医療・医薬・福祉

AYA week2024でがんの治療を振り返るワークショップ開催 アメリカ発のアート介在療法 ビーズ・オブ・カレッジ

特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ
小児がんや重い病気の子どもたちを支援する認定NPO法人シャイン・オン・キッズ(東京都中央区、理事長:キンバリ・フォーサイス)は、AYA世代のがんの啓発活動を行う「AYA week 2024 (*1) 」期間中の3月2日、「ふりかえりビーズ」のワークショップを開催します。



ビーズ・オブ・カレッジは、小児がんなどで入院中の患児やその家族が、治療ごとに意味のあるビーズをつないでいく「アート介在療法」のひとつです。子どもたちは治療の過程を色とりどりのガラスビーズで記録していきます。例えば、輸血したときは赤いビーズ、髪が抜け始めたときは顔のビーズなど、処置や治療ごとに決められたビーズを、ビーズ大使 (*2) である医療スタッフと会話をしながら子どもが自ら繋いでいきます。ビーズを繋ぐことを通して、自分が乗り越えてきた治療を振り返り、勇気や希望を実感し、自分の人生に自信を持ち、自己肯定感を高めます。自分に起きていることを可視化することで、客観的にとらえ周囲の人にも説明ができるようになります。

AYA世代のがん(15~39歳に罹患)の啓発活動を行う「AYA week 2024」(3月2日~10日)に合わせて、ビーズ・オブ・カレッジのプログラムの一つである、「ふりかえりビーズ」ワークショップを開催します。
「ふりかえりビーズ」では、治療中にプログラムに参加しなかった方や、退院後に中断してしまった方を対象に、過去の記録を思い出しながらビーズをつないでいきます。ビーズ大使と対話しながら自身の経験を振り返る機会を作ることで、病気のことを理解し、それに立ち向かってきた自分自身を肯定できるようになります。つながれたビーズは、治療の記憶であり、がんばってきた勇気の証となります。
AYAweek2024のテーマである「誰かが誰かの勇気になる」ような、同じ経験をした仲間の「つながり」を生み出すワークショップを目指します。

■参加対象者:小児がん、もしくはAYAがん経験者の約20名
■日程:3/2(土)12:30~16:00頃まで
■場所:東京都渋谷区内(ご取材申込みの方へ詳細をお伝えします)

■ファシリティドッグ (*3) 候補犬とのふれあいも予定しております。
(犬の体調によって、不参加の場合がありますことをご了承ください)


治療の記憶をノートに記録し、ビーズで繋いでいきます

*1) AYA week 2024
2021年に始まったイベント週間で、今年は2024年3月2日~10日まで開催されます。
https://ayaweek.jp/2024/

*2) ビーズ大使
子どもと一緒にビーズを繋ぐ医療スタッフ。ビーズ大使となるためには、シャイン・オン!キッズが実施する研修を受けていただきます。2009年の国内初導入以来、看護師、心理士、保育士、医師など、様々な医療職の1000名以上が誕生しています。
当日は、小児医療の現場で活躍されているビーズ大使にお集まりいただき、参加者のふりかえりをサポートします。

*3) ファシリティドッグ
病院に常勤して医療チームの一員として働けるように、専門的なトレーニングを受けた犬です。ハンドラー(ペアを組む臨床経験のある看護師)と共に活動し、単なる患者との触れ合いにとどまらず、小児がんや重い病気の治療にも関わっています。

◆ビーズ・オブ・カレッジとは
小児がんなど重い病気とたたかう子どもたちへの心のケアを目的とした「アート介在療法」です。アメリカで開発されたプログラムで、シャイン・オン!キッズは日本で展開できる唯一の組織として認証を受けています。2024年2月現在全国28の医療施設に導入しています。

◆シャイン・オン!キッズとは
小児がんや重い病気の子どもたちとそのご家族を心のケアのプログラムで支援。ファシリティドッグ・プログラム(動物介在療法)、ビーズ・オブ・カレッジ プログラム(アート介在療法)、キャンプカレッジ(小児がん経験者のキャリア支援)、シャイン・オン!コネクションズ(オンラインで学習支援アクティビティを提供)、シャイン・オン!フレンズ(小児がん経験者のWEBコミュニティ)などを運営。2006年設立、2024年2月現在全国30 の医療施設にて活動中。(https://ja.sokids.org/)

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