炎症性腸疾患に対するファーストクラス治療薬候補GPR35受容体作動薬HTL0027477の権利再取得完了について
そーせいグループ株式会社
当社グループは、炎症性腸疾患(IBD)に対する新規治療薬候補として開発中の、ファーストインクラスの治療薬となる可能性のある選択的経口GPR35受容体作動薬HTL0027477(GSK4381406)について、GlaxoSmithKline plc.(以下「GSK社」)からの全権利再取得を完了しましたので、お知らせいたします。
GPR35受容体はIBDと遺伝学的な関連性が検証済みのオーファンGタンパク質共役受容体(GPCR)[1]の一つです。IBDは世界中で数百万人を超える患者さまがおり、いまだに大きなアンメットニーズが存在する疾患です。
HTL0027477は当社グループ独自の構造ベース創薬(SBDD)プラットフォームを用いて設計され、2020年にGSK社にライセンスされました。以来、当社グループとGSK社による共同開発プログラムを通じて得られた基礎研究や前臨床試験および安全性試験の結果により、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群(IBS)などの消化器疾患において、GPR35受容体作動薬がバリア機能を改善し内臓痛の改善に効果がある可能性が示唆されました。また、英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、2023年半ばにHTL0027477の第I相臨床試験実施を承認しました。
GSK社の免疫疾患領域の戦略変更、および幹部交代に伴う本プログラムの優先順位の引き下げと現開発の打ち切りの決定を受け、当社は本プログラムの権利再取得の手続きを2023年後半に開始しました。このGSK社の決定は、前臨床試験や安全性試験などの科学的データに基づくものではありませんでした。
2020年の契約に基づき、当社グループは、一時金を支払うことなく、HTL0027477の所有権、当社グループからGSK社に許諾した関連するすべての知的財産、および提携から生み出されたすべての前臨床データの権利を再取得しました。当社グループは、本品目の今後の開発に向けて、自社開発や外部提携を含め最善の戦略を決定する予定です。
Heptares Therapeutics社長で英国研究開発ヘッドのマット・バーンズは、次のように述べています。「GPR35受容体作動薬はファーストインクラスの作用機序を有し、世界中のIBD患者さまの大きなアンメットニーズを解決する可能性を秘めています。本プログラムの権利再取得によって、当社グループの臨床開発パイプラインに有力な品目が加わることになります。本プログラムでは、IBDの新規治療薬としての可能性を裏付ける非常に有望な前臨床データを既に取得しており、第I相臨床試験を開始する準備も整っています。当社グループにとって、本プログラムの開発をさらに前進させる絶好の機会であり、今後の臨床開発および商業化に向け、最適な道筋を見極めつつ進めてまいります。」
[1] オーファンGPCRとはリガンド(体内で結合する分子)が同定されていないGPCRで、孤児受容体ともいう。遺伝子配列の解析により既知の受容体タンパク質のファミリーとアミノ酸配列の一部が類似しているが、そのリガンド・機能が不明なものが多く存在することが分かり、このように呼ばれている。
以上
Sosei Heptaresについて
当社グループは、フルセットのバイオ医薬品企業であり、世界をリードするサイエンスによって人生を変える医薬品を生み出すことをミッションとし、日本発の国際的なリーディングバイオ医薬品企業になることを目指しています。
当社グループは、英国における世界をリードするGタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとしたStaR(R)技術、構造ベース創薬(SBDD)ならびに初期開発力と、日本における経験豊富な臨床開発力および商業化事業とを組み合わせ、グローバルに事業を展開しています。
これらの能力を活かし、神経疾患、免疫疾患、消化器疾患、炎症性疾患など複数の治療領域において、新薬候補物質の幅広いパイプラインの創出および研究開発の加速に取り組んでいます。当社グループは、自社開発、あるいは大手グローバル製薬企業や新興バイオ医薬品企業との提携を通じて、日本および世界の患者さまのため価値創出につながる医薬品の開発を図ります。
当社グループは、東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルの主要拠点で事業を展開しています。
「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。「そーせい」、「Heptares」、当社グループのロゴおよびStaR(R)は、当社グループの商標または登録商標です。
詳しくは、ホームページhttps://soseiheptares.com/をご覧ください。
LinkedIn: @soseiheptaresco
X: @soseiheptaresco
YouTube: @soseiheptaresco
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当社グループは、炎症性腸疾患(IBD)に対する新規治療薬候補として開発中の、ファーストインクラスの治療薬となる可能性のある選択的経口GPR35受容体作動薬HTL0027477(GSK4381406)について、GlaxoSmithKline plc.(以下「GSK社」)からの全権利再取得を完了しましたので、お知らせいたします。
GPR35受容体はIBDと遺伝学的な関連性が検証済みのオーファンGタンパク質共役受容体(GPCR)[1]の一つです。IBDは世界中で数百万人を超える患者さまがおり、いまだに大きなアンメットニーズが存在する疾患です。
HTL0027477は当社グループ独自の構造ベース創薬(SBDD)プラットフォームを用いて設計され、2020年にGSK社にライセンスされました。以来、当社グループとGSK社による共同開発プログラムを通じて得られた基礎研究や前臨床試験および安全性試験の結果により、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群(IBS)などの消化器疾患において、GPR35受容体作動薬がバリア機能を改善し内臓痛の改善に効果がある可能性が示唆されました。また、英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、2023年半ばにHTL0027477の第I相臨床試験実施を承認しました。
GSK社の免疫疾患領域の戦略変更、および幹部交代に伴う本プログラムの優先順位の引き下げと現開発の打ち切りの決定を受け、当社は本プログラムの権利再取得の手続きを2023年後半に開始しました。このGSK社の決定は、前臨床試験や安全性試験などの科学的データに基づくものではありませんでした。
2020年の契約に基づき、当社グループは、一時金を支払うことなく、HTL0027477の所有権、当社グループからGSK社に許諾した関連するすべての知的財産、および提携から生み出されたすべての前臨床データの権利を再取得しました。当社グループは、本品目の今後の開発に向けて、自社開発や外部提携を含め最善の戦略を決定する予定です。
Heptares Therapeutics社長で英国研究開発ヘッドのマット・バーンズは、次のように述べています。「GPR35受容体作動薬はファーストインクラスの作用機序を有し、世界中のIBD患者さまの大きなアンメットニーズを解決する可能性を秘めています。本プログラムの権利再取得によって、当社グループの臨床開発パイプラインに有力な品目が加わることになります。本プログラムでは、IBDの新規治療薬としての可能性を裏付ける非常に有望な前臨床データを既に取得しており、第I相臨床試験を開始する準備も整っています。当社グループにとって、本プログラムの開発をさらに前進させる絶好の機会であり、今後の臨床開発および商業化に向け、最適な道筋を見極めつつ進めてまいります。」
[1] オーファンGPCRとはリガンド(体内で結合する分子)が同定されていないGPCRで、孤児受容体ともいう。遺伝子配列の解析により既知の受容体タンパク質のファミリーとアミノ酸配列の一部が類似しているが、そのリガンド・機能が不明なものが多く存在することが分かり、このように呼ばれている。
以上
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これらの能力を活かし、神経疾患、免疫疾患、消化器疾患、炎症性疾患など複数の治療領域において、新薬候補物質の幅広いパイプラインの創出および研究開発の加速に取り組んでいます。当社グループは、自社開発、あるいは大手グローバル製薬企業や新興バイオ医薬品企業との提携を通じて、日本および世界の患者さまのため価値創出につながる医薬品の開発を図ります。
当社グループは、東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルの主要拠点で事業を展開しています。
「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。「そーせい」、「Heptares」、当社グループのロゴおよびStaR(R)は、当社グループの商標または登録商標です。
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(2024/03/21 08:40)
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