医療・医薬・福祉

「病院薬剤師の新しい世界を創る」ことで、医療の質向上を実現したい

株式会社pharmake
pharmakeは、病院薬剤師の働き方に関する課題解決に向けて伴走します。 そして、「日本中の病院にとって、病院薬剤師がなくてはならない存在になる」世界を共に創ります。

株式会社pharmakeは、病院薬剤師がより働きがいをもって仕事に取り組める環境を整備することで、医療の質の向上に寄与したいという想いから設立されました。「日本中の病院にとって、病院薬剤師がなくてはならない存在になる」。そんな世界の実現を目指しています。


当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。
このプレスリリースは「株式会社pharmake」の夢です。


当社は「病院薬剤師の新しい世界を創る」ことをビジョンに掲げるスタートアップ企業です。「病院薬剤師の持続可能な働き方を「共創」する社会」の実現を目指しています。自己犠牲的な長時間労働の基に成り立つ医療を変え、より多くの病院薬剤師が職能を発揮することで、医療の質の向上に寄与する。そんな世界の実現に向けて、日々活動を続けております。

自己犠牲の上に成り立っている現在の日本の医療



現在の日本の医療は、医師をはじめとする医療従事者の自己犠牲的な長時間労働により支えられている、と言っても過言ではありません。

2016年に行われた「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査研究」によると、病院・常勤勤務医の週の平均労働時間は56時間22分で、労働基準法に定められた上限(40時間/週)を大幅に上回っています。さらに近年は、医療の高度化や患者に対するきめ細かな対応の必要性の高まりなどにより、長時間労働に拍車がかかっている状況です。今後、より高齢化が進むことで人手不足が深刻化し、2030年には187万人の医療・福祉従事者が足りなくなると予測されています(1)。

そうした状況を受け、2024年4月より、「医師の働き方改革」として罰則付きの残業規制が施行されます。これにより医師の時間外・休日労働時間には上限が設けられることとなります。長時間労働の解消という点で非常に意味のある取り組みですが、一方で、医療現場の人手不足という問題はより深刻化しかねません。

そんな問題の解決策の一手として、「医師から他職種への積極的なタスクシフト」が推奨されており、厚生労働省からも2021年に通知が発出されています。

医師の負担軽減に有効な病院薬剤師へのタスクシフト、しかし人手不足で進まない現状も


2023年に中央社会保険医療協議会(中医協)が実施した調査では、医師の負担軽減に取り組んでいる病院の半数近くが、病院薬剤師へのタスクシフトを行っています(2)。タスクシフトの結果、医師だけでなく、看護師など他の職種の負担も軽減し、医療安全面の向上も見られたことから、病院薬剤師へのタスクシフトは有効な施策として期待されています(3)。

しかし、業務の引き受け側である病院薬剤師は、全国的に慢性的な人手不足に陥っており、最も不足している県では、必要人数の半数しか確保できていません(4)。厚生労働省の第8次医療計画でも、病院薬剤師の人員不足の解消が喫緊の課題として掲げられています(5)。

病院全体の利益につながる重要な役割にもかかわらず、十分な理解が得られていない病院薬剤師の業務


こうした現状の背景には、病院薬剤師の重要性のわかりにくさがある、と私たちは考えています。
病院薬剤師の業務は、チーム医療の効率化、医療の質向上、医師の負担軽減、医薬品の適正使用など、病院全体の利益につながる役割でありながら、病院の収益に直結する診療報酬という形で表にあらわれない業務が多く、現状を正しく把握することが難しいという側面があります。そのため、病院経営側も適正人員数がわからず、とにかくコストを最小化するために最少人員数となりがちです。その結果、医師からのタスクシフトはおろか、病棟薬剤業務も十分にできていない、という悪循環に陥っている病院も少なくありません。直近の厚生労働省の調査では、中小病院の8割以上が、チーム医療や患者ケア業務が十分にできていないと報告されています(6)。

また、上述の通り病院薬剤師は少ない人数で業務を回さなければならないため、マネジャーである薬剤部科長がプレイヤーとしての業務を担わざるを得ません。その結果、業務・組織マネジメントの課題に取り組む労力的・時間的余裕もない、という病院も少なくありません。

医療現場の働き方改革は、医師だけではなく、病院全体で取り組まなければならない課題なのです。にもかかわらず、そのカギを握る病院薬剤師の業務がボトルネックとなり、思うように進められていないのが実情です。

こうした社会課題を解決すべく、株式会社pharmakeを創業致しました。

課題の洗い出しから成功体験までを“伴走”しながらサポート、収益アップやパフォーマンス向上の実績も着々と



pharmakeは、薬剤部科の「いつ・誰が・どこで・何の業務をしているか」を見える化するシステムを開発しております。このシステムを活用して、「日々、忙殺されている」から脱却し、リーダーである薬剤部科長が組織課題を明確にし、業務改善へ取り組む仕組みをご提供します。

具体的には、以下の4ステップです。

1.薬剤部科で、各自の業務をシステムにご入力いただき、弊社が、ベンチマークを活用し、第三者の視点で客観的に分析致します。
2.薬剤部科長は、分析データを活用しながら、どこにどんな課題があるか、自部署の状況を把握します。
3.その後、弊社と薬剤部科長で、一緒に議論しながら解決策を検討します。弊社が有する、人材・組織マネジメントの体系的な知見を元に、「この組織には、このような理論の元、この施策が適している。」と根拠をもって、ご提案しながらも、組織の歴史や文化、人間関係、メンバーの仕事に対するこだわりや感情なども踏まえて、その病院にあった有効な施策を探ります。
4.弊社が、部署内の合意形成や、施策の実行もサポートすることで、確実に業務改善へつなげます。

その病院が抱える課題の共有、目標設定、そして成功体験まで、一緒に伴走しながら共創させて頂くことで、業務改善へ取り組む仕組みづくりをサポートします。

昨年創業したばかりのスタートアップですので、実績はまだ少ないですが、薬剤部科の業務改善のみならず、病院の収益アップにもつながっております。一例として、ご支援3ヶ月で、薬剤管理指導件数+125%を達成した病院もあります。また、薬剤師の人員が2/3に減少するも、個々のパフォーマンスを150%にまで高め、病棟薬剤業務、薬剤管理指導業務の業務量を維持できた病院や、業務を見える化することにより、諦めていた病棟薬剤業務実施加算取得の可能性が明らかとなった事例もあります。

さらに、業務改善の課題にとどまらず、学生の採用や定着率向上など、人材・組織マネジメントに関する幅広い課題が弊社に寄せられています。
そうしたご利用者のお声を受け、最近はリーダーに対する人材・組織マネジメントの研修のご依頼も受けております。今年度には、複数の大手医療グループに対して研修の実施を予定しています。

pharmakeは、病院薬剤師の働き方に関する課題解決に向けて伴走します。 そして、病院薬剤師がより働きがいを持ち、職能を発揮することで、日本中の病院にとって「なくてはならない存在になる」世界を共に創る。そんな存在になりたいと思っています。

「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。
私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。

会社概要



・称号 :株式会社pharmake(ファルメイク)
・創立 :2023年6月1日
・代表者:田口 恵実
・所在地:東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー12階
・コーポレートサイト:https://pharmake.co.jp

【出典】
(1). 労働市場の未来推計 2030(パーソル総合研究所)https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2030/
(2). 働き方改革の推進について(その1)(2023年6月14日 中医協総会)https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001107256.pdf
(3). 病院薬剤師やのタスク・シフティングの実態と効果、推進方策に関する研究 (厚生労働科学研究費補助金地域医療基盤開発推進研究事業)https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/download_pdf/2021/202122012B.pdf
(4). 現在時点における薬剤師の偏在指標(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001079340.pdf
(5). 医療計画 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryou_keikaku/index.html
(6). 病院薬剤師の勤務実態調査(令和4年度厚生労働省委託事業)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137802_00002.html
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