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日本初!北欧トップヘルスケアAIとの連携による、高齢者の健康状態を見える化する「健康予測AI」の実証実験開始

Care Viewer 株式会社
日々の介護記録から高齢者の健康状態の網羅的なグラフ表示機能、高齢者の健康リスクに対し職員に気づきを与えるアラート通知機能を搭載。日本初!介護福祉現場のケアの質を標準化する「健康予測AI」実証開始。





さくらCSホールディングスグループ傘下のAI・介護記録ソフト「CareViewer」を提供するCare Viewer株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:中元秀昭、以下ケアビューアー)は、医療看護介護分野向けのAIモデル開発企業でフィンランド国内シェアNo1を誇るGillie.AI社との連携事業として、2024年10月より、グループ会社の介護施設10事業所にて、「健康予測AI」の実証実験を開始した。
https://care-viewer.com/

開発背景
ケアビューアーは、「いきいきとした暮らしをテクノロジーの力で」というミッションを掲げ、ヘルスケアテック領域にて事業展開を行っている。

AI・介護記録ソフト「CareViewer」は、全国の介護福祉事業所、およそ2,000事業所で利用されている。介護福祉業界は、人材の流動性が高く、外国人職員が増加傾向にあるなど、変化の激しい状況にある。そうした状況を背景に、CareViewer導入企業からは、以下のような声が寄せられていた。

認知症対応型グループホーム・管理者
ベテラン職員と新人職員とでは、高齢者の健康状態の細かい変化に気づき、ケアの内容を変えるといったケアスキルの面でどうしても差が生まれてしまう。

小規模多機能型居宅介護施設・管理者
高齢者の変化に対して、自分自身は感覚的に気づくことは出来るが、言語化は難しい。日本人に対しては感覚的に伝えることが出来る内容でも、外国人に伝える際にはより丁寧な説明が求められ、周りへの注意喚起がしづらい。


このような声を受けて、ケアビューアーは従来の感覚的判断から客観的データに基づく判断へのニーズが高まっていることに気づき、ケアの質を標準化するための機能追加を検討してきた。フィンランドでは、高齢者の健康状態に関する介護記録を基にした客観的データの提供が既に実証され、製品化も実現していることを知り、同国のGillie.AI社との連携協議を約5年前から重ねてきた。

弊社が行った開発内容としては、これまでCareViewerで蓄積してきた膨大な介護記録のビッグデータを活用し、Gillie.AI社が提供するAIモデルを日本の高齢者向けに学習させるといったものである。

具体的には、以下の3種類のAI機能を日本の高齢者向けに学習させた。

#1 健康状態の逸脱予測に伴う介護職員アラート通知

添付画像 参考イメージ
【機能説明】
参考例)当日の水分量が不足していた場合、CareViewerから左記のような通知が届く






添付画像 参考イメージ
あらゆる健康状態の危険を事前予測し、ベテランの職員しか気づけないようなリスクも通知される




#2 最大5年迄高齢者の健康状態の逸脱可能性を示す、健康状態予測一覧表示機能

添付画像 参考イメージ

【機能説明】
灰色の棒グラフ上にある○の位置や色で、高齢者の健康状態の傾向を一括で把握可能


#3 介護職員個人・施設全体ケア傾向分析機能

添付画像 参考イメージ
【機能説明】
職員一人ひとりのケアの傾向を表示
例えば週間で、健康状態の逸脱アラート通知がなった際に、どれくらいの時間がかかったのか等がダッシュボード上で表示される





添付画像 参考イメージ
施設全体のケアの傾向を表示
施設の介護職員の全体のパフォーマンスが比較される





実証目的・検証内容について
【実証実験目的】
Gillie.AI社が提供するAIモデルによって、ケアの質の標準化が実現されるかについての検証

【検証内容:#1 健康状態の逸脱予測に伴う介護職員アラート通知】
実証実験では、感覚的な気づきでなく、客観的なデータに基づく気づきとして、高齢者の健康リスクについて知らせるアラート機能が実際の現場に則した内容として機能し、職員に利用されるかについて検証を行う

【検証内容:#2 最大5年迄高齢者の健康状態の逸脱可能性を示す、健康状態予測一覧表示機能】
実証実験では、高齢者の健康リスクに関連する各項目のダッシュボードが、実際の現場に則した内容として機能し、感覚的な気づきでなく、客観的なデータに基づく気づきを与えるものとして、職員に利用されるかについて検証を行う

【検証内容:#3 介護職員個人・施設全体ケア傾向分析機能】
実証実験では、職員のパフォーマンス分析機能、事業所のパフォーマンス分析機能を用いて、はじき出せれるチームケアの問題点や課題が、現場に則したものになっており、実際に現場で利用されるかについて検証を行う
AI活用の展望について
2021年度の介護報酬改定では、厚労省が提供する高齢者の健康状態に関わる科学的介護情報システム(通称:LIFE)が開始した。

LIFE運用開始の背景は日本社会における高齢化の進展である。伸び続ける介護保険総費用、月額保険料に対処するため、これまで以上に要介護度を改善あるいは維持すること、自立支援をサポートしていくことが求められるようになった。

そこで、LIFEでは主観的判断、経験則に基づく判断ではなく、科学的知見が生かされた客観的なデータによるアウトカム評価(介護を利用した結果、高齢者がどのような状態になったのか)がデータとして介護福祉現場にフィードバックすることで、要介護度の維持改善・自立支援のサポート行ってきた。

しかし、LIFEには1.アウトカム評価で出力されるLIFE項目の拡充や、2.評価時点でのフィードバックしか得られない、3.フィードバック自体も即時得られるわけではない、といった多くの課題も抱えている。そのため、アウトカム評価を有効に活用できない介護福祉現場も多く存在している状態である。

これらの問題に対して、「健康予測AI」は各事業所に最適な提案が可能である。フィードバックはリアルタイムで取得可能、過去から未来にわたる健康状態の予測もグラフ表示可能である。そして評価指標として不要な項目・必要な項目を選択できる機能も今後追加予定である。

ケアビューアーは、グループ会社に介護福祉施設を持つという特徴を生かし、介護福祉現場の生産性向上、ケアの質の標準化を目指し、業界内のどこも提供していないAIを活用した新たな価値を創出していきたいと考えている。

介護福祉現場のケアの質の標準化を支援する機能として健康予測AIの実証実験を2024年10月より開始、2025年2月目処の販売スタートを予定している。

また、2017年経済産業省北海道経済産業局新連携事業に採択され、基礎研究により開発した「ケアプランAI」のプロトタイプを基に、現場から多くの声が寄せられていた現場兼任の計画作成担当者の負担軽減に資する「個別介護計画書自動生成AI」の開発を2025年から早稲田大学大学院情報生産システム研究科吉江研究室との共同研究事業により開発を進めていくことで、介護福祉現場の生産性を一段と向上させる高度化開発を行っていくことを今後の予定としている。

【会社概要】
会社名   :Care Viewer株式会社
本社所在地 :北海道札幌市北区40条西4丁目2番7号
設立    :2016年2月
代表取締役 :中元 秀昭
事業内容  :介護/障害福祉用ソフトウェアの開発・製造・販売・保守メンテナンス・導入支援 等
URL    :https://care-viewer.com
TEL    :050-5443-1850
お問合せ先 :support@care-viewer.jp

【Gillie.AI 会社概要】
会社名   :Gillie.AI
本社所在地 :Innovation Home Finland, Tekniikantie 2, 02150 Espoo, Finland
代表者   :Samuel Kivikari
事業内容  :医療・介護分野向けAIモデル開発、健康関連データのAI&IoTプラットフォーム販売
URL    :https://www.gillie.ai/

【共同研究先概要】
研究機関名 :早稲田大学大学院情報生産システム研究科 吉江研究室
所在地   :福岡県北九州市若松区ひびきの2-7
URL    :https://www.waseda.jp/
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