こども宅食応援団は、地域みんなで親子を支えるつながりを深める取り組みとして「第9回 親子の支援を語ろうキャラバン」を栃木で開催しました
一般社団法人 こども宅食応援団
一般社団法人こども宅食応援団(所在地:佐賀県佐賀市、代表理事:駒崎弘樹、以下「こども宅食応援団」)は、2024年1月20日(土)栃木県で、第9回目となる「親子の支援を語ろうキャラバン」を実施しました。この取り組みは、親子の支援に携わる地域の団体が“地域みんなで親子を支えるつながり”を深める目的で、2023年6月から全国10地域にてこども宅食応援団が主催で開催しているイベントです。
親子の支援を語ろうキャラバンについて
「つらい状況にある親子をなんとかしたい」という思いで、親子の支援に携わる地域の団体がつどい、語り合い、“地域で親子を支えるつながり”を深める取り組みとして、こども宅食応援団は、2023年6月から全国10地域にて「親子の支援を 語ろうキャラバン」を実施しています。
1月20日、栃木県で開催したキャラバンでは、地元で親子の支援に携わる3名の方にご登壇いただき、事例発表や座談会を実施しました。 社会福祉協議会、児童家庭支援センターなどの社会福祉法人、こども食堂の実施者、居場所事業者のみなさまなど総勢24名にご参加いただき、「親子のつらい」を見逃さない地域・社会を目指して、今、私たちにできることを語り合いました。
<イベント概要>
2024年1月20日(土)13時30分~16時
第1部 「こども宅食とは?」(30分)
第2部 地域の実施団体より「こども宅食の事例紹介」(20分)、質疑応答(10分)
第3部 参加者による「座談会」(70分)
会場:栃木県教育会館(宇都宮市駒生1丁目1番6号)
地域の子どもは、さまざまな大人との関わりを通して育っていく
「宮っこ支援センターSAKURa」事務局の高橋さん
コロナ禍で加速した、地域の子ども支援の停滞に課題意識をもち、解決したいとの思いから、子ども食堂を立ち上げました。また、子ども食堂を運営するなかで、そこまで足を運べない子ども達の存在や、生きづらさを抱える方が多いことを知り、そうした家庭になにかアウトリーチできないか?という思いで、昨年9月にこども宅食を開始しました。「月1回でも、継続的なつながりを持ち続けていくことが大切」と語りました。
「児童家庭支援センターちゅうりっぷ」センター長の福田雅章さん
児童養護施設で子どもと生活する経験での気づきが語られました。子どもは自分を取り巻くさまざまな大人との関わりを通して育っていくものであり、親との関係性は最も重要なものであるが、親戚、教師、スポーツクラブの指導者、近隣住民など、他の大人との良好な関係性でそれを補うことができる。社会的孤立は、子どもの育ちを支えるさまざまな大人との関係性を貧困にしていくと述べました。福田さんは、児童養護施設ならではの機能とこれまで培ってきたノウハウをいかに地域に還元していくかを考えているとのことです。
「子ども食堂サポートセンター・とちぎ」の荻野友香里さん
こども食堂を応援したい企業・行政からの相談、企業と子ども食堂のつなぎ、とちぎ子ども食堂応援助成金の運用など、多岐にわたり活動しています。県内の行政や企業、関係機関との連携をとりながら、家から出られない事情がある子どもがいるご家庭などへ、週2回、手作りのお弁当を届けています。こども宅食の特徴について「お弁当をもっていくと、玄関を開けてくれる(家庭の中の様子が見える、子どもと会える、連絡事項の伝達が出来る)」と語りました。
また、座談会では、地域で子どもたちをどのように見守っていくと良いか、同じ県内でも地域により対象世帯の規模が異なるが、とくに大きな市で継続的な支援に取り組むためには行政との連携も必要であることなど、これからこども宅食を実施検討する人も交えて、質疑応答も活発に行われました。
登壇者プロフィール
宮っこ支援センターSAKURa
事務局 高橋 清人さん
民生委員や保護司、自治会長をつとめる代表が地域の方と2022年12月に始めた子ども食堂運営の事務に携わる。こども宅食の活動で助かる人が増えてほしいという想いで、2023年9月より活動開始。配送や相談を担当している。
https://kodomoshokudo.my.canva.site/
児童家庭支援センターちゅうりっぷ
センター長 福田 雅章さん
大学卒業後10年間の公立中学校教諭を経て養徳園に奉職。現在、社会福祉法人養徳園理事長、全国児童家庭支援センター協議会副会長などを務める。児童養護施設は365日24時間体制で子どもを養育する稀有な存在であり、数多くの子どもを養育し困難な保護者を支援してきた実績がある。
http://yohtokuen.org/facilities/churippu
子ども食堂サポートセンター・とちぎ
荻野 友香里さん
2016年5月に宇都宮市内最初のこども食堂を立ち上げ、運営責任者を担う。2017年に子ども食堂サポートセンター・とちぎを立ち上げ、栃木県内の子ども食堂の開設・運営のサポートを行う。また、こども食堂の運営にとどまらず、子どもの貧困対策として宅配(訪問支援)、学習支援、自然体験活動、居場所づくりなどの事業を手掛けている。
https://www.tochigi-yso.org/
団体概要
一般社団法人こども宅食応援団
https://hiromare-takushoku.jp/
「こども宅食」は生活の厳しい子育て家庭に定期的に食品を届ける取り組みです。食品のお届けをきっかけにつながりをつくり、見守りながら、食品以外の様々な支援につなげていきます。こども宅食応援団は、この「こども宅食」の仕組みを、日本中に広げていくため、こども宅食事業に取り組む自治体やNPO等に対して活動資金やノウハウの提供、事業推進のための伴走的な支援を実施します。また、こども宅食事業や事業を通じて解決しようとしている社会課題の認知度拡大のための広報活動を実施します。こども宅食応援団は、認定NPO法人フローレンスグループであり、連携してこども宅食の全国普及に取り組んでいます。
※「こども宅食」は登録商標です。
認定NPO法人フローレンス
https://florence.or.jp/
こどもたちのために、日本を変える。フローレンスは日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。 日本初の訪問型病児保育事業で2004年に設立し、こどもの虐待、こどもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。
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一般社団法人こども宅食応援団(所在地:佐賀県佐賀市、代表理事:駒崎弘樹、以下「こども宅食応援団」)は、2024年1月20日(土)栃木県で、第9回目となる「親子の支援を語ろうキャラバン」を実施しました。この取り組みは、親子の支援に携わる地域の団体が“地域みんなで親子を支えるつながり”を深める目的で、2023年6月から全国10地域にてこども宅食応援団が主催で開催しているイベントです。
親子の支援を語ろうキャラバンについて
「つらい状況にある親子をなんとかしたい」という思いで、親子の支援に携わる地域の団体がつどい、語り合い、“地域で親子を支えるつながり”を深める取り組みとして、こども宅食応援団は、2023年6月から全国10地域にて「親子の支援を 語ろうキャラバン」を実施しています。
1月20日、栃木県で開催したキャラバンでは、地元で親子の支援に携わる3名の方にご登壇いただき、事例発表や座談会を実施しました。 社会福祉協議会、児童家庭支援センターなどの社会福祉法人、こども食堂の実施者、居場所事業者のみなさまなど総勢24名にご参加いただき、「親子のつらい」を見逃さない地域・社会を目指して、今、私たちにできることを語り合いました。
<イベント概要>
2024年1月20日(土)13時30分~16時
第1部 「こども宅食とは?」(30分)
第2部 地域の実施団体より「こども宅食の事例紹介」(20分)、質疑応答(10分)
第3部 参加者による「座談会」(70分)
会場:栃木県教育会館(宇都宮市駒生1丁目1番6号)
地域の子どもは、さまざまな大人との関わりを通して育っていく
「宮っこ支援センターSAKURa」事務局の高橋さん
コロナ禍で加速した、地域の子ども支援の停滞に課題意識をもち、解決したいとの思いから、子ども食堂を立ち上げました。また、子ども食堂を運営するなかで、そこまで足を運べない子ども達の存在や、生きづらさを抱える方が多いことを知り、そうした家庭になにかアウトリーチできないか?という思いで、昨年9月にこども宅食を開始しました。「月1回でも、継続的なつながりを持ち続けていくことが大切」と語りました。
「児童家庭支援センターちゅうりっぷ」センター長の福田雅章さん
児童養護施設で子どもと生活する経験での気づきが語られました。子どもは自分を取り巻くさまざまな大人との関わりを通して育っていくものであり、親との関係性は最も重要なものであるが、親戚、教師、スポーツクラブの指導者、近隣住民など、他の大人との良好な関係性でそれを補うことができる。社会的孤立は、子どもの育ちを支えるさまざまな大人との関係性を貧困にしていくと述べました。福田さんは、児童養護施設ならではの機能とこれまで培ってきたノウハウをいかに地域に還元していくかを考えているとのことです。
「子ども食堂サポートセンター・とちぎ」の荻野友香里さん
こども食堂を応援したい企業・行政からの相談、企業と子ども食堂のつなぎ、とちぎ子ども食堂応援助成金の運用など、多岐にわたり活動しています。県内の行政や企業、関係機関との連携をとりながら、家から出られない事情がある子どもがいるご家庭などへ、週2回、手作りのお弁当を届けています。こども宅食の特徴について「お弁当をもっていくと、玄関を開けてくれる(家庭の中の様子が見える、子どもと会える、連絡事項の伝達が出来る)」と語りました。
また、座談会では、地域で子どもたちをどのように見守っていくと良いか、同じ県内でも地域により対象世帯の規模が異なるが、とくに大きな市で継続的な支援に取り組むためには行政との連携も必要であることなど、これからこども宅食を実施検討する人も交えて、質疑応答も活発に行われました。
登壇者プロフィール
宮っこ支援センターSAKURa
事務局 高橋 清人さん
民生委員や保護司、自治会長をつとめる代表が地域の方と2022年12月に始めた子ども食堂運営の事務に携わる。こども宅食の活動で助かる人が増えてほしいという想いで、2023年9月より活動開始。配送や相談を担当している。
https://kodomoshokudo.my.canva.site/
児童家庭支援センターちゅうりっぷ
センター長 福田 雅章さん
大学卒業後10年間の公立中学校教諭を経て養徳園に奉職。現在、社会福祉法人養徳園理事長、全国児童家庭支援センター協議会副会長などを務める。児童養護施設は365日24時間体制で子どもを養育する稀有な存在であり、数多くの子どもを養育し困難な保護者を支援してきた実績がある。
http://yohtokuen.org/facilities/churippu
子ども食堂サポートセンター・とちぎ
荻野 友香里さん
2016年5月に宇都宮市内最初のこども食堂を立ち上げ、運営責任者を担う。2017年に子ども食堂サポートセンター・とちぎを立ち上げ、栃木県内の子ども食堂の開設・運営のサポートを行う。また、こども食堂の運営にとどまらず、子どもの貧困対策として宅配(訪問支援)、学習支援、自然体験活動、居場所づくりなどの事業を手掛けている。
https://www.tochigi-yso.org/
団体概要
一般社団法人こども宅食応援団
https://hiromare-takushoku.jp/
「こども宅食」は生活の厳しい子育て家庭に定期的に食品を届ける取り組みです。食品のお届けをきっかけにつながりをつくり、見守りながら、食品以外の様々な支援につなげていきます。こども宅食応援団は、この「こども宅食」の仕組みを、日本中に広げていくため、こども宅食事業に取り組む自治体やNPO等に対して活動資金やノウハウの提供、事業推進のための伴走的な支援を実施します。また、こども宅食事業や事業を通じて解決しようとしている社会課題の認知度拡大のための広報活動を実施します。こども宅食応援団は、認定NPO法人フローレンスグループであり、連携してこども宅食の全国普及に取り組んでいます。
※「こども宅食」は登録商標です。
認定NPO法人フローレンス
https://florence.or.jp/
こどもたちのために、日本を変える。フローレンスは日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。 日本初の訪問型病児保育事業で2004年に設立し、こどもの虐待、こどもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。
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(2024/01/22 16:10)
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