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最期の時を過ごす場所を厚生労働省のデータから解析 ~コロナ禍で病院から在宅へ死亡場所がシフト~〔岡山大学, 飯塚病院〕

国立大学法人岡山大学
岡山大学と飯塚病院(福岡県飯塚市)の共同研究成果プレスリリースです


2024(令和6)年 3月 25日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/




<発表のポイント>
厚生労働省が公開する人口動態統計・死因統計のデータから、「最期の時を過ごす場所(死亡場所)」の内訳トレンドを解析しました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行した2019年を変化点として、「病院死が減少・在宅死が増加」しており、COVID-19が日本の終末期医療に影響した可能性が示唆されました。

特に高齢者や、がんや老衰での死亡が変化していることが分かり、今後の在宅・終末期ケアの在り方に関する検討の足掛かりになることが期待されます。




◆概 要
 2024年3月19日、国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の岡山大学病院総合内科・総合診療科の大塚勇輝助教、感染症内科の萩谷英大准教授、岡山大学学術研究院医歯薬学域医療教育センターの小山敏広准教授と、飯塚病院(福岡県飯塚市)総合診療科の柴田真志医師らでつくる研究グループは、国民が最期の時を過ごす場所が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下において変化していることを明らかにしました。

 これらの研究成果は2024年2月28日、米国の科学雑誌「PLOS ONE」にResearch Articleとして掲載されました。

 COVID-19の流行は世界各国における医療サービスに変化を及ぼしたものの、COVID-19による直接的な影響が欧米諸国に比して小さかったといわれる日本において、その超高齢社会に間接的に与えた影響はよく分かっていませんでしたが、本研究により2019年以降、がん・老衰を死因として亡くなる高齢者のうち、病院死が減少し、在宅死が増加する傾向にあることが明らかとなりました。

 在宅死の増加傾向は、終末期ケアを行う臨床現場で医療者が感じる需要の変化とも合致しており、本研究結果は、人生の最終段階におけるよりよい医療を追及していく足掛かりになることが期待されます。

 本情報は、2024年3月18日に岡山大学から公開されました。

死亡場所別の死亡数の推移


◆大塚勇輝助教と柴田真志医師からのひとこと
 臨床現場での気付きをビッグデータを用いて統計学的に示すことができて良かったです。超高齢社会を迎えた日本の終末期医療は世界各国のモデルになると考えており、在宅・緩和・老年医療を含む総合診療分野の領域から、よりよい医療を目指して引き続きその在り方を検討していくことができればと思っております。

大塚勇輝助教

 パンデミックの陰で、COVID-19以外の終末期患者さんの過ごす場所にも多大な変化が生じていたことが明らかになりました。次なる新興感染症に備えて、この変化が好ましいものであったのか、また在宅医療や緩和ケアの質はどうだったのか、研究を進めたいと思います。

飯塚病院の柴田真志医師


◆論文情報
 論 文 名:Changes in the place of death before and during the COVID-19 pandemic in Japan
 掲 載 紙:PLOS ONE
 著  者:Masashi Shibata, Yuki Otsuka, Hideharu Hagiya, Toshihiro Koyama, Hideyuki Kashiwagi,
Fumio Otsuka
 D O I:10.1371/journal.pone.0299700
 U R L:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0299700


◆詳しい研究内容について
 最期の時を過ごす場所を厚生労働省のデータから解析~コロナ禍で病院から在宅へ死亡場所がシフト~
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20240318-1.pdf


◆参 考
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科学
 https://okayama-u-genmed.com/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科附属医療教育センター
 http://cdmhe.jp/
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・飯塚病院
 https://aih-net.com/



岡山大学病院(岡山市北区)


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学病院 総合内科・総合診療科 助教 大塚勇輝
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
 TEL:086-235-7342
 FAX:086-235-7345
 https://okayama-u-genmed.com/

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html


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