遺伝子解析サービスの検査項目に健康リスク「帯状疱疹」を追加
株式会社ユーグレナ
『ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス』2024年8月のアップデート情報
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、株式会社ジーンクエスト(以下「ジーンクエスト社」)とともに、ユーグレナ社が提供する『ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス』、およびジーンクエスト社が提供する遺伝子検査サービス『ジーンクエスト ALL』において、2024年8月、遺伝子解析項目に健康リスク「帯状疱疹」を追加したことをお知らせします。
ユーグレナ社とジーンクエスト社の遺伝子解析サービスは、個人の遺伝子型を解析し、健康リスク・体質・祖先について350以上の項目に関して、どのような病気、体質の遺伝的傾向があるかの結果を提供するサービスです。遺伝子解析項目は定期的にアップデートしていて、今回は、健康リスクの項目「帯状疱疹」を追加しました。解析結果は、帯状疱疹を発症するリスクについての情報を表示するもので、現在、体内に水ぼうそうウイルスを保持しているかを示すものではありません。
■帯状疱疹とは?
水ぼうそうウイルスの再活性化により、痛みを伴う水疱の発疹を生じる疾患です。子どもの頃に感染した水ぼうそうのウイルスは、水ぼうそうが完治した後もずっと体内に潜伏しています。体力のある時期にはウイルスの活動を抑え込めていますが、加齢(50歳以上が多い)・ストレス・過労・他の感染症や病気が原因で免疫の機能が弱まると、ウイルスが再活性化して「帯状疱疹」を発症するといわれています。
初感染(水ぼうそう)では全身の皮膚に発疹が生じますが、このウイルスは後根神経節という部位に潜伏し、再活性化の際には特定の神経に沿って増殖するために帯状に発疹が生じます。近年では若い世代(20~40代)の発症が増えているとの報告もあります。
さらに帯状疱疹の発疹が消えてからも、10~50%の割合で「帯状疱疹後神経痛」という、数か月から数年にわたって、時には何もできなくなるくらいの難治性の痛みに悩まされることがあります。帯状疱疹の治療開始が遅れるほど生じやすくなるため、発症の際にはできるだけ早く治療を始めることが大切です。
■今回追加した項目「帯状疱疹」に関する遺伝子型
米国カリフォルニア大学(UCSF)と米国遺伝子解析企業23andMe社の研究グループは、13万人以上のヨーロッパ人を対象に、帯状疱疹の発症と遺伝子との関連を調査しました。その結果、帯状疱疹はHLAという免疫に関与する遺伝子領域と特に関連していることが見出されました。※1
今回追加した項目「帯状疱疹」では、「SNP:rs2523822」「SNP:rs9261438」「SNP:rs2853922」の3か所の遺伝子の違いをもとに帯状疱疹の発症リスクを評価しています。
なお、リスクが高くても必ず発症するわけではありません。一方で、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります。
※1 根拠とする文献は次の通りです。Tian C et al. (2017) "Genome-wide association and HLA region fine-mapping studies identify susceptibility loci for multiple common infections." Nat Commun. 8(1):599.
■予防のために私たちができること 50歳以上はワクチン接種という選択肢も
1.帯状疱疹予防のワクチン接種
現状では、生ワクチン(ビケン)とウイルスの一部成分を用いたワクチン(シングリックス)の2種類があり、発症予防効果はそれぞれ69.8%、96.6%とされています※2。特に発症者が増える50歳以上では、発症予防や重症化予防のためにも医師と相談の上で接種の検討が勧められます。
※2 発症予防効果は50歳~59歳に対する数値です。
2.バランスの良い食事と十分な休息、適度な運動など規則正しい生活で免疫機能を維持
ウイルスの再活性化は、免疫機能が低下する要因があるときに起こると考えられています。要因としては加齢(50歳以上が多い)・疲労・ストレスのほか、ほかの感染症や悪性腫瘍、免疫抑制剤や抗がん剤使用などがあげられます。要因となる疾患の予防や治療を心がけること、また心当たりの疾患がなくとも、バランスの良い食事と十分な休息、適度な運動といった日常生活に気を配ることも大切です。
■「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」について
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて350項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにあなたができることをチェックできます。また、体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直す際のヒントとなります。
https://myhealth.euglena.jp/products/gene_analysis/
「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」
<ユーグレナ・マイヘルスについて>
『ユーグレナ・マイヘルス』は、「科学(Science)」「信頼(Credible)」「パーソナル(Personal)」の3つを軸に展開するユーグレナ社の検査サービスブランドです。学術研究などに基づいた多様な検査サービスを通じて、お客様の健康リスクや体質、健康状態を把握していただいたうえで、一人ひとりに対応したヘルスケアソリューションの提供を目指しています。今後、複数のサービスを『ユーグレナ・マイヘルス』にて展開することで、ヘルスケアに関するビッグデータを1か所に集積し、中長期的には、そのビッグデータを活用した科学研究の推進を通じて、生命科学の発展とより付加価値の高いヘルスケアソリューションの提供を目指します。https://myhealth.euglena.jp/
株式会社ユーグレナ
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供、未利用資源等を活用したサステナブルアグリテック領域などの事業を展開。2014年より、バングラデシュの子どもたちに豊富な素栄養を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を、継続的に実施している。https://euglena.jp
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『ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス』2024年8月のアップデート情報
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、株式会社ジーンクエスト(以下「ジーンクエスト社」)とともに、ユーグレナ社が提供する『ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス』、およびジーンクエスト社が提供する遺伝子検査サービス『ジーンクエスト ALL』において、2024年8月、遺伝子解析項目に健康リスク「帯状疱疹」を追加したことをお知らせします。
ユーグレナ社とジーンクエスト社の遺伝子解析サービスは、個人の遺伝子型を解析し、健康リスク・体質・祖先について350以上の項目に関して、どのような病気、体質の遺伝的傾向があるかの結果を提供するサービスです。遺伝子解析項目は定期的にアップデートしていて、今回は、健康リスクの項目「帯状疱疹」を追加しました。解析結果は、帯状疱疹を発症するリスクについての情報を表示するもので、現在、体内に水ぼうそうウイルスを保持しているかを示すものではありません。
■帯状疱疹とは?
水ぼうそうウイルスの再活性化により、痛みを伴う水疱の発疹を生じる疾患です。子どもの頃に感染した水ぼうそうのウイルスは、水ぼうそうが完治した後もずっと体内に潜伏しています。体力のある時期にはウイルスの活動を抑え込めていますが、加齢(50歳以上が多い)・ストレス・過労・他の感染症や病気が原因で免疫の機能が弱まると、ウイルスが再活性化して「帯状疱疹」を発症するといわれています。
初感染(水ぼうそう)では全身の皮膚に発疹が生じますが、このウイルスは後根神経節という部位に潜伏し、再活性化の際には特定の神経に沿って増殖するために帯状に発疹が生じます。近年では若い世代(20~40代)の発症が増えているとの報告もあります。
さらに帯状疱疹の発疹が消えてからも、10~50%の割合で「帯状疱疹後神経痛」という、数か月から数年にわたって、時には何もできなくなるくらいの難治性の痛みに悩まされることがあります。帯状疱疹の治療開始が遅れるほど生じやすくなるため、発症の際にはできるだけ早く治療を始めることが大切です。
■今回追加した項目「帯状疱疹」に関する遺伝子型
米国カリフォルニア大学(UCSF)と米国遺伝子解析企業23andMe社の研究グループは、13万人以上のヨーロッパ人を対象に、帯状疱疹の発症と遺伝子との関連を調査しました。その結果、帯状疱疹はHLAという免疫に関与する遺伝子領域と特に関連していることが見出されました。※1
今回追加した項目「帯状疱疹」では、「SNP:rs2523822」「SNP:rs9261438」「SNP:rs2853922」の3か所の遺伝子の違いをもとに帯状疱疹の発症リスクを評価しています。
なお、リスクが高くても必ず発症するわけではありません。一方で、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります。
※1 根拠とする文献は次の通りです。Tian C et al. (2017) "Genome-wide association and HLA region fine-mapping studies identify susceptibility loci for multiple common infections." Nat Commun. 8(1):599.
■予防のために私たちができること 50歳以上はワクチン接種という選択肢も
1.帯状疱疹予防のワクチン接種
現状では、生ワクチン(ビケン)とウイルスの一部成分を用いたワクチン(シングリックス)の2種類があり、発症予防効果はそれぞれ69.8%、96.6%とされています※2。特に発症者が増える50歳以上では、発症予防や重症化予防のためにも医師と相談の上で接種の検討が勧められます。
※2 発症予防効果は50歳~59歳に対する数値です。
2.バランスの良い食事と十分な休息、適度な運動など規則正しい生活で免疫機能を維持
ウイルスの再活性化は、免疫機能が低下する要因があるときに起こると考えられています。要因としては加齢(50歳以上が多い)・疲労・ストレスのほか、ほかの感染症や悪性腫瘍、免疫抑制剤や抗がん剤使用などがあげられます。要因となる疾患の予防や治療を心がけること、また心当たりの疾患がなくとも、バランスの良い食事と十分な休息、適度な運動といった日常生活に気を配ることも大切です。
■「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」について
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて350項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにあなたができることをチェックできます。また、体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直す際のヒントとなります。
https://myhealth.euglena.jp/products/gene_analysis/
「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」
<ユーグレナ・マイヘルスについて>
『ユーグレナ・マイヘルス』は、「科学(Science)」「信頼(Credible)」「パーソナル(Personal)」の3つを軸に展開するユーグレナ社の検査サービスブランドです。学術研究などに基づいた多様な検査サービスを通じて、お客様の健康リスクや体質、健康状態を把握していただいたうえで、一人ひとりに対応したヘルスケアソリューションの提供を目指しています。今後、複数のサービスを『ユーグレナ・マイヘルス』にて展開することで、ヘルスケアに関するビッグデータを1か所に集積し、中長期的には、そのビッグデータを活用した科学研究の推進を通じて、生命科学の発展とより付加価値の高いヘルスケアソリューションの提供を目指します。https://myhealth.euglena.jp/
株式会社ユーグレナ
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供、未利用資源等を活用したサステナブルアグリテック領域などの事業を展開。2014年より、バングラデシュの子どもたちに豊富な素栄養を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を、継続的に実施している。https://euglena.jp
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(2024/08/29 11:00)
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