東京医科大学らとの共同研究レポート(第2弾)減量に最適な食事タイミングを医学的に検証
RIZAPグループ株式会社
~体内時計を意識した食事方法により減量効果がアップ。RIZAP/chocoZAPの食事指導メソッドにも反映へ~
RIZAPグループ株式会社(代表取締役社長 瀬戸 健、本社:東京都新宿区)の連結子会社であるRIZAP株式会社(以下、「RIZAP」)は、志村哲祥医師(東京医科大学/スタンフォード大学)・株式会社こどもみらい(代表取締役 赤塚優作、本社:東京都北区)らの研究グループと「主観的摂食時刻が食事・運動プログラム中の体重・体脂肪の増減に影響する」というテーマに関する共同研究を行い、その結果をパシフィコ横浜で行われた日本睡眠学会第45回定期学術集会・第30回日本時間生物学会学術大会 合同大会(2023年9月)にてポスター発表を行いました。
本研究にて、絶対時刻(時計の時刻)より「体内時計に対応したタイミング」の方が体重・体脂肪変動へ影響したこと、特に、主観的夕の炭水化物摂取と主観的夜の脂肪摂取が体脂肪の増加に影響するという結果が得られました。これらをRIZAPの食事メソッドに反映し、サービスの進化に役立ててまいります。またchocoZAPにおいてはアプリのAIトレーナーに本結果を踏まえたアルゴリズムを実装し、より一層パーソナライズしたサービスを実現してまいります。
■本研究の結果<サマリー>:
・炭水化物:どの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連しているが、主観的夕(CT+9~15時)に摂取すると特に太る
・タンパク質:主観的昼過ぎに摂取すると肥満改善傾向
・脂質:主観的朝(CT+0~9時)の摂取は体脂肪増加と関連しない一方、主観的夜(CT+15~18時)に摂取すると体重/体脂肪増加と関連(絶対時刻平均20時~23時頃)
■結論
既存研究では「遅い時間の食事は太りやすい」ということが明らかになっていますが、本研究では、絶対時刻より「体内時計に対応したタイミング」の方が体重・体脂肪変動へ影響したこと、炭水化物はどの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連するが、特に、主観的夕(主観的に夕だと判断している時間帯)の炭水化物摂取と主観的夜の脂肪摂取が体脂肪の増加に影響することが明らかとなりました。
具体的には、「○○時にご飯を食べると良い」という絶対的な時刻があるというよりも、一人ひとりの体内時計のタイプ(クロノタイプ)に応じた「減量に最適な摂食時刻」や「時刻別に推奨される栄養素構成」が存在することが分かりました。
■共同研究の背景
食事時刻と肥満との関係は複数の既存研究がありましたが、具体的に何時の食事が体重・体脂肪増加のリスクとなるのかは明らかにはなっていませんでした。そこで、睡眠医学を専門領域とする志村哲祥医師(東京医科大学/スタンフォード大学)や、データサイエンティスト・経済統計学博士である杉浦航(株式会社こどもみらい・ヒューストン大学)らとの研究グループ※1により、RIZAPの減量プログラムに参加した者における、食事時刻と体重・体脂肪量の変動との関連について研究を行いました。
※1 研究グループメンバー:志村哲祥(東京医科大学/スタンフォード大学,株式会社こどもみらい)、杉浦航(株式会社こどもみらい,ヒューストン大学)、三邉佳意(東京医科大学精神医学分野)、日野展子(東京医科大学精神医学分野)、瀬戸健・柳井美穂(RIZAP株式会社)、井上猛(東京医科大学精神医学分野)
■研究方法
2015年から2018年までに、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」において、週2回の運動指導(レジスタンストレーニング)と食事指導を受け、期間中に体重・体脂肪率、就寝・起床時刻、食事内容と食事時刻の経時的記録を行い、少なくとも14日以上すべて欠損なく記載した964名のデータを対象に分析を行いました。分析は、1日を絶対時刻(Clock time)と相対時刻(MSFscからの経過時間;CT)でそれぞれ8分割して行いました。本研究は東京医科大学医学倫理審査委員会の了承を得て、RIZAPから匿名化データを提供して実施しました。
※MSFsc:クロノタイプ(体内時計タイプ)の指標、Midpoint of Sleep - sleep collected
■研究結果
<サマリー>(前述の再掲)
・炭水化物:どの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連しているが、主観的夕(CT+9~15h)に摂取すると特に太る
・タンパク質:主観的昼過ぎに摂取すると肥満改善傾向
・脂質:主観的朝(CT+0~9h)の摂取は体脂肪増加と関連しない一方、主観的夜(CT+15~18h)に摂取すると体重/体脂肪増加と関連
<詳細>
各時刻別のカロリー摂取量は、18~24時およびCT+12~+18時が体重変動と、18~6時およびCT+12~18時が体脂肪変動と正に相関しました。炭水化物摂取は全時間帯で有意に体重・体脂肪変動と正に相関しました。(絶対時刻での平均14時~20時頃)脂肪摂取は18~24時とCT+12~+18時が体重・体脂肪変動と正に相関しました。(絶対時刻平均20時~23時頃)
タンパク質摂取と体重・体脂肪の変動は有意な相関をほぼ認めませんでした。
性別・年齢や初期体重・初期体脂肪率を調整した重回帰分析の結果では、絶対時刻ではなくCT別の(体内時計の時刻別の)食事量の方が、体重・体脂肪変動に与える良好な説明力を有しており(Adjusted R2=0.222-0.251)、ステップワイズ法による変数選択でも、CT別の食事量のみが有意な変数として検出されました。特に、CT+9~+15の炭水化物摂取とCT+12~+18の脂肪摂取が体脂肪の増加へ有意な影響を与えていました。
※ 棒グラフは 3 時間のセグメントを表し、破線は 1 時間のセグメントを表します。左のグラフは絶対時刻、右のグラフは相対時刻(体内時計に基づく時刻)
*:p<.05、**:p<.01 のセグメント。 *:p<.05、**:p<.01 (ピアソン相関係数)
■研究結果を踏まえたRIZAPおよびchocoZAPサービスの進化
一人ひとりの体内時計のタイプに応じて減量に適した食事時刻と栄養素構成が存在するという結果を、RIZAPおよびchocoZAPのプログラムの進化に還元してまいります。
一例として下記のようなポイントがあります。
・糖質は早朝に取り、おやつは◯時以降は控える
・間食にはタンパク質がおすすめ
・脂質は主観的一日の前半に摂ると良い
上記のような事項を、一人ひとりの体内時計と体重・体脂肪の変動に応じて、最適な食事時刻と内容をアプリのAIトレーナー等に実装することで、お客様の年齢や目指したいお体に応じてパーソナライズした、より効果的なリコメンデーションを実現させてまいります。
■chocoZAPについて
https://chocozap.jp/
〇コンセプト:「簡単」、「便利」、「楽しい」
〇店舗数:1,383店舗※2
〇利用料金:月額3,278円(税込)
〇特徴:2022年7月にスタートした「chocoZAP」は、「1日5分のちょいトレ・健康習慣プログラム」の開発や、運動のみにとどまらず「美容」「ライフスタイル」「エンターテイメント」など様々な分野のサービス展開を行っており、全国で1,383店舗※2、会員数は112.4万人※3を突破し、国内フィットネスジム会員数日本一※4を達成しています。「日本中のあらゆる人の声に寄り添い、健康で活力に溢れた社会にコミットし続けることができるサービスをご提供する」ことを目標に、より幅広いお客さまにとって身近な存在として、毎日の生活の中で健康増進に貢献するインフラ的な存在になっていくことを目指しています。
※2) 2024年3月末時点 ※3) 2024年2月14日時点 ※4) 2023年8月15日RIZAP株式会社調べ
■会社概要
RIZAPグループ株式会社
https://www.rizapgroup.com/
所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿 8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー36階
設立日:2003年4月10日
資本金:192億44万円 (2023年3月現在)
代表取締役社長:瀬戸 健
事業内容:当社グループの中長期経営戦略の立案・遂行、グループ各社の事業戦略実行支援・事業活動の管理
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~体内時計を意識した食事方法により減量効果がアップ。RIZAP/chocoZAPの食事指導メソッドにも反映へ~
RIZAPグループ株式会社(代表取締役社長 瀬戸 健、本社:東京都新宿区)の連結子会社であるRIZAP株式会社(以下、「RIZAP」)は、志村哲祥医師(東京医科大学/スタンフォード大学)・株式会社こどもみらい(代表取締役 赤塚優作、本社:東京都北区)らの研究グループと「主観的摂食時刻が食事・運動プログラム中の体重・体脂肪の増減に影響する」というテーマに関する共同研究を行い、その結果をパシフィコ横浜で行われた日本睡眠学会第45回定期学術集会・第30回日本時間生物学会学術大会 合同大会(2023年9月)にてポスター発表を行いました。
本研究にて、絶対時刻(時計の時刻)より「体内時計に対応したタイミング」の方が体重・体脂肪変動へ影響したこと、特に、主観的夕の炭水化物摂取と主観的夜の脂肪摂取が体脂肪の増加に影響するという結果が得られました。これらをRIZAPの食事メソッドに反映し、サービスの進化に役立ててまいります。またchocoZAPにおいてはアプリのAIトレーナーに本結果を踏まえたアルゴリズムを実装し、より一層パーソナライズしたサービスを実現してまいります。
■本研究の結果<サマリー>:
・炭水化物:どの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連しているが、主観的夕(CT+9~15時)に摂取すると特に太る
・タンパク質:主観的昼過ぎに摂取すると肥満改善傾向
・脂質:主観的朝(CT+0~9時)の摂取は体脂肪増加と関連しない一方、主観的夜(CT+15~18時)に摂取すると体重/体脂肪増加と関連(絶対時刻平均20時~23時頃)
■結論
既存研究では「遅い時間の食事は太りやすい」ということが明らかになっていますが、本研究では、絶対時刻より「体内時計に対応したタイミング」の方が体重・体脂肪変動へ影響したこと、炭水化物はどの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連するが、特に、主観的夕(主観的に夕だと判断している時間帯)の炭水化物摂取と主観的夜の脂肪摂取が体脂肪の増加に影響することが明らかとなりました。
具体的には、「○○時にご飯を食べると良い」という絶対的な時刻があるというよりも、一人ひとりの体内時計のタイプ(クロノタイプ)に応じた「減量に最適な摂食時刻」や「時刻別に推奨される栄養素構成」が存在することが分かりました。
■共同研究の背景
食事時刻と肥満との関係は複数の既存研究がありましたが、具体的に何時の食事が体重・体脂肪増加のリスクとなるのかは明らかにはなっていませんでした。そこで、睡眠医学を専門領域とする志村哲祥医師(東京医科大学/スタンフォード大学)や、データサイエンティスト・経済統計学博士である杉浦航(株式会社こどもみらい・ヒューストン大学)らとの研究グループ※1により、RIZAPの減量プログラムに参加した者における、食事時刻と体重・体脂肪量の変動との関連について研究を行いました。
※1 研究グループメンバー:志村哲祥(東京医科大学/スタンフォード大学,株式会社こどもみらい)、杉浦航(株式会社こどもみらい,ヒューストン大学)、三邉佳意(東京医科大学精神医学分野)、日野展子(東京医科大学精神医学分野)、瀬戸健・柳井美穂(RIZAP株式会社)、井上猛(東京医科大学精神医学分野)
■研究方法
2015年から2018年までに、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」において、週2回の運動指導(レジスタンストレーニング)と食事指導を受け、期間中に体重・体脂肪率、就寝・起床時刻、食事内容と食事時刻の経時的記録を行い、少なくとも14日以上すべて欠損なく記載した964名のデータを対象に分析を行いました。分析は、1日を絶対時刻(Clock time)と相対時刻(MSFscからの経過時間;CT)でそれぞれ8分割して行いました。本研究は東京医科大学医学倫理審査委員会の了承を得て、RIZAPから匿名化データを提供して実施しました。
※MSFsc:クロノタイプ(体内時計タイプ)の指標、Midpoint of Sleep - sleep collected
■研究結果
<サマリー>(前述の再掲)
・炭水化物:どの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連しているが、主観的夕(CT+9~15h)に摂取すると特に太る
・タンパク質:主観的昼過ぎに摂取すると肥満改善傾向
・脂質:主観的朝(CT+0~9h)の摂取は体脂肪増加と関連しない一方、主観的夜(CT+15~18h)に摂取すると体重/体脂肪増加と関連
<詳細>
各時刻別のカロリー摂取量は、18~24時およびCT+12~+18時が体重変動と、18~6時およびCT+12~18時が体脂肪変動と正に相関しました。炭水化物摂取は全時間帯で有意に体重・体脂肪変動と正に相関しました。(絶対時刻での平均14時~20時頃)脂肪摂取は18~24時とCT+12~+18時が体重・体脂肪変動と正に相関しました。(絶対時刻平均20時~23時頃)
タンパク質摂取と体重・体脂肪の変動は有意な相関をほぼ認めませんでした。
性別・年齢や初期体重・初期体脂肪率を調整した重回帰分析の結果では、絶対時刻ではなくCT別の(体内時計の時刻別の)食事量の方が、体重・体脂肪変動に与える良好な説明力を有しており(Adjusted R2=0.222-0.251)、ステップワイズ法による変数選択でも、CT別の食事量のみが有意な変数として検出されました。特に、CT+9~+15の炭水化物摂取とCT+12~+18の脂肪摂取が体脂肪の増加へ有意な影響を与えていました。
※ 棒グラフは 3 時間のセグメントを表し、破線は 1 時間のセグメントを表します。左のグラフは絶対時刻、右のグラフは相対時刻(体内時計に基づく時刻)
*:p<.05、**:p<.01 のセグメント。 *:p<.05、**:p<.01 (ピアソン相関係数)
■研究結果を踏まえたRIZAPおよびchocoZAPサービスの進化
一人ひとりの体内時計のタイプに応じて減量に適した食事時刻と栄養素構成が存在するという結果を、RIZAPおよびchocoZAPのプログラムの進化に還元してまいります。
一例として下記のようなポイントがあります。
・糖質は早朝に取り、おやつは◯時以降は控える
・間食にはタンパク質がおすすめ
・脂質は主観的一日の前半に摂ると良い
上記のような事項を、一人ひとりの体内時計と体重・体脂肪の変動に応じて、最適な食事時刻と内容をアプリのAIトレーナー等に実装することで、お客様の年齢や目指したいお体に応じてパーソナライズした、より効果的なリコメンデーションを実現させてまいります。
■chocoZAPについて
https://chocozap.jp/
〇コンセプト:「簡単」、「便利」、「楽しい」
〇店舗数:1,383店舗※2
〇利用料金:月額3,278円(税込)
〇特徴:2022年7月にスタートした「chocoZAP」は、「1日5分のちょいトレ・健康習慣プログラム」の開発や、運動のみにとどまらず「美容」「ライフスタイル」「エンターテイメント」など様々な分野のサービス展開を行っており、全国で1,383店舗※2、会員数は112.4万人※3を突破し、国内フィットネスジム会員数日本一※4を達成しています。「日本中のあらゆる人の声に寄り添い、健康で活力に溢れた社会にコミットし続けることができるサービスをご提供する」ことを目標に、より幅広いお客さまにとって身近な存在として、毎日の生活の中で健康増進に貢献するインフラ的な存在になっていくことを目指しています。
※2) 2024年3月末時点 ※3) 2024年2月14日時点 ※4) 2023年8月15日RIZAP株式会社調べ
■会社概要
RIZAPグループ株式会社
https://www.rizapgroup.com/
所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿 8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー36階
設立日:2003年4月10日
資本金:192億44万円 (2023年3月現在)
代表取締役社長:瀬戸 健
事業内容:当社グループの中長期経営戦略の立案・遂行、グループ各社の事業戦略実行支援・事業活動の管理
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(2024/05/14 11:00)
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