~アデランス産学連携~第21回日本臨床腫瘍学会学術総会においてイブニングセミナーを初共催
株式会社アデランス
抗がん剤治療による脱毛の予防における研究成果を発表
毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都品川区、代表取締役グループCEO 津村 佳宏)は、2月22日(木)~2月24日(土)に、名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)において開催された第21回日本臨床腫瘍学会学術総会で、アデランスがスポンサーシップをとるイブニングセミナーを共催しました。アデランスが本学会にセミナー共催するのは、今回が初めてとなります。
第21回を迎える今回の学術総会は、「Break the Borders and Beyond ~for our patients~」をテーマに開催され、約4,700名の方がご来場になり、海外からは34か国・約550名の方が参加されました。会期中の2月22日(木)にアデランス共催のセミナーを実施し、大分大学医学部 先端がん毛髪医療開発講座[アデランス] 准教授の河野 洋平先生が講演し、大分大学医学部長 大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股 雅史先生が司会を務めました。
セミナーテーマは「がん患者のアピアランス支援」で、抗がん剤治療による脱毛を抑制する研究に関する知見が報告され、セミナーは多数の聴講者で盛況となりました。
■アデランス共催イブニングセミナー 講演概要
セミナーテーマ
「がん患者のアピアランス支援」
司会
大分大学医学部長
大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授
猪股 雅史先生
演者
大分大学医学部 先端がん毛髪医療開発講座[アデランス] 准教授
河野 洋平先生
演題
‐抗がん剤脱毛への最適なアプローチを探る‐
講演内容
がんに罹患し治療を受けている患者数は現在163万人とされ、その治療成績向上に伴い、がん経験者数も増加している。がん患者のサバイバーシップ支援が求められ、治療に伴う脱毛など外見変化に対する医療現場のサポートの重要性はますます高くなっている。
我々は酸化ストレスが関与する抗がん剤脱毛の病態に対して、抗酸化物質αリポ酸誘導体の有効性を示してきた。臨床研究では多機関共同研究による乳がん患者100名を対象として、化学療法期間中にαリポ酸誘導体を頭皮に塗布し、脱毛後の回復を促進する結果を示した。リバーストランスレーショナル研究※1としてαリポ酸誘導体の効果について頭皮冷却療法との作用の相違点や併用効果の可能性など基礎研究にて検討した。シクロフォスファミド誘発脱毛モデルにおいて、皮膚冷却およびαリポ酸誘導体経皮投与はいずれもシクロフォスファミド※2により起こる皮膚血管透過性亢進※3を抑制した。その作用機序としてαリポ酸誘導体が血管内皮細胞のアポトーシス※4を抑制したことを報告した。
研究成果に基づいて開発上市されたαリポ酸誘導体配合頭皮用ローションは消化器がん患者における回復期の毛質を改善する可能性も示している。
※1リバーストランスレーショナル研究
実際に患者がどのような症状か、どのように困っているか、などといった、臨床上の問題に徹底してこだわり、
その視点から基礎、臨床研究を行う研究手法。
※2シクロフォスファミド
現在、世界中で最もよく用いられている抗がん剤の一つ。非常に多くのがん種の治療に用いられるが、副作用と
して脱毛が発生する頻度は高い。
※3血管透過性亢進
正常な血管では水分や糖、アミノ酸といった小さな物質は血管壁を透過するが、タンパク質などの大きな物質は
血管壁を通過することができない。しかし、がん組織の血管では、タンパク質などの大きな物質も通過してしま
う。このような状態を「血管透過性が亢進している」と呼ぶ。
※4アポトーシス
あらかじめ予定されている細胞の死。
■日本臨床腫瘍学会に関して
日本臨床腫瘍学会は2004年から学会活動をスタートし、現在約8,900名の会員を擁する日本医学会分科会の一つです。
現在に至るまで臨床腫瘍学を中心とする学術とがん医療の推進を目的とする公益事業を幅広く社会に展開して活動し、とりわけ、会員を含む医療従事者や医療機関に対するがん医療の普及・啓発、がん薬物療法専門医養成を含む医療従事者の教育によるがん医療水準の向上への貢献、会員の学術活動の支援による新しいがん医療の開発への貢献、がんの診療や研究に関する正しい情報発信による市民への啓発、さらに、海外の関連学会との連携などによる国際社会におけるがんの診療や研究への貢献などの活動を通じて、がん患者のQOLの向上や生存期間の延長に寄与し、がんの征圧を目標としてきました。
これからも、医療や医学の発展と社会情勢の変化に迅速に対応して当学会の目標や事業を見直し、広く患者や地域社会の要請に継続的に応えることができるアジアを代表する学術団体となることを目指しています。
■株式会社アデランスに関して
アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携でも毛髪関連の研究を積極的に取り組んでおります。
その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果を発表いただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。
学会概要
学会名称 :第21回日本臨床腫瘍学会学術総会
会 期 :2024年2月22日(木)~2月24日(土)
会 場 :名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
会 長 :愛知県がんセンター 副院長 兼 乳腺科部長
岩田 広治先生
※アデランス共催のイブニングセミナーは、2月22日(木)に開催しました。
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抗がん剤治療による脱毛の予防における研究成果を発表
毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都品川区、代表取締役グループCEO 津村 佳宏)は、2月22日(木)~2月24日(土)に、名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)において開催された第21回日本臨床腫瘍学会学術総会で、アデランスがスポンサーシップをとるイブニングセミナーを共催しました。アデランスが本学会にセミナー共催するのは、今回が初めてとなります。
第21回を迎える今回の学術総会は、「Break the Borders and Beyond ~for our patients~」をテーマに開催され、約4,700名の方がご来場になり、海外からは34か国・約550名の方が参加されました。会期中の2月22日(木)にアデランス共催のセミナーを実施し、大分大学医学部 先端がん毛髪医療開発講座[アデランス] 准教授の河野 洋平先生が講演し、大分大学医学部長 大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股 雅史先生が司会を務めました。
セミナーテーマは「がん患者のアピアランス支援」で、抗がん剤治療による脱毛を抑制する研究に関する知見が報告され、セミナーは多数の聴講者で盛況となりました。
■アデランス共催イブニングセミナー 講演概要
セミナーテーマ
「がん患者のアピアランス支援」
司会
大分大学医学部長
大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授
猪股 雅史先生
演者
大分大学医学部 先端がん毛髪医療開発講座[アデランス] 准教授
河野 洋平先生
演題
‐抗がん剤脱毛への最適なアプローチを探る‐
講演内容
がんに罹患し治療を受けている患者数は現在163万人とされ、その治療成績向上に伴い、がん経験者数も増加している。がん患者のサバイバーシップ支援が求められ、治療に伴う脱毛など外見変化に対する医療現場のサポートの重要性はますます高くなっている。
我々は酸化ストレスが関与する抗がん剤脱毛の病態に対して、抗酸化物質αリポ酸誘導体の有効性を示してきた。臨床研究では多機関共同研究による乳がん患者100名を対象として、化学療法期間中にαリポ酸誘導体を頭皮に塗布し、脱毛後の回復を促進する結果を示した。リバーストランスレーショナル研究※1としてαリポ酸誘導体の効果について頭皮冷却療法との作用の相違点や併用効果の可能性など基礎研究にて検討した。シクロフォスファミド誘発脱毛モデルにおいて、皮膚冷却およびαリポ酸誘導体経皮投与はいずれもシクロフォスファミド※2により起こる皮膚血管透過性亢進※3を抑制した。その作用機序としてαリポ酸誘導体が血管内皮細胞のアポトーシス※4を抑制したことを報告した。
研究成果に基づいて開発上市されたαリポ酸誘導体配合頭皮用ローションは消化器がん患者における回復期の毛質を改善する可能性も示している。
※1リバーストランスレーショナル研究
実際に患者がどのような症状か、どのように困っているか、などといった、臨床上の問題に徹底してこだわり、
その視点から基礎、臨床研究を行う研究手法。
※2シクロフォスファミド
現在、世界中で最もよく用いられている抗がん剤の一つ。非常に多くのがん種の治療に用いられるが、副作用と
して脱毛が発生する頻度は高い。
※3血管透過性亢進
正常な血管では水分や糖、アミノ酸といった小さな物質は血管壁を透過するが、タンパク質などの大きな物質は
血管壁を通過することができない。しかし、がん組織の血管では、タンパク質などの大きな物質も通過してしま
う。このような状態を「血管透過性が亢進している」と呼ぶ。
※4アポトーシス
あらかじめ予定されている細胞の死。
■日本臨床腫瘍学会に関して
日本臨床腫瘍学会は2004年から学会活動をスタートし、現在約8,900名の会員を擁する日本医学会分科会の一つです。
現在に至るまで臨床腫瘍学を中心とする学術とがん医療の推進を目的とする公益事業を幅広く社会に展開して活動し、とりわけ、会員を含む医療従事者や医療機関に対するがん医療の普及・啓発、がん薬物療法専門医養成を含む医療従事者の教育によるがん医療水準の向上への貢献、会員の学術活動の支援による新しいがん医療の開発への貢献、がんの診療や研究に関する正しい情報発信による市民への啓発、さらに、海外の関連学会との連携などによる国際社会におけるがんの診療や研究への貢献などの活動を通じて、がん患者のQOLの向上や生存期間の延長に寄与し、がんの征圧を目標としてきました。
これからも、医療や医学の発展と社会情勢の変化に迅速に対応して当学会の目標や事業を見直し、広く患者や地域社会の要請に継続的に応えることができるアジアを代表する学術団体となることを目指しています。
■株式会社アデランスに関して
アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携でも毛髪関連の研究を積極的に取り組んでおります。
その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果を発表いただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。
学会概要
学会名称 :第21回日本臨床腫瘍学会学術総会
会 期 :2024年2月22日(木)~2月24日(土)
会 場 :名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
会 長 :愛知県がんセンター 副院長 兼 乳腺科部長
岩田 広治先生
※アデランス共催のイブニングセミナーは、2月22日(木)に開催しました。
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(2024/03/13 11:00)
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