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在宅医療機関向けオンコール代行サービスを提供する株式会社on call が、プレシリーズAで1.5億円の資金調達を実施。

株式会社on call
東京を中心に神奈川・埼玉・千葉にエリア拡大、往診を最適化するためのアプリシステム開発を推進し、オペレーションの向上を目指す。

東京都内で在宅医療機関向けオンコール(※)代行サービス「ON CALL」を提供している株式会社on call(本社:東京都新宿区、代表取締役:符毅欣)は、インクルージョン・ジャパン株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、Partners Fund1号投資事業有限責任組合を引受先とする1.5億円の資金調達を実施いたしました。 サービスサイト:https://oncall-japan.com/



資金調達の背景


2022年4月から東京23区でサービス提供を開始してから、対応件数3,000件を突破しました(23年11月現在)。医師・看護師・救急救命士などスタッフも200名以上となり、東京23区にて培ったノウハウや実績をもとに、ここからさらにサービス提供エリアを広げ首都圏エリアへ拡大します。

昨今では在宅医療の社会的ニーズが高まる中、医療現場では人材不足が課題となっています。特に夜間・休日における課題は、2024年4月以降に開始される予定の「医師の働き方改革」により、医師の時間外労働時間の上限規制が適用されることとなり、ますます深刻さを増していくものと予想されます。これにより各医療機関では体制の見直しおよび人材の確保が喫緊の課題となります。また、働き方改革の施行に伴い、医師の仕事に対するニーズも変化していくと考えています。

このような状況下の中、日本の高齢者医療のインフラを持続可能なものにさせるためには、急性期病院などで働く若手医師の在宅医療への関わりや参画が必要不可欠となります。その若手医師による在宅医療への参加を実現するため、柔軟な働き方による勤務を可能とする往診最適化アプリシステムの開発を推進してまいります。
 
私たちは本開発をはじめ、「医療×IT」の専門分野を活かし、在宅医療機関の夜間休日における課題解決を筆頭に、持続可能な在宅医療の提供体制を実現する高品質で患者に寄り添ったサービスを提供し続けるため、邁進してまいります。

今回のサービス提供エリアの拡大やアプリシステムの開発により、対応想定患者数を2023年11月時点の5,000名から30万名を目指す他、13,000名の医師を確保することで持続可能なサービス提供を実現します。

<脚注>
※オンコール:在宅医療機関がかかりつけの居宅や施設にいる患者に対して、24時間365日いつでも緊急対応できるように医師を待機させている状態のこと。


調達の目的・使用用途


今回の資金調達により、以下の2点を推進してまいります。

(1)オンコール代行サービス提供エリアの拡大
東京23区から首都圏エリア(神奈川県・埼玉県・千葉県)へ拡大いたします。

(2)往診最適化アプリシステムの開発
顧客医療機関の患者さんへ効率的に往診をするために、ドクター向けのアプリシステムの開発・医療機関向け基幹システムの機能拡充を進めてまいります。これにより、次の3つの実現を目指します。

1.迅速な対応の実現
2.各医療機関とその患者さんに適した医師による往診を実現
3.持続可能な医師の働き方の実現





投資家からのコメント



・インクルージョン・ジャパン株式会社 竹丸淳志 氏

単なる高齢化に留まらない「超高齢化」が加速的に進むこの国で、在宅で適切な医療を受けられる世界というのは、医療制度の最適化を超え基本的な人権・QoLの確保という観点で実現されるべき未来です。しかし、地域医療の拠点となる病院・クリニックとその医師の「頑張り」でぎりぎりのところで支える形で成立してしまうかもしれないという課題認識は、医師として最前線で活動されてきた符先生(on call 代表取締役)だからこその視点です。既にその課題に対する回答を提示するon call社の経営陣に比類なき信頼・共感を得るに至りました。
世の中が中長期の「ベター」を目指し変革に向かうときに、スタートアップが取り組むべき深く本質的な課題が生まれるとするならば、on call社が挑戦している現実こそそのど真ん中であると確信し、この度ESG・脱炭素をテーマとするICJ2号ファンドより出資をさせていただきました。
On-call社が「医院に寄り添い、患者に寄り添う」を実現しする在宅医療社会に向けて、我々も必死に支援をさせていただく所存です。


・三菱UFJキャピタル株式会社 潮田俊介 氏

昨今、在宅医療の需要が高まる一方で、医療現場の対応リソースは逼迫していると言われております。医療を必要とする人に満遍なく届ける仕組みが必要だと感じ、その仕組みを構築されている株式会社on call様に出資をさせて頂きました。
経営陣の医療に対する理解度の高さ、事業コミットメントを高く評価させて頂いております。今回のご縁に感謝し、MUFGの機能を発揮して精一杯ご支援させて頂きます。




・SMBCベンチャーキャピタル株式会社 杉谷謙太 氏
 
on call社は今後の在宅医療の需要増加、担い手である医師リソースの供給不足、医師の働き方改革(2024年問題)といった日本の不可逆かつ非常に深いペインを解決できる会社です。
符さんが描くオペレーションシステムが実現できることで、本質的に需給ギャップが大きい地域等も含めた日本全体での課題解決に繋がるものと考えております。符さん含めた経営陣の皆様であれば必ず達成できます。
oncall社は国が掲げる地域医療構想の中核を担うものになると確信しています。
SMBCグループ一丸となって全力でご支援してまいります。


・株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ 矢野 真太郎 氏

在宅医療現場の人材不足という社会課題解決に真摯に取り組まれるon call社の皆様に共感し、ご出資させて頂きました。
持続可能な在宅医療提供体制の実現のため、FFGのネットワークを通じてご支援させて頂きます。






・Partners Fund 山田優大 氏

昨年のシードラウンドに続き追加投資をさせていただきました。
符さん、中溝さん、朝木さんをはじめ、チーム一丸となって顧客に真摯に向き合い続けたことでシード期から顧客数も増え、何より応援してくださる医師、看護師、スタッフの方々も増えました。今回の調達で心強い株主の方々にもご参画いただき、より一層サービス開発と展開地域の拡大を進めていけると確信しています。微力ながらこれからも伴走し続けてまいります。



◆株式会社on call について
私たちは、在宅医療機関向けのオンコール代行サービスを提供している企業です。大きな病院に所属する若手医師を中心に往診対応毎にチームを組成し、医師とディレクター(看護師・救急救命士)の2名体制で往診を行っております。
患者さんが最期までその人らしく生きられるようにサポートするのが在宅医療の役割だと考えています。しかし、その現場の労働環境は担い手不足のため深刻な状況です。
患者さんがどこにいても安心して在宅医療を受けることができるように、担い手である主治医を地域の若手医師、医療従事者によって支える仕組みを作りたいと思いこの事業を始めました。

◆代表コメント

 私たち on call は、誰もが生涯好きな場所で最適な医療が提供される社会をつくるためのサービスを作っています。
ビジョンでもある「患者と医療者との架け橋となり、よりよい終末期医療を実現する」の想いを第一に、私たち自身や家族、友人、誰しもがいずれ訪れる未来をよりよくしていきたいと思っています。





名称:株式会社on call
本社所在地:〒169-0074 東京都新宿区北新宿1-28-9
代表者:符 毅欣
設立:2021年4月 
資本金:資本金10,250万円(資本準備金9,750万円)
事業内容:在宅医療プラットフォーム、ON CALLの運営、有料職業紹介事業(許可番号13−ユ−313849)
URL:https://oncall-japan.com/
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