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【 INCURVE|インカーブ】リブランディングしました。

社会福祉法人 素王会 インカーブ
社会福祉法人 素王会 インカーブは、2022年に20周年を迎え、2024年4月1日には、3つの事業の名前(アトリエ インカーブ、ギャラリー インカーブ|京都、ビブリオ インカーブ)が「INCURVE |インカーブ」へ変わりました。
あらためてこれまでの20余年を振り返りながら、これからの私たちの「ソーシャルパーパス=在るいみ」と「ミッション=お役目」を見つめ直しました。
ウェブサイト (https://incurve.jp) もリニューアルしています。


・背景 ー インカーブのこれまでの20年

○ なぜインカーブを始めたか
設立当時、障がいがある人を取り巻く状況や環境は「普通なしあわせ」を感じられるものではありませんでした。人生のさまざまなステージにおいて、障がいがある人が希望をもてる選択肢や将来像は見つけにくかったのです。また、多くの障害者施設で創作活動が行われていましたが、その創作物は作品として扱われることはなく、二束三文だったり廃棄されていました。
そのような社会状況の中、私たちは、太陽が東から昇り西に沈んでいくような「普通な」状況・環境をつくりたいと、インカーブを立ち上げることを決めました。障がいのある人がアート・デザインの力で、希望をもてる選択肢をつくる。創作物を作品として正当に評価・価値付けし、アーティストとして収入につなげる。それぞれの「普通なしあわせ」を目指して、この20余年取り組んできました。

○ これまでの取り組み
私たちは、福祉(社会福祉法人 / 生活介護事業)を母体に、アトリエ、ギャラリー、書籍・グッズの3事業を運営してきました。これらの取り組みに通底するのは、次の4つの考え・想いです。
1. 社会福祉、アート・デザイン、市場という、一見すると水と油のような領域を架橋する
2. 障害者アート・アウトサイダーアート・アールブリュットとしてカテゴライズするのではなく、現代アートとして 正当に評価する
3.日常が9割、アウトプットは1割 とし、「閉じながら開く」をキーワードに、アーティストにおだやかな日常生活を提供する
4. スタッフは社会福祉士と学芸員資格を取得し、 社会福祉とアートの両輪での専門性を発揮する

○ 「私」から「私たち」へ
インカーブが始まった当初は、障がいがあるアーティストのしあわせに焦点を置いていましたが、この20余年、取り組みを続けるうちに、その対象はアーティストから家族へ、社会へと広がって行きました。これからは「私」から「私たち」へ、それぞれにとっての「普通なしあわせ」を追求していきます。
・インカーブのこれから


インカーブのソーシャルパーパスとミッション

インカーブが行う3つの事業
SOCIAL PURPOSE / ソーシャルパーパス わたしたちが「在るいみ」
「普通なしあわせ」をつくる
「普通」という字は「並に日が通る」と書きます。東から太陽が昇り、西に沈む。そんな当たり前のしあわせをつくることが、わたしたちのソーシャルパーパスです。わたしの普通とあなたの普通はちがいます。ちがいを認めあい、お互いに想いを馳せながら、自分もあなたも尊重する。それぞれが当たり前と思える「普通なしあわせ」をつくりたいと考えます。

MISSION / ミッション わたしたちの「お役目」
THINK ANEW=観点変更
「普通なしあわせ」をつくるためには、社会の本質を「THINK ANEW=観点変更」させることが必要です。わたしたちの活動領域である社会福祉、アートとデザイン、市場において、既存の現象や物事をあらためて考え直し、ふたたび思いを改める。一見すると水と油のようなこれらの領域を「THINK ANEW」することで架橋します。
障がいのあるアーティストたちが生み出す作品を市場に問うことは、社会福祉だけでは安定しない経済状況を打破します。そこで大切なのは「閉じながら開く」態度です。「日常が9割、アウトプットは1割」として、障がいのあるアーティストの創作環境を守ること、日常生活の安定を図ることを第一義にしながら、作品やグッズ、SNS等、アートを愛する人たちのもとへとアウトプットを図ります。お互いが真摯に、ていねいにつながりあうことができる関係性と距離を保つようにします。

○ 具体的な行動
1. アーティストそれぞれに適った生活とアートの充実をはかるため、アーティストとスタッフを共感・共苦のパートナーと捉え、社会福祉とアートに関するステークホルダーも巻き込んでパートナーを拡充し、「普通なしあわせ」の実現に向けて貢献する
2. 一方的に情報発信をするのではなく、アーティストそれぞれの生活と創作活動に適ったステークホルダーと出会い、パートナーシップを築く
(パートナーシップ例:福祉事業者・作品購入者・国内外のギャラリー・教育機関・行政機関)
3. さまざまなステークホルダーにとっても、「普通なしあわせ」を実感できるよう、作品やグッズのそれぞれの魅力(背景にある世界観やストーリー、体験等)をていねいに届ける
4. アーティストの創作環境と日常生活を守りながら(閉じる)、作品やグッズ、SNSでタッチポイントを増やし(開く)、創作と日常生活の安定と収益の拡充を好循環させる
5. 高校生や大学生に向けて、インカーブの活動やアーティストの魅力を伝えることで、次代の「普通なしあわせ」を実現する人材育成をするとともに、学生にとっても主体的に活躍する場として、社会福祉の領域がその選択肢の一つとなる

・インカーブのロゴ



2002年の創立以来、atelier incurve、gallery incurve kyoto、 biblio incurveの3つの事業は、すべて英語小文字でそのロゴマークを表記していました。2022年に「二十歳」を迎え、3つの事業を「インカーブ」というひとつの名前で行っていくにあたり、しっかりとした安定感のある英語大文字のロゴに一新しました。
また、C、U、Rのアール(曲線)部分は、正円の一部となっています。普遍的な、まんまるをロゴに取り入れることで、「普通なしあわせ」をつくってゆこうという意志を込めました。
二十歳は「まだ子ども」でしょうか。「もう大人」でしょうか。
社会福祉、アート・デザイン、市場を架橋するという、この20余年の取り組みは、これからも試行錯誤しながら続けてまいります。初心を失わず、「まだ子ども」がこれからも成長することを印象づける爽やさと、一方で、「もう大人」として、自分だけでなく、周りや社会への思慮を深め、成熟へ向かうことも表して、日本の伝統色である浅葱色(あさぎいろ)をロゴに採用しました。
インカーブのミッションである「THINK ANEW=観点変更」をタグラインにそえて、これからのインカーブを宣言すべく、新しいロゴといたします。
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