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男性で最も多いがんは、前立腺がんだ。ただ、手術後の予後は良く、他のがんに比べて5年生存率も高い。あまり知られていない前立腺がんを専門家である東海大学医学部の小路直教授が、最新の治療の事情などを解説する。
最前線から見えた前立腺がん診療の未来 米国視察と日本の挑戦
連載の最終回となる今回は、米国での視察の様子を交えながら、前立腺がん診療の現状と今後の展望について紹介したいと思います。 ◇米国学会で最前線を視察 米国泌尿器科学会(AUA)は、米国のみならず世界各国から泌尿器科のエキスパートが集…
放射線治療後に再発した前立腺がん治療 ~超音波を用いたHIFUに期待~
前立腺がんに対する放射線治療後に、再発する場合があります。例えば、再発しやすいとされる高リスク前立腺がん患者の場合は、10年間に40%の患者さんが再発することが報告されています。放射線治療後に再発した場合の治療は、一般的に、薬物療…
がんを除き、尿漏れを防ぐ ~新しい治療法HIFU ~
肺がんや大腸がん、乳がんなど、がんとその周囲を取り除く、いわゆる部分切除という治療は一般的に行われてきました。しかし、前立腺がんについては、部分切除は行われてきませんでした。その理由は、前立腺の中でどこにがんが存在しているのか…
転移のある前立腺がんの標準治療 ~薬物療法が中心に~
検査によって、前立腺がんの骨や他の臓器などへの転移が見つかった場合、手術や放射線治療によって完全に治癒させることは難しく、薬を用いた治療が中心になります。 ◇男性ホルモンを除去 転移が見られた場合の前立腺がんの治療は、基本的に…
早期の前立腺がんに対する放射線治療
放射線治療は、外科的手術と同様に、前立腺がんに対する標準治療の一つです。高いエネルギーの放射線は、がん細胞のDNAを損傷し、細胞増殖を抑制・死滅させることができます。放射線治療は、主に外照射と小線源治療の二つに大別されます。 ◇外…
早期前立腺がんに対する標準治療 ~ロボット支援下手術の現状~
早期の前立腺がんとは、がんが前立腺の中に留まっている、さらに前立腺の外、すなわち周辺のリンパ節や臓器(骨や肺など)に転移がない場合を言います。前立腺の外表面は線維性結合組織と平滑筋と呼ばれる組織で覆われています。前立腺がんが、…
あなたが前立腺がんと診断されたらどうする?
前回、血液検査でPSA値が高いと前立腺がんの可能性があることをお話ししました。それでは、実際にPSAが高い値の場合は、どうするのでしょうか? ◇頼もしい検査MRI 前立腺がんの診断は、現在のところ、PSA値だけではできません。実際には、生…
カギは健康診断! PSAで前立腺がんの早期発見
前立腺では、PSA(Prostate Specific Antigen、ピーエスエー=前立腺特異抗原)というタンパク質が作られています。PSAの役割の全貌は明らかになっていませんが、精液中に含まれるゼラチン状の物質を分解し、精液を液状化する役割を担っていて…
男性にとって重要な前立腺とは? ~マイナーな臓器の役割~
そもそも「前立腺という臓器なんて、聞いたことないよ!」と言う人も多いのではないでしょうか。確かに、心臓や胃、肺などのような臓器の名前は良く耳にします。一方で、前立腺という言葉が普段の話に出ることもあまりないでしょう。そう、前立…
男性で最も多いがんを知っていますか? ~中高年の方はご注意~
日本人の死因の上位を占めている三大疾病は、悪性新生物(がん)、心疾患、そして脳血管疾患です。日本人の場合、生涯で何らかのがんになる割合は、男性の2人に1人、女性の3人に1人と推定されていて、がんを避けて人生を過ごすことは難しい状…