「World Cancer Week 2024」の全日程が終了。オンライン・現地を合わせ、延べ約1620名(2月4日16時時点)を超える方々が参加しました。
一般社団法人 CancerX
今回のテーマは「問いは、はじまり。Empower through Dialogue」。多様な立場の登壇者とがんを取り巻く現状を確認。ひとりでは辿り着けないアイデアやこれからの課題を語り合いました。
がんと言われても動揺しない社会を目指す、一般社団法人CancerX(共同代表理事:上野直人・半澤絵里奈・糟谷明範)は「ワールドキャンサーデイ」である2月4日に合わせ、1月28日(日)から2月4日(日)までの6日間にわたりオンラインセッションと3年ぶりの現地開催となるイベントを開催しました。
2月4日(日)にエンディングを迎えた「World Cancer Week 2024」。6日間で、19のセッションを行いました。セッションの内容については、今後、CancerX noteなどのオウンドメディアなどで発表していきます。
セッション報告
<オンラインセッション>
1月28日(日)に開催されたCancerX DE&Iのセッションでは、一戸 辰夫 氏( 広島大学原爆放射線医科学研究所 血液・腫瘍内科 教授 )下村 昭彦 氏( 国立国際医療研究センター病院・乳腺・腫瘍内科医師 / がん総合内科医長 )にご登壇いただき、がん医療におけるインクルーシブネスについてお話いただきました。セッションでは、がん医療に関する医療人材・教育にも言及し、専門医をの適正配置する制度基盤の脆弱性が地域偏在を生み、患者側の選択肢を狭めている地域間格差や「男性乳がん」を具体的に取り上げて、誰一人取り残さない医療提供などについて議論が交わされました。
先立って行われた、CancerX 社会のセッションでは、亀田 省吾 氏(社会福祉法人 太陽会 理事 / 安房地域医療センター メディカルデレクター)、西上 ありさ氏 (studio-L TOKYO(東京事務所代表、早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員) に、ご登壇いただき、多角的な視点から、医療のサステナビリティをお話しいただきました。
高齢化社会を迎え、財源や人員不足などの問題を抱えながら、地域医療をサステナブルに保っていくためには、多様な価値観や地域の人たちの幸せを見据えながら、病院だけでなく地域全体との連携を図っていく必要性を、改めて考えさせられる1時間となりました。
1月31日(水)に行われた、CancerXゲノムのセッションでは、「ゲノム医療新時代~私たちの生活と意識はどう変わる?~」と題し、宿野部 武志 氏( 一般社団法人ピーペック 代表理事 )、二瓶秋子氏(株式会社QLife QLife編集長)武藤香織氏(東京大学医科学研究所 教授)とともに、2023年6月に施行された、新しいゲノム医療推進法によってもたらす社会的変革、個人の健康管理への影響、医療システム全体の将来的な変化について深く掘り下げました。新たな治療につながるために重要であるものの、ゲノムが個人情報に当たることから倫理的な問題も浮き彫りになってきており、今後の基本計画策定にどう現場の声が生かされるのか。また、遺伝による差別という問題の解消につなげるために、丁寧な情報発信が重要であることが話されました。
<現地セッション>
2月4日(日)には、東京・聖路加国際大学 大村進・美枝子記念聖路加臨床学術センターにおいて、3年ぶりのリアルイベントを開催しました。
ワークショップやグループワークなどで参加者を交えたセッションでは、現地開催ならではの熱気に包まれました。
CancerX AYA-働くのセッションでは、武田 雅子氏 (株式会社メンバーズ 専務取締役)、松岡 輝昌氏 ( 厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課 課長 )、水田 悠子氏 ( 株式会社encyclo 代表取締役 / 共同創業者 )さとこ氏 ( 公認OriHimeパイロット)、清水 千佳子氏 ( 一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会 理事長 )、にご登壇いただき、「私にあった働き方って何?」と題し、働き方が多様化する中、AYA世代の現状と課題について話し合いました。グループワークでは、セッション参加者が企業の人事担当者になったと仮定し、AYA世代が働きやすい環境づくりに一番大切なことを話し合いました。
CancerXスキンケアでは、稲葉 さやか氏 ( 花王株式会社 スキンケア研究所 上席主任研究員 )、上野 直人氏 ( CancerX 共同発起人・共同代表理事 / ハワイ大学がんセンター ディレクター )、藤澤 陽子 氏( JTOP(Japan TeamOncology Program) / 千葉大学医学部附属病院 がん看護専門看護師 )、山崎 多賀子氏 ( 美容ジャーナリスト )にご登壇いただき、『スキンケアは誰が主役?みんなで考えてみませんか』と題したセッションを開催しました。がん患者の生活課題の一つ「肌の乾燥やかゆみ」について、当事者やそれぞれの専門家、参加の皆さんと一緒に、治療中のスキンケアの面から患者のQOL維持向上のためにできることを話し合いました。
CancerX 情報・教育・啓発では、田丸翔悟氏(アフラック生命保険会社 キャンサーエコシステムドライブエンゲージメントスクワッド)モデレーター岸田徹氏(NPO法人 がんノート代表理事)のお二人が開発制作した、がんを告知された会社員を想定し、治療を含めた様々なライフイベントを擬似体験するボードゲーム「がんノートJOURNEY」(非売品)を、事前アンケートで希望した約100名の参加者全員に体験していただきました。実際にゲームを体験した方からは「自分の人生を再度考えるいいきっかけになった」や「各々が治療や家族、仕事などの価値観の違いによって選択肢が違うことがリアルに想像できた」などの意見が聞かれ、会場ではゲーム後にも活発な意見交換が行われました。
オンラインセッションはアーカイブを公開中。
オンラインセッションは2月29日(木)まで一部を除きアーカイブ動画を公開しています。
事後アーカイブを視聴したい方に向けて、アーカイブチケットを販売しております。
販売期間:2024年2月4日(日)~2月29日(木)
視聴可能期間:2024年2月29日(木)23時59分まで
https://wcw2024cancerxarchive.peatix.com/view
お問い合わせ先
CancerX official website:https://cancerx.jp/
CancerX note https://note.com/cancerx
サミット関連 :event@cancerx.jp
広報関連 :press@cancerx.jp
協賛関連 :info@cancerx.jp
【一般社団法人CancerXとは】CancerXは産学官民医といった多様な立場の人が力をかけ合わせ、がんの社会課題の解決に取り組む組織で、2020年よりUICC(国際対がん連合)に加盟して活動をしています。
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今回のテーマは「問いは、はじまり。Empower through Dialogue」。多様な立場の登壇者とがんを取り巻く現状を確認。ひとりでは辿り着けないアイデアやこれからの課題を語り合いました。
がんと言われても動揺しない社会を目指す、一般社団法人CancerX(共同代表理事:上野直人・半澤絵里奈・糟谷明範)は「ワールドキャンサーデイ」である2月4日に合わせ、1月28日(日)から2月4日(日)までの6日間にわたりオンラインセッションと3年ぶりの現地開催となるイベントを開催しました。
2月4日(日)にエンディングを迎えた「World Cancer Week 2024」。6日間で、19のセッションを行いました。セッションの内容については、今後、CancerX noteなどのオウンドメディアなどで発表していきます。
セッション報告
<オンラインセッション>
1月28日(日)に開催されたCancerX DE&Iのセッションでは、一戸 辰夫 氏( 広島大学原爆放射線医科学研究所 血液・腫瘍内科 教授 )下村 昭彦 氏( 国立国際医療研究センター病院・乳腺・腫瘍内科医師 / がん総合内科医長 )にご登壇いただき、がん医療におけるインクルーシブネスについてお話いただきました。セッションでは、がん医療に関する医療人材・教育にも言及し、専門医をの適正配置する制度基盤の脆弱性が地域偏在を生み、患者側の選択肢を狭めている地域間格差や「男性乳がん」を具体的に取り上げて、誰一人取り残さない医療提供などについて議論が交わされました。
先立って行われた、CancerX 社会のセッションでは、亀田 省吾 氏(社会福祉法人 太陽会 理事 / 安房地域医療センター メディカルデレクター)、西上 ありさ氏 (studio-L TOKYO(東京事務所代表、早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員) に、ご登壇いただき、多角的な視点から、医療のサステナビリティをお話しいただきました。
高齢化社会を迎え、財源や人員不足などの問題を抱えながら、地域医療をサステナブルに保っていくためには、多様な価値観や地域の人たちの幸せを見据えながら、病院だけでなく地域全体との連携を図っていく必要性を、改めて考えさせられる1時間となりました。
1月31日(水)に行われた、CancerXゲノムのセッションでは、「ゲノム医療新時代~私たちの生活と意識はどう変わる?~」と題し、宿野部 武志 氏( 一般社団法人ピーペック 代表理事 )、二瓶秋子氏(株式会社QLife QLife編集長)武藤香織氏(東京大学医科学研究所 教授)とともに、2023年6月に施行された、新しいゲノム医療推進法によってもたらす社会的変革、個人の健康管理への影響、医療システム全体の将来的な変化について深く掘り下げました。新たな治療につながるために重要であるものの、ゲノムが個人情報に当たることから倫理的な問題も浮き彫りになってきており、今後の基本計画策定にどう現場の声が生かされるのか。また、遺伝による差別という問題の解消につなげるために、丁寧な情報発信が重要であることが話されました。
<現地セッション>
2月4日(日)には、東京・聖路加国際大学 大村進・美枝子記念聖路加臨床学術センターにおいて、3年ぶりのリアルイベントを開催しました。
ワークショップやグループワークなどで参加者を交えたセッションでは、現地開催ならではの熱気に包まれました。
CancerX AYA-働くのセッションでは、武田 雅子氏 (株式会社メンバーズ 専務取締役)、松岡 輝昌氏 ( 厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課 課長 )、水田 悠子氏 ( 株式会社encyclo 代表取締役 / 共同創業者 )さとこ氏 ( 公認OriHimeパイロット)、清水 千佳子氏 ( 一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会 理事長 )、にご登壇いただき、「私にあった働き方って何?」と題し、働き方が多様化する中、AYA世代の現状と課題について話し合いました。グループワークでは、セッション参加者が企業の人事担当者になったと仮定し、AYA世代が働きやすい環境づくりに一番大切なことを話し合いました。
CancerXスキンケアでは、稲葉 さやか氏 ( 花王株式会社 スキンケア研究所 上席主任研究員 )、上野 直人氏 ( CancerX 共同発起人・共同代表理事 / ハワイ大学がんセンター ディレクター )、藤澤 陽子 氏( JTOP(Japan TeamOncology Program) / 千葉大学医学部附属病院 がん看護専門看護師 )、山崎 多賀子氏 ( 美容ジャーナリスト )にご登壇いただき、『スキンケアは誰が主役?みんなで考えてみませんか』と題したセッションを開催しました。がん患者の生活課題の一つ「肌の乾燥やかゆみ」について、当事者やそれぞれの専門家、参加の皆さんと一緒に、治療中のスキンケアの面から患者のQOL維持向上のためにできることを話し合いました。
CancerX 情報・教育・啓発では、田丸翔悟氏(アフラック生命保険会社 キャンサーエコシステムドライブエンゲージメントスクワッド)モデレーター岸田徹氏(NPO法人 がんノート代表理事)のお二人が開発制作した、がんを告知された会社員を想定し、治療を含めた様々なライフイベントを擬似体験するボードゲーム「がんノートJOURNEY」(非売品)を、事前アンケートで希望した約100名の参加者全員に体験していただきました。実際にゲームを体験した方からは「自分の人生を再度考えるいいきっかけになった」や「各々が治療や家族、仕事などの価値観の違いによって選択肢が違うことがリアルに想像できた」などの意見が聞かれ、会場ではゲーム後にも活発な意見交換が行われました。
オンラインセッションはアーカイブを公開中。
オンラインセッションは2月29日(木)まで一部を除きアーカイブ動画を公開しています。
事後アーカイブを視聴したい方に向けて、アーカイブチケットを販売しております。
販売期間:2024年2月4日(日)~2月29日(木)
視聴可能期間:2024年2月29日(木)23時59分まで
https://wcw2024cancerxarchive.peatix.com/view
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CancerX note https://note.com/cancerx
サミット関連 :event@cancerx.jp
広報関連 :press@cancerx.jp
協賛関連 :info@cancerx.jp
【一般社団法人CancerXとは】CancerXは産学官民医といった多様な立場の人が力をかけ合わせ、がんの社会課題の解決に取り組む組織で、2020年よりUICC(国際対がん連合)に加盟して活動をしています。
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(2024/02/08 08:00)
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