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定期的な健康診断・肺がん検診が肺がん早期発見のカギ:毎年、胸部画像撮影をしていた患者さんの約7割が早期ステージで診断 アストラゼネカの肺がん患者調査で判明

アストラゼネカ株式会社
咳などの症状が出てから医療機関を受診して診断された患者さんの半数がステージIII以降


アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)は2023年10月、全国の30歳以上の肺がん患者さん156名を対象に、健康診断および肺がん検診の受診歴、肺がん発見の経緯や肺がんに関する理解度などを調べるインターネット調査(以下、本調査)を実施しました。本調査から、毎年、健康診断または肺がん検診を受け、胸部画像撮影を行っていた患者さんほど、早期ステージ(0-II期)でがんを発見できていたことが明らかとなり、肺がんの早期発見における健康診断・肺がん検診の受診の重要性が改めて示されました。

肺がんは初期症状が出にくく、加えて風邪といった他の病気との区別もつきにくいことから早期発見が難しいがんの1つです。そのため、症状が出た時には進行していることが少なくなく、日本人の部位別のがん死亡数がもっとも多いがんとなります(1)。また、肺がんのなかでも最も頻度の高い非小細胞肺がんの場合、ステージ別の5年生存率は、ステージIが84.1%、ステージIIが54.4%、ステージIIIが29.9%、ステージIVが8.1%となっており(2)、早期発見がいかに肺がんの予後改善に大きく影響するかがうかがえます。

≪調査結果サマリー≫
肺がんの発見経緯として、健康診断時が46%ともっとも多く、次いで他の疾患治療時における胸部画像撮影が36%、咳などの症状をきっかけに医療機関を受診が9%、肺がん検診は5%だった。なお、症状をきっかけに医療機関を受診して肺がんが発見された患者さんの50%が、診断時にはステージIII以降の肺がんであった。

健康診断(人間ドックを含む)は、患者さんの多くが毎年受けていた一方で、肺がん検診を毎年受けていた患者さんは、半数以下の42%だった。肺がん検診を毎年受けなかった理由としては、「特に気になる症状がなかった」が、61%でもっとも多かった。

健康診断または肺がん検診を毎年受けていた患者さんの約7割が、早期ステージ(0-II期)と診断されており、健康診断または肺がん検診を毎年受けていなかった患者さんと比べて、より早期で肺がんを発見できた患者さんの割合が高かった。

肺がんと診断される前から肺がんに関する知識や情報を持っていたらどんなことに繋がったと思うか、という問いに対し、進行したステージ(III-IV期)で診断された患者さんは早期ステージ(0-II期)の患者さんと比較して、「もっと早い健康診断や肺がん検診の受診に繋がったと思う」と回答した割合が高かった。



1. 肺がん発見の経緯は健康診断がもっとも多く、症状が出てから医療機関を受診し、肺がんと診断された患者さんの50%がステージIII以降
肺がんの発見の経緯として、健康診断が46%ともっとも多く、他の疾患治療時における胸部画像撮影で偶然発見されたものが36%、咳などの症状をきっかけに医療機関を受診したことが9%、肺がん検診が5%でした。なお、他の疾患治療時に見つかった患者さんが受診していた診療科としては、循環器科(高血圧、心疾患、脂質異常)が18%、消化器科(胃十二指腸潰瘍、大腸疾患、肝胆疾患)が13%、呼吸器科(喘息、COPD、その他呼吸器疾患)が11%でした。

また、咳などの症状が出てから医療機関を受診して肺がんが発見された患者さんの診断ステージを確認したところ、患者さんの50%がステージIII以降の肺がんでした。さらに診断ステージ別で発見の経緯を比較したところ、診断時にステージIII以降であった患者さんのうち、症状をきっかけに医療機関を受診して肺がんが見つかった患者さんは19%で、同様の経緯で早期ステージ(0-II期)であった患者さん(6%)の3倍以上であったことから、症状が出た時には病状が進行しているケースが多いとの結果でした。


2. 肺がん検診の受診率は低く、受けなかった理由として「特に気になる症状がない」
健康診断は、患者さんの多くが毎年受けていた一方で、肺がん検診を毎年受診していたのは42%に留まり、58%の患者さんが肺がん検診を毎年受けていなかったことが明らかとなりました。また、毎年受けなかった理由としては、「特に気になる症状がなかった」が、61%でもっとも多く、肺がんの症状は風邪などの他の疾患との区別がつきにくいことや、初期では自覚症状が現れにくいことが受診意向に影響していることが推測されました。

3. 毎年、健康診断または肺がん検診を受けていた患者さんは、より早期のステージで肺がんを発見
健康診断および肺がん検診の受診頻度と診断時のステージとの関連性を調査したところ、いずれの検査においても、約7割の患者さんが早期ステージ(0-II期)と診断されており、毎年受けていなかった患者さんよりも早期発見できた割合が高かったことが確認されました(健康診断:69% vs 63%)(肺がん検診:74% vs 62%)。これらの結果から、毎年の健康診断および肺がん検診の受診が肺がんの早期発見に繋がることが示唆されました。

4. 肺がんの正しい理解がより定期的な健康診断・肺がん検診につながる
肺がんと診断される前から肺がんの知識や情報を持っていたらどんなことに繋がったと思うかを質問したところ、早期ステージ(0-II期)の患者さんと比較して、進行ステージ(III-IV期)の患者さんでは「もっと早い健康診断や肺がん検診の受診に繋がったと思う」(早期:28%、進行:38%)と回答した割合が高かったことが確認されました。この結果から、肺がんに関する正しい知識や情報の拡充が、健康診断および肺がん検診への意識が高まり、受診行動に繋がる可能性が示唆され、疾患啓発の重要性が確認されました。

アストラゼネカ 執行役員 オンコロジー事業本部 事業本部長の森田 慎一郎は次のように述べています。「肺がんは初期症状が現れにくく、症状が出たときには進行していることが多いがんです。早期発見には胸部画像によって肺の状態を見ることが不可欠であることから、健康診断または肺がん検診を毎年受けていた患者さんがより早期ステージで発見できたという結果に繋がったと考えられます。早期発見のチャンスを逃さないためにも、胸部画像撮影の機会となる健康診断および肺がん検診の重要性を理解していただきたいです」。

肺がんを早い段階で見つけるためには、胸部X 線検査および喀痰細胞診が有効とされており(3)、40歳以降は1年に1回の肺がん検診が推奨されています。従業員に対して会社が負担する健康診断(事業者健診)では35歳以上であれば胸部X線検査が含まれていますが、自治体が実施する健康診断には含まれていない場合があります。そのため、自営業者や定年退職者などの方においては、別途肺がん検診を受ける必要があります。

調査概要:肺がん患者さんを対象に、健康診断および肺がん検診の受診歴、肺がん発見の経緯や肺がんに関する理解度などを調べるインターネット調査
調査期間:2023年10月24日(火)~ 2023年10月26日(木)
調査対象:30歳以上の肺がんと診断された方(最初の診断から10年未満)156名
調査方法:インターネット調査(調査委託先:株式会社メディリード)

調査結果の詳細は、こちらのURLよりご確認ください
https://www.astrazeneca.co.jp/content/dam/az-jp/press-releases/pdf/20240415.pdf

以上

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肺がんについて
肺がんは初期症状が出にくいことから早期発見が難しく、症状が出た時には進行していることが多いがんです。そ
のため、肺がんは日本人の男女ともに部位別のがん死亡数がもっとも多く、2019年には約12万7000人が診断され、2020年には約7万6000人が肺がんによって死にいたっています(1)。

肺がん領域におけるアストラゼネカについて
アストラゼネカは、疾患の早期発見と早期治療を通じて、肺がん患者さんを根治に導く治療を提供するとともに、治療耐性や病勢進行した状況においても効果が期待できる治療法を追求すべくサイエンスの限界に挑戦し続けていきます。また、新たな治療ターゲットを定義し、革新的なアプローチを研究することで、患者さんにとって最も高い治療効果が期待できる医薬品を特定し、提供していくことを目指しています。アストラゼネカはLung Ambition Alliance(LAA)の創設メンバーであり、LAAは、イノベーションを促進し、肺がん患者さんの治療を含め、治療を超えた人々に意味のある改善を提供するために取り組んでいます。
国内においては2020年より、「肺がん啓発プロジェクト」を進めており、「肺がんの早期発見」、「定期的ながん検診」の周知など、肺がんに関する理解向上を目指して活動しています。プロジェクトの詳細については、「知ってもらいたい、肺がんのこと」https://www.haigan-tomoni.jp/haigan_kenshin/をご覧ください。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZeneca(https://www.linkedin.com/company/astrazeneca/)をフォローしてご覧ください。
日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/ をご覧ください。フェイスブックAstraZeneca.Japan(https://www.facebook.com/AstraZeneca.Japan/)とインスタグラムAstraZeneca / アストラゼネカ(https://www.instagram.com/astrazenecajapan/)もフォローしてご覧ください。

References
1.がん情報サービス がん種別統計情報 「肺」 https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/12_lung.html(2024年4月アクセス時)
2.がん情報サービス 院内がん登録生存率集計結果閲覧システム 非小細胞肺がん 2013-2014年5年生存率
https://hbcr-survival.ganjoho.jp/graph#h-title (2024年4月アクセス時)
3.厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html (2024年4月アクセス時)
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