医療・医薬・福祉

【イベント動画公開】MRI検査をおうちで体験! NPO法人Medical PLAYがオンラインイベントでお子様とご家族をサポート

NPO法人Medical play
7月21日(日)、NPO法人Medical PLAYは、MRI検査を受ける子ども達の恐怖心軽減やそれに伴う鎮静剤の使用低減を目指して、MRI検査を疑似体験できるオンラインイベントを開催。





患者さんやご家族の「医療体験に価値を創ること」を理念として発足したNPO法人Medical PLAY(東京都世田谷区 共同代表:大脇 由樹、小野 浩二郎)は、メタバースプラットフォーム「cluster」を利用したMRI検査の体験会を開催。多くのお子さんにMRI検査体験をしていただきました。


当日は、事前に公募したURLよりお申込みいただいた、2歳から10歳のお子様とご両親に、MRI検査疑似体験イベントにご参加いただきました。

イベントでは、現在NPO法人Medical PLAYが医療提供の機会損失や不要な鎮静検査を減らす」という目標に向けて挑戦しているクラウドファンディングで、全国の病院へと寄贈を目指している医療絵本【からだのなかをしゃしんでみると...!?】の閲覧や、360度VR動画による検査体験もできるようになっており、子ども達の年齢や理解度に合わせた検査説明ツールを体験いただきました。


左図は医療絵本【からだのなかをしゃしんでみると...!?】の一ページ。 右図はMedical PLAYの活動紹介資料。


これまでの報告によると、MRI検査を完了するために多くの子どもが鎮静または全身麻酔を受けており、その数は3歳から5歳の子どもでは75%となっています。

また、鎮静剤の投与を繰り返すことは、子どもの神経発達に対して潜在的な神経毒性リスクの懸念があるとも報告されており、日本小児科学会・日本小児麻酔学会・日本小児放射線学会による「MRI検査時の鎮静に関する共同提言」では、鎮静薬を使用するリスクをふまえて「薬を使用せずに鎮静状態を得ることが可能かどうか、個々の患者に応じて見極める必要がある」とし、薬に頼らない鎮静方法の一つとしてプレパレーションを提示しています。

※プレパレーションとは、治療や検査を受ける子どもに対して、認知発達に合わせた方法で説明を行い、対処能力を引き出すような関わりをすることです。

NPO法人Medical PLAYでは、子ども達の成長・理解度に合わせた放射線検査の説明が当たり前に行われる世の中を目指しています。