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三井物産、シンガポール漢方薬製造販売企業ユーヤンサンの株式を取得

三井物産株式会社
三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)は、ロート製薬株式会社(本社:大阪市生野区、社長:杉本 雅史、以下「ロート製薬」)らと共同で、シンガポール漢方薬製造販売企業のユーヤンサン(Eu Yan Sang International Ltd.、本社:シンガポール、以下「EYS」)の株式を取得します。


ロート製薬と三井物産が共同保有予定の特別目的会社(SPC、シンガポールにて設立)が、EYS株式の約86%を保有するライタス・クレーン・ホールディングス(Righteous Crane Holding Pte. Ltd.、本社:シンガポール、以下「RCH」)から全株式を譲受することに合意しました。残りの14%については、譲受完了後公開買付を行います。また現在もRCHの株主であるEYS創業家がSPCに一部再出資を行うことを併せて合意しております。三井物産は22年11月にファンドを通じた間接保有の株主としてEYSへ出資参画を実施、今回RCHによるEYS株式の売却により同ファンドは清算され、三井物産は清算分を含めた再出資を行います。EYSへ100%出資できた場合のEYS実質持株比率は三井物産約30%、ロート製薬約60%、創業家約10%であり、EYSの株式取得総額は約800百万シンガポールドル(約880億円)、三井物産の現保有分清算金額を差し引いた株式取得額は約150億円となる予定です。
EYSは1879年に創業された東南アジア最大の漢方薬製造販売企業です。シンガポール、香港、マレーシアを中心に170以上の店舗と30の漢方クリニックを運営し、科学的なアプローチで、医薬品から食品まで幅広く生薬製品を開発・販売し、伝統的な漢方薬からサプリメントや食品といった新たなソリューション提供を通じて”Natural Health & Wellness”領域に事業を拡大しています。
三井物産は、2018年の米国・高機能サプリメント製造販売事業者ソーン ヘルス テック (Thorne HealthTech Inc.)への出資以降、「サイエンスに立脚する未病対策ソリューション事業」の構築を進めてきました。ファンドを通じたEYSへの出資参画以降、EYSのブランド価値向上や海外展開の支援に努めてきましたが、それらの取組を通じてEYSの事業性と当社の事業拡大への貢献可能性を確認出来たことから、今般ロート製薬・EYS創業家と共に再出資を行うことに致しました。EYSのアジアにおける強い製品・ブランド力を基盤に、ロート製薬の研究開発・販売力と連携することで革新的なビジネスを創出していきます。
三井物産は中期経営計画2026において、Wellness Ecosystem Creationを攻め筋の一つに定め、医療、未病・予防に加え、健康に通じる食の提供により、多様化する消費者のライフスタイルの質向上への貢献を目指しています。引き続き、未病・予防への貢献による健康やウェルビーイングの向上を通じ、人々のより豊かで輝く人生の実現を目指します。
ロート製薬は、世界の人々に商品やサービスを通じて「健康」をお届けすることによって、すべての個人や社会を「Well-being」に導くことを存在意義(パーパス)として事業を展開し、事業領域ビジョン2030では一般用医薬品、スキンケア、食品のコア事業の更なる拡大・強化を目指し、医療用眼科領域や再生医療、開発製造受託の事業拡大にも注力しています。







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