市和歌山城ホール
・和歌山県和歌山市 寄合橋北側
・世田谷区庁舎(デコレーション)
・フジテレビ社屋イルミネーションAURORA∞
・セルリアンタワー東急ホテル

 
その他の取り組み


・脳性まひなど多様なアーティストが描く「Warm Green Day~MAZEKOZEアート~」開催
障がいのある無し、まぜこぜのアーティストとコラボレーションするライブペインティングを10月6日当日に開催。子どもから当事者まで45名が集まり、グリーンアートを完成させました。













・SNSでの「つながるグリーンアート」開催
日本全国のアート活動をする20以上の福祉施設に呼びかけ、グリーンアートを制作いただきました。作品や制作風景は、SNSや写真投稿サービス「フォトシュシュ」などで紹介しました。
WGDフォトシュシュはこちらをご覧ください。
https://pshsh.jp/get01/guest

・WGDアンバサダー開始
2022年のWGD賛同者を中心に北澤豪さん(元プロサッカー選手・障がい者サッカー連盟会長)らにアンバサダーを依頼。この活動が全国に広がるよう引き続き応援してもらいました。

なお、Get in touchでは、来年も「世界脳性まひの日~Warm Green Day~」を盛り上げるため、活動をご支援くださる個人の皆さま、ご協賛くださる企業・団体様を募集しております。詳しくは以下をご覧ください。
個人の方向け(マンスリーサポーター):https://readyfor.jp/projects/get_in_touch_friend
企業・団体様向け:以下にお問い合わせください。
お問い合わせ先:info@getintouch.or.jp

「世界脳性まひの日~Warm Green Day~」とは


世界各国の脳性まひ支援コミュニティでは、毎年10月6日を「世界脳性まひの日」とし、さまざまなキャンペーンを行っております。
「日本では脳性まひの日は知られていない」という当事者の声から、Get in touchは2022年から日本においても「世界脳性まひの日」を広める取り組みを始めました。「世界自閉症の日」を「Warm Blue Day」として10年以上活動を続けてきた結果、社会の認知度が上がったように、「Warm Green Day(あたたかなみどりの日/WGD)」として「世界脳性まひの日」が広がっていくことを望んでいます。

協賛・後援・協力


協賛(五十音順):
EAT PLAY WORKS、株式会社医食同源ドットコム、株式会社KOWA、株式会社空飛ぶペンギン社、株式会社ツインズ、株式会社ビームス、日本理化学工業株式会社

後援:
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、富山県、京都府亀岡市、宮城県南三陸町、岩手県陸前高田市、新公益連盟、社会福祉法人太陽の家、公益財団法人日本ダウン症協会

協力(五十音順):
一般社団法人障がい者サッカー連盟、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ、一般社団法人チャイルドリテラシー協会、NECグリーンロケッツ東葛、LLP信誠会、NPO法人アクセプションズ、NPO法人かるがもCPキッズ、NPO法人サードプレイス、NPO法人東京都自閉症協会、産科医療補償制度を考える親の会、世田谷区、SOLIT!、東京渋谷ロータリークラブ、Nami-nications~サーファーズケアコミュニティ~、日本財団パラスポーツサポートセンター、フジテレビジョン


【一般社団法人Get in touchについて】
2011 年に活動をスタートし、2012 年に法人化。俳優の東ちづるらが設立。アートや音楽、映像、舞台などのエンターテインメントを通じて、だれも排除しない「まぜこぜの社会」を目指して活動中。4月 2日の世界自閉症啓発デーを「WarmBlueDay」と命名し、企業・自治体などに「東京を青く染めよう」と呼び掛ける「WarmBlue キャンペーン」を展開するほか、マイノリティパフォーマーが集結する舞台「月夜のからくりハウス~まぜこぜ一座~」や、LGBTQ のリアルな声を集めた映画「私はワタシ over the rainbow 」、障害者アーティストのアート作品を社会とをつなげる「MAZEKOZE アート」など、コンテンツ多数。生きづらさを抱える人たちとのトーク & グループセッション「生きづらさだヨ!全員集合!」、「スナック★げっと~チイママちづる~」なども YouTube 配信中。
公式サイト:https://www.getintouch.or.jp/


企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)