「医療の2024年問題」に向け問診時間を1/2に短縮し院内全体の働き方改革を実現
Ubie株式会社
浦添総合病院がAI問診を導入、業務負担軽減と診療の質向上を両立
Ubie株式会社(本社:東京都中央区、共同代表取締役:阿部吉倫・久保恒太、以下「Ubie」)が提供する、AI問診等で診療の質の向上を支援する「ユビーメディカルナビ」が、沖縄県の浦添総合病院(所在地:沖縄県浦添市、病院長:伊志嶺 朝成)にて導入され、働き方改革と生産性向上の両立を実現させています。
■導入背景と目的
2024年4月より施行の物流、建設、医師に残業時間の上限を設ける「働き方改革」は、現在各業界で対応に向けた準備が進められています。同時に、残業時間の上限を設けることで人手不足が深刻化する可能性があり、これは「2024年問題」として指摘されています。各業界では労働時間・環境の見直しのみならず、さらなる生産性向上・改善が求められており、テクノロジー・ICTを活用したDXも急務です。
沖縄県浦添市にある浦添総合病院は、沖縄県本島南部および離島の3次救急を担う高度急性期病院であり、地域の中核病院として、医療サービスの質の向上と医療従事者の働き方改革に取り組んでいます。その一環として、医師の働き方改革をはじめ、医療従事者全体のさらなる生産性向上と労働環境の改善を目的に、AI問診で生産性と診療の質の向上を支援する「ユビーメディカルナビ」を、2019年沖縄県内で初めて導入しました。
■取り組み内容と導入効果
従来患者さんは受診受付後、紙による問診を行い、その後看護師からの追加問診を受け、診察を行っていました。看護師は患者さんに問診票をお渡し、記入が済んだ問診票を確認後、追加で問診を行い、それらをカルテへ記載する必要がありました。その結果、看護師は問診・追加問診・カルテへの記載までに多くの時間を費やし、医師は診察までにカルテを待つタイムロスが発生。患者さんも診察までに平均して約40分の待ち時間が発生していました。
「ユビーメディカルナビ」のAI問診は、紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用し、AIが患者さん一人ひとりの症状に合わせた詳細な問診を行うサービスです。浦添総合病院では、2019年から「ユビーメディカルナビ」を導入し、全診療科の新規患者さんの問診にAIを活用することで、以下のような効果が得られています。
看護師の追加問診の大幅な減少による効率化
AI問診は患者さんの症状に応じて質問を出し分けるため、紙での画一的な問診よりも患者さん一人ひとりに合わせた詳細な問診が可能となります。ご高齢の方も利用され、年齢にかかわらず多くの患者さんがAI問診を通じ自身の症状をきめ細かく伝えられるようになったことから、看護師による追加問診が必要なケースが大幅に減少しました。
カルテへの転記が不要となり、看護師と医師の業務効率化を実現
看護師が多くの時間を費やしていた紙面からカルテへの転記作業も、患者さんがAI問診上で回答した内容をパソコン上でコピー&ペーストするだけで完了するため、業務負担の大幅な軽減を実現しました。またこれにより、医師が看護師のカルテ記載を待つタイムロスを減らし、効率的な診療も可能にしています。
これらの結果、平均40分だった問診~診察までの時間が平均20分まで短縮、また、医師の診察に関してもカルテ記載を待つ時間を最大30分短縮でき、院内全体の効率化に寄与する結果となりました。さらに浦添総合病院では、AI問診の導入により2019年より問診担当看護師制度を廃止。患者支援(心理的支援、在宅支援等)やリリーフナース制度を新たに導入し、問診を担当していた2名の異動を行うなど、業務効率化と人員の最適化、患者さんへの支援の拡充の両立を成功させています。浦添総合病院では今後も生成AI(LLM)の活用によるさらなる業務効率化や、関連施設・医療機関からのAI問診利用による地域医療連携の促進などを通じ、医師をはじめとする院内全体の生産性向上と地域医療への貢献を目指しています。
■社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 病院長補佐・循環器内科不整脈部長 仲村健太郎医師より
当院は医療支援病院であるため、開業医の先生方からの紹介患者が多く、年間約12,000人の初診の患者様が受診なさいます。以前はその問診に時間がかかり、患者様の待ち時間が長くなってしまっていました。ユビーメディカルナビを導入したことにより問診にかかる時間が約20分短縮されました。また標準化されたことにより、聞き漏らしも減った上、非接触での問診が可能となるため、COVID-19に代表される感染症の対策としても一役買っています。更に看護師が関与しづらいリモート診察(オンライン完結型 アップルウォッチ外来等)でも活躍しています。今後は問診内容をカスタマイズし、炎症性腸疾患、化学療法等の専門性の高い外来での利用を行っていく予定です。
【医療機関向け「ユビーメディカルナビ」について】
「ユビーメディカルナビ」は診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージです。問診業務効率化を図る「ユビーAI問診」や、認知向上をサポートする「ユビーリンク」などを提供しています。「ユビーAI問診」は紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用した、医療機関の業務効率化を支える問診サービスです。医師は文章に翻訳された問診内容と病名辞書の結果を活用することで、電子カルテ記載に伴う事務作業が大幅に削減されます。結果として、より患者さんに向き合う時間が増え、診察等の医師にしかできない業務により集中していただけるようになります。2024年1月時点で、病院・クリニック合わせて全国47都道府県・1,700以上の医療機関で導入されています。第三回日本サービス大賞で「厚生労働大臣賞」と「審査員特別賞」を受賞しました。
日本URL:https://intro.dr-ubie.com/
【Ubie株式会社が提供するサービス一覧】
▽生活者向け 症状検索エンジン「ユビー」
日本版:https://ubie.app/
US版:https://ubiehealth.com
▽医療機関向け「ユビーメディカルナビ」
https://intro.dr-ubie.com/▽生活者とクリニックをつなぐ「ユビーリンク」
https://intro.dr-ubie.com/ubielink
【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、症状から適切な医療へと案内する「ユビー」と、診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージ「ユビ―メディカルナビ」等を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。
所在地 :〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町二丁目4番3号 日本橋堀留町2丁目ビル 6F
設立 :2017年5月
代表者 :共同代表取締役 医師 阿部 吉倫・共同代表取締役 久保 恒太
URL :https://ubie.life
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浦添総合病院がAI問診を導入、業務負担軽減と診療の質向上を両立
Ubie株式会社(本社:東京都中央区、共同代表取締役:阿部吉倫・久保恒太、以下「Ubie」)が提供する、AI問診等で診療の質の向上を支援する「ユビーメディカルナビ」が、沖縄県の浦添総合病院(所在地:沖縄県浦添市、病院長:伊志嶺 朝成)にて導入され、働き方改革と生産性向上の両立を実現させています。
■導入背景と目的
2024年4月より施行の物流、建設、医師に残業時間の上限を設ける「働き方改革」は、現在各業界で対応に向けた準備が進められています。同時に、残業時間の上限を設けることで人手不足が深刻化する可能性があり、これは「2024年問題」として指摘されています。各業界では労働時間・環境の見直しのみならず、さらなる生産性向上・改善が求められており、テクノロジー・ICTを活用したDXも急務です。
沖縄県浦添市にある浦添総合病院は、沖縄県本島南部および離島の3次救急を担う高度急性期病院であり、地域の中核病院として、医療サービスの質の向上と医療従事者の働き方改革に取り組んでいます。その一環として、医師の働き方改革をはじめ、医療従事者全体のさらなる生産性向上と労働環境の改善を目的に、AI問診で生産性と診療の質の向上を支援する「ユビーメディカルナビ」を、2019年沖縄県内で初めて導入しました。
■取り組み内容と導入効果
従来患者さんは受診受付後、紙による問診を行い、その後看護師からの追加問診を受け、診察を行っていました。看護師は患者さんに問診票をお渡し、記入が済んだ問診票を確認後、追加で問診を行い、それらをカルテへ記載する必要がありました。その結果、看護師は問診・追加問診・カルテへの記載までに多くの時間を費やし、医師は診察までにカルテを待つタイムロスが発生。患者さんも診察までに平均して約40分の待ち時間が発生していました。
「ユビーメディカルナビ」のAI問診は、紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用し、AIが患者さん一人ひとりの症状に合わせた詳細な問診を行うサービスです。浦添総合病院では、2019年から「ユビーメディカルナビ」を導入し、全診療科の新規患者さんの問診にAIを活用することで、以下のような効果が得られています。
看護師の追加問診の大幅な減少による効率化
AI問診は患者さんの症状に応じて質問を出し分けるため、紙での画一的な問診よりも患者さん一人ひとりに合わせた詳細な問診が可能となります。ご高齢の方も利用され、年齢にかかわらず多くの患者さんがAI問診を通じ自身の症状をきめ細かく伝えられるようになったことから、看護師による追加問診が必要なケースが大幅に減少しました。
カルテへの転記が不要となり、看護師と医師の業務効率化を実現
看護師が多くの時間を費やしていた紙面からカルテへの転記作業も、患者さんがAI問診上で回答した内容をパソコン上でコピー&ペーストするだけで完了するため、業務負担の大幅な軽減を実現しました。またこれにより、医師が看護師のカルテ記載を待つタイムロスを減らし、効率的な診療も可能にしています。
これらの結果、平均40分だった問診~診察までの時間が平均20分まで短縮、また、医師の診察に関してもカルテ記載を待つ時間を最大30分短縮でき、院内全体の効率化に寄与する結果となりました。さらに浦添総合病院では、AI問診の導入により2019年より問診担当看護師制度を廃止。患者支援(心理的支援、在宅支援等)やリリーフナース制度を新たに導入し、問診を担当していた2名の異動を行うなど、業務効率化と人員の最適化、患者さんへの支援の拡充の両立を成功させています。浦添総合病院では今後も生成AI(LLM)の活用によるさらなる業務効率化や、関連施設・医療機関からのAI問診利用による地域医療連携の促進などを通じ、医師をはじめとする院内全体の生産性向上と地域医療への貢献を目指しています。
■社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 病院長補佐・循環器内科不整脈部長 仲村健太郎医師より
当院は医療支援病院であるため、開業医の先生方からの紹介患者が多く、年間約12,000人の初診の患者様が受診なさいます。以前はその問診に時間がかかり、患者様の待ち時間が長くなってしまっていました。ユビーメディカルナビを導入したことにより問診にかかる時間が約20分短縮されました。また標準化されたことにより、聞き漏らしも減った上、非接触での問診が可能となるため、COVID-19に代表される感染症の対策としても一役買っています。更に看護師が関与しづらいリモート診察(オンライン完結型 アップルウォッチ外来等)でも活躍しています。今後は問診内容をカスタマイズし、炎症性腸疾患、化学療法等の専門性の高い外来での利用を行っていく予定です。
【医療機関向け「ユビーメディカルナビ」について】
「ユビーメディカルナビ」は診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージです。問診業務効率化を図る「ユビーAI問診」や、認知向上をサポートする「ユビーリンク」などを提供しています。「ユビーAI問診」は紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用した、医療機関の業務効率化を支える問診サービスです。医師は文章に翻訳された問診内容と病名辞書の結果を活用することで、電子カルテ記載に伴う事務作業が大幅に削減されます。結果として、より患者さんに向き合う時間が増え、診察等の医師にしかできない業務により集中していただけるようになります。2024年1月時点で、病院・クリニック合わせて全国47都道府県・1,700以上の医療機関で導入されています。第三回日本サービス大賞で「厚生労働大臣賞」と「審査員特別賞」を受賞しました。
日本URL:https://intro.dr-ubie.com/
【Ubie株式会社が提供するサービス一覧】
▽生活者向け 症状検索エンジン「ユビー」
日本版:https://ubie.app/
US版:https://ubiehealth.com
▽医療機関向け「ユビーメディカルナビ」
https://intro.dr-ubie.com/▽生活者とクリニックをつなぐ「ユビーリンク」
https://intro.dr-ubie.com/ubielink
【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、症状から適切な医療へと案内する「ユビー」と、診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージ「ユビ―メディカルナビ」等を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。
所在地 :〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町二丁目4番3号 日本橋堀留町2丁目ビル 6F
設立 :2017年5月
代表者 :共同代表取締役 医師 阿部 吉倫・共同代表取締役 久保 恒太
URL :https://ubie.life
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(2024/03/04 14:00)
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