汗っかきは遺伝かも!?汗をかきやすい遺伝子タイプが多い都道府県ランキング発表 1位 秋田県、2位 沖縄県、3位 山形県
株式会社ユーグレナ
世界の地域別では多い順にアフリカ、欧米、アジアという結果に
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、夏本番を前に、熱中症と密接な関係がある汗に注目し、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした「汗をかきやすい遺伝子タイプが多い都道府県※1ランキング」を公開します。
※1 出生地に関するアンケートから都道府県を出しています
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の遺伝子型を解析し、健康リスク・体質・祖先について350以上の項目に関して、どのような病気、体質の遺伝的傾向があるかの結果を提供するサービスです。遺伝子解析項目は定期的にアップデートしていて、直近では、恐怖を体験した後、怖い気持ちが持続する個人差についての項目「恐怖の持続」の新規追加や、健康リスクの項目「アトピー性皮膚炎」をより精度が高いものへと更新しました。
ユーグレナ社では、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスの利用者の中から50,000人以上のゲノムデータを用いて、さまざまな遺伝子タイプに関する都道府県ランキングを発表しています。今回は、夏本番を前に、熱中症と密接な関係がある汗に注目し、たくさん汗をかく体質かどうかについての項目「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」を解析しました。
■汗について
汗は全身にある汗腺で作られ、皮膚の表面に送り出されます。汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、それぞれ発汗の仕組みや性質が異なります。エクリン腺は、ほぼ全身の皮膚に存在し、暑い時や熱がある時、運動をしている時など、主に体温調節のシーンで活躍します。汗腺の開き方が急激で、汗の粒子が細かいため、いわゆる「サラサラとした水っぽい汗」です。一方で、アポクリン腺は、脇の下や下腹部など限られた部位に存在し、汗腺がじわじわと開き、ダラダラと流れることが多く、アポクリン腺からでる汗は脂質やタンパク質などの成分を含み、白く濁っています。いわゆる「ベタベタした油っぽい汗」です。
汗をかく要因としては、「体温調節」「精神的緊張」「味覚刺激」の3つがあり、発汗する汗腺にも違いがあります。
- 体温調節:暑い時や熱がある時、運動をした時など。エクリン腺から発汗。
- 精神的緊張:ストレスや興奮、緊張をした時など。エクリン腺、アポクリン線から発汗。冷や汗。うそ発見器にも用いられる。
- 味覚刺激:辛い物、刺激物を食べた時など。エクリン腺から発汗。額や頭皮、顔面に汗をかくのが特徴。
このうち、熱中症と係わりが大きいのが「体温調整」です。人は汗を出すことで体温を調節しますが、体が暑さに慣れていない時期、体調が悪い時など、体温調節機能が弱っている時は、うまく機能せず、熱中症のリスクが高まります。
■遺伝子解析項目「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」とは?
2018年、東京女子医科大学らの研究グループにより、11,000人以上の日本人女性を対象に、皮膚に関する複数の体質についてのアンケート調査結果と遺伝子情報を用いて、その関連を調査する研究が行われました。その結果、「SNP:rs10192375」という遺伝子型において「G」を持っているほど、汗をかきやすい傾向があることが分かりました。※2
遺伝子解析項目「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」には3つの遺伝子型があり、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」、「一般的なタイプ(遺伝子型:AG)」、「汗をかきにくいタイプ(遺伝子型:AA)」に分けられます。
※2 根拠とする文献は次の通りです。Endo C et al. (2018) "Genome-wide association study in Japanese females identifies fifteen novel skin-related trait associations." Sci Rep 8(1):8974.
■調査結果
今回の調査では、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」に該当する人の割合を都道府県(出生地)別に算出し、数値化しました。
上記の解析結果より、『汗をかきやすい遺伝子タイプ』の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 秋田県、2位 沖縄県、3位 山形県、4位 島根県、5位 福井県、6位 岐阜県、7位 熊本県、8位 山口県、9位 鳥取県、10位 愛知県となり、1位の秋田県(24.83%)と47位の香川県(15.07%)では、約10%の差がありました。全都道府県ランキングは次の通りです。
■ 日本人の約2割が汗っかきで、世界の地域別では気温が高い地域の方が汗っかきの傾向に
今回の調査で遺伝子解析項目「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」に対して、日本人における遺伝子型の割合は、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」が20.6%、「一般的なタイプ(遺伝子型:AG)」が49.4%、「汗をかきにくいタイプ(遺伝子型:AA)」が30.0%でした。
また、世界の地域別(人種別)では、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」に該当する割合が高い順に、アフリカ集団(29.9%)、ヨーロッパ集団(22.6%)、ラテンアメリカ集団(20.4%)、アジア集団(18.7%)となりました。気温が高い地域のアフリカ集団は、日本人を含むアジア集団と比べると10%以上の差があり、汗をかきやすい遺伝子タイプが多いということが分かりました。
ご自身が汗をかきやすい遺伝子タイプかどうか気になる方は、遺伝子解析サービスを試してみてはいかがでしょうか。これから暑い季節がやってきますので、汗をかきやすい人は特に積極的な水分補給を心がけてください。
■調査概要
調査方法:ゲノムデータの解析をもとに調査
調査対象:「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」、「ジーンクエストALL」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:57,449人
調査時期:2024年5月
調査項目:ゲノムデータ「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」を調査し、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」に該当する人の割合を都道府県ごとに算出
■「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」について
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて350項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにあなたができることをチェックできます。また、体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直す際のヒントとなります。https://myhealth.euglena.jp/products/gene_analysis/
ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス
<ユーグレナ・マイヘルスについて>
『ユーグレナ・マイヘルス』は、「科学(Science)」「信頼(Credible)」「パーソナル(Personal)」の3つを軸に展開するユーグレナ社の検査サービスブランドです。学術研究などに基づいた多様な検査サービスを通じて、お客様の健康リスクや体質、健康状態を把握していただいたうえで、一人ひとりに対応したヘルスケアソリューションの提供を目指しています。今後、複数のサービスを『ユーグレナ・マイヘルス』にて展開することで、ヘルスケアに関するビッグデータを1か所に集積し、中長期的には、そのビッグデータを活用した科学研究の推進を通じて、生命科学の発展とより付加価値の高いヘルスケアソリューションの提供を目指します。https://myhealth.euglena.jp/
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供、未利用資源等を活用したサステナブルアグリテック領域などの事業を展開。2014年より、バングラデシュの子どもたちに豊富な素栄養を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を、継続的に実施している。https://euglena.jp
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世界の地域別では多い順にアフリカ、欧米、アジアという結果に
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、夏本番を前に、熱中症と密接な関係がある汗に注目し、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした「汗をかきやすい遺伝子タイプが多い都道府県※1ランキング」を公開します。
※1 出生地に関するアンケートから都道府県を出しています
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の遺伝子型を解析し、健康リスク・体質・祖先について350以上の項目に関して、どのような病気、体質の遺伝的傾向があるかの結果を提供するサービスです。遺伝子解析項目は定期的にアップデートしていて、直近では、恐怖を体験した後、怖い気持ちが持続する個人差についての項目「恐怖の持続」の新規追加や、健康リスクの項目「アトピー性皮膚炎」をより精度が高いものへと更新しました。
ユーグレナ社では、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスの利用者の中から50,000人以上のゲノムデータを用いて、さまざまな遺伝子タイプに関する都道府県ランキングを発表しています。今回は、夏本番を前に、熱中症と密接な関係がある汗に注目し、たくさん汗をかく体質かどうかについての項目「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」を解析しました。
■汗について
汗は全身にある汗腺で作られ、皮膚の表面に送り出されます。汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、それぞれ発汗の仕組みや性質が異なります。エクリン腺は、ほぼ全身の皮膚に存在し、暑い時や熱がある時、運動をしている時など、主に体温調節のシーンで活躍します。汗腺の開き方が急激で、汗の粒子が細かいため、いわゆる「サラサラとした水っぽい汗」です。一方で、アポクリン腺は、脇の下や下腹部など限られた部位に存在し、汗腺がじわじわと開き、ダラダラと流れることが多く、アポクリン腺からでる汗は脂質やタンパク質などの成分を含み、白く濁っています。いわゆる「ベタベタした油っぽい汗」です。
汗をかく要因としては、「体温調節」「精神的緊張」「味覚刺激」の3つがあり、発汗する汗腺にも違いがあります。
- 体温調節:暑い時や熱がある時、運動をした時など。エクリン腺から発汗。
- 精神的緊張:ストレスや興奮、緊張をした時など。エクリン腺、アポクリン線から発汗。冷や汗。うそ発見器にも用いられる。
- 味覚刺激:辛い物、刺激物を食べた時など。エクリン腺から発汗。額や頭皮、顔面に汗をかくのが特徴。
このうち、熱中症と係わりが大きいのが「体温調整」です。人は汗を出すことで体温を調節しますが、体が暑さに慣れていない時期、体調が悪い時など、体温調節機能が弱っている時は、うまく機能せず、熱中症のリスクが高まります。
■遺伝子解析項目「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」とは?
2018年、東京女子医科大学らの研究グループにより、11,000人以上の日本人女性を対象に、皮膚に関する複数の体質についてのアンケート調査結果と遺伝子情報を用いて、その関連を調査する研究が行われました。その結果、「SNP:rs10192375」という遺伝子型において「G」を持っているほど、汗をかきやすい傾向があることが分かりました。※2
遺伝子解析項目「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」には3つの遺伝子型があり、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」、「一般的なタイプ(遺伝子型:AG)」、「汗をかきにくいタイプ(遺伝子型:AA)」に分けられます。
※2 根拠とする文献は次の通りです。Endo C et al. (2018) "Genome-wide association study in Japanese females identifies fifteen novel skin-related trait associations." Sci Rep 8(1):8974.
■調査結果
今回の調査では、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」に該当する人の割合を都道府県(出生地)別に算出し、数値化しました。
上記の解析結果より、『汗をかきやすい遺伝子タイプ』の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 秋田県、2位 沖縄県、3位 山形県、4位 島根県、5位 福井県、6位 岐阜県、7位 熊本県、8位 山口県、9位 鳥取県、10位 愛知県となり、1位の秋田県(24.83%)と47位の香川県(15.07%)では、約10%の差がありました。全都道府県ランキングは次の通りです。
■ 日本人の約2割が汗っかきで、世界の地域別では気温が高い地域の方が汗っかきの傾向に
今回の調査で遺伝子解析項目「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」に対して、日本人における遺伝子型の割合は、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」が20.6%、「一般的なタイプ(遺伝子型:AG)」が49.4%、「汗をかきにくいタイプ(遺伝子型:AA)」が30.0%でした。
また、世界の地域別(人種別)では、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」に該当する割合が高い順に、アフリカ集団(29.9%)、ヨーロッパ集団(22.6%)、ラテンアメリカ集団(20.4%)、アジア集団(18.7%)となりました。気温が高い地域のアフリカ集団は、日本人を含むアジア集団と比べると10%以上の差があり、汗をかきやすい遺伝子タイプが多いということが分かりました。
ご自身が汗をかきやすい遺伝子タイプかどうか気になる方は、遺伝子解析サービスを試してみてはいかがでしょうか。これから暑い季節がやってきますので、汗をかきやすい人は特に積極的な水分補給を心がけてください。
■調査概要
調査方法:ゲノムデータの解析をもとに調査
調査対象:「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」、「ジーンクエストALL」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:57,449人
調査時期:2024年5月
調査項目:ゲノムデータ「汗のかきやすさ(SNP:rs10192375)」を調査し、「汗をかきやすいタイプ(遺伝子型:GG)」に該当する人の割合を都道府県ごとに算出
■「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」について
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて350項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにあなたができることをチェックできます。また、体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直す際のヒントとなります。https://myhealth.euglena.jp/products/gene_analysis/
ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス
<ユーグレナ・マイヘルスについて>
『ユーグレナ・マイヘルス』は、「科学(Science)」「信頼(Credible)」「パーソナル(Personal)」の3つを軸に展開するユーグレナ社の検査サービスブランドです。学術研究などに基づいた多様な検査サービスを通じて、お客様の健康リスクや体質、健康状態を把握していただいたうえで、一人ひとりに対応したヘルスケアソリューションの提供を目指しています。今後、複数のサービスを『ユーグレナ・マイヘルス』にて展開することで、ヘルスケアに関するビッグデータを1か所に集積し、中長期的には、そのビッグデータを活用した科学研究の推進を通じて、生命科学の発展とより付加価値の高いヘルスケアソリューションの提供を目指します。https://myhealth.euglena.jp/
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供、未利用資源等を活用したサステナブルアグリテック領域などの事業を展開。2014年より、バングラデシュの子どもたちに豊富な素栄養を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を、継続的に実施している。https://euglena.jp
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(2024/06/06 15:00)
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