住宅・建築・建設 医療・医薬・福祉

子供や高齢者、障害者のための建築で注目の建築家山崎健太郎が設計した「52間の縁側」がグッドデザイン大賞に続き、JIA日本建築大賞を受賞

一級建築士事務所 株式会社 山崎健太郎デザインワークショップ
地域みんなの居場所である老人デイサービスセンター

2023年度「グッドデザイン大賞 内閣総理大臣賞」受賞
2023年度「JIA日本建築大賞」受賞

様々なアクセスが可能な地域に開かれた縁側
 千葉県八千代市にある高齢者のためのデイサービスセンター「52間の縁側」は、認知症や障害があっても日常と切り離されずに過ごせる環境の実現を目指し計画されました。
一直線に設けた長い縁側が、地域に対する構えをつくり「カフェ・工房」「高齢者が過ごすリビング」「はなれのような座敷と浴室」の3つの機能に外部スペースを挟み込むように配置。大きな構えの木架構に対し小さな壁やボリュームを挿入する事で、人のための小さな居場所が散りばめられた建築です。
 地域の方と一緒にワークショップによる庭づくりをする事で、信頼し合える地域づくりを行ってきました。現在は、利用者である高齢者だけでなく、障害がある方も、不登校の子どもでも、誰かの手を借りたいどんな人にとっても、気軽に訪れ過ごすことのできるみんなの居場所となっています。
詳細を見る
2023年度「JIA日本建築大賞」受賞
2023年度「グッドデザイン大賞」受賞

誰にとっても居場所となるみんなのリビング

ごちゃ混ぜケアと地域を結ぶ縁側には、懐かしい日常の風景が生まれる

池づくりワークショップ


グッドデザイン賞
審査委員コメント(グッドデザイン賞HPより引用)
デイサービスという型にはまらない、地域でお互いに助け合える場がここでは実現されている。制度としてはデイサービスの施設として運営されているようだが、赤ちゃんからお年寄りまで誰でもウェルカムという状況が何より素晴らしい。おそらく地域社会に賛同してくれるサポーターがいて、助け合える体制ができているのであろう。お年寄りもいつもサポートされるだけでなく、子供を見守ったり、子供も大人の手伝いをしたりと、昔は当たり前にあったであろう風景が日常的に展開していることが感じられる。長い縁側と広い屋根下空間がそのコンセプトを見事に体現させ、実際の状況を誘発させている。 建築を作っている時から庭づくりのワークショップなどを行い、信頼される場づくりに努めてきたようだ。その着実なアプローチも含めて高く評価できる。

審査委員が選ぶ「私の選んだ一品」にも選出されました
手塚由比 委員(建築家)コメント
52間という長い縁側が、地域の人がお互いに助け合う素晴らしいプラットフォームになっています。認知症であったり、不登校であったり問題を抱えた人もここに来て何かしらの役割を持てる。お互いに支え合う風景が縁側の風景とマッチして懐かしさを感じさせます。

内田友紀 委員(都市デザイナー)コメント
お題目ではない。人が地域社会で関わり合うとき、どのような「居方」が自然で望ましいのかを徹底的に考え、その姿勢が空間や事業に現れたプロジェクト。制度や役割を超え、誰もが尊厳を持って居られるような場所だと感じた。このような姿に刺激を受けた人が動き出すと、私たちはもっと老いやすく、生まれやすくなるんじゃないだろうか。
名 称:52間の縁側
事業主:有限会社オールフォアワン 石井英寿
設 計:株式会社山崎健太郎デザインワークショップ 山崎健太郎
    株式会社多田脩二構造設計事務所 多田脩二
    ぼんぼり光環境計画株式会社 角舘まさひで
    稲田ランドスケープデザイン事務所 稲田多喜夫
山崎 健太郎 / Kentaro Yamazaki
株式会社山崎健太郎デザインワークショップ 代表取締役

沖縄の地域住民と琉球石灰岩を積んで建設した「糸満漁民食堂」をはじめ、斜面を活かした階段状の「はくすい保育園」、日常を感じるコモン型の「新富士のホスピス」、地域みんなの居場所である「52間の縁側」等でJIA日本建築大賞、グッドデザイン大賞、日事連建築賞会長賞、日本建築学会作品選集新人賞、iF DESIGN AWARD Goldの他、国内外のアワードで受賞多数。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)