【地域活性×人材育成の掛け算プロジェクト】蔵王坊平と企業をつなぐ「健康経営推進リーダーシップ・プログラム」始動に込めた”地元”への想い
私たち株式会社Being and Relationは、コーチングを軸に企業の人材育成や組織開発支援を行っている会社です。
代表 池田の出身県である山形県。地域によっては地元民に愛されたお店が次々に閉店し、遂には街から百貨店が1軒もなくなってしまうなど、過疎化の課題を抱えています。
「大好きな地元に貢献できることは何だろうか」
その想いが山形県の蔵王坊平観光協議会、山形県上山市役所との出会いを生み、遂には共同プロジェクトをスタートさせることになりました。
今回の取り組みは、健康経営推進企業と蔵王坊平をつなぐ、企業向け健康経営推進リーダーシップ・プログラム『Beyond Recovery』。
少子高齢化による労働人口の減少、働き方改革、メンタルヘルスの問題……。企業を取り巻くこうした課題のもと、持続的成長を目指して健康経営を推進する取り組みを行う企業・組織は年々増加傾向にあり、「クアオルト(ドイツ語で療養地)」をテーマに街興しを行う上山市と企業をつなぐことで交流人口を増やし、やがて市の資源となっていくことを目指す事業です。
地元の方々と1年以上対話を続けて形になったこのプログラム。
リカバリーに留まらず、”その先”にアプローチするVUCA時代に必要な健康経営とは?
多業種メンバーが織りなす「掛け算プロジェクト」の強みとは?
そこに込められたそれぞれが持つ地元への想いを、2024年9月に開催されたモニターツアーの様子と合わせて池田がお伝えします。
標高1000mに位置し、温泉やペンションが並ぶ蔵王高原坊平。
アスリートも集う、心身リカバリーの舞台
■「クアオルト(療養地)」をテーマにした山形県上山市の地域活性化への取り組み
子育て中に起業した私は神奈川県の湘南エリアに拠点を置きながら3ヶ月に1度位は長く山形に滞在する緩めの2拠点生活を送っています。
そのような中、友人から声をかけられ「クアオルト(ドイツ語で療養地)」をテーマに街興しに尽力されている山形県上山市役所の方々と、「リカバリーの地」として様々な取り組みをされている蔵王坊平観光協議会の方々が実施している健康経営をテーマにしたプログラムに参加する機会がありました。
上山市では平成20年度から、自然環境や温泉、食などの恵まれた地域資源を活かし、◇市民の健康増進◇交流人口の拡大による地域活性化を目的に、健康・環境・観光の三つの柱の下、“心と体がうるおうまち”づくりに取り組んでいるとのこと。
「ここ数年で蔵王の樹氷もどんどん消滅している。蔵王の豊かな自然を次世代に残していきたい」
「地元の人たちの暮らしやすさ、幸せはもちろんのこと、移住者、そして相互に良い影響を与え合える関係人口を増やしていきたい」
そういった想いで試行錯誤しながら自分たちに出来ることに一生懸命取り組まれている地元の方々の姿に、私は強く心を打たれたのです。
上山市は、「人口戦略会議」の分析により発表される「消滅可能性自治体」にも入っています。
※消滅可能性自治体は、2050年までの約30年間で、若年女性人口が5割以上減る見通しである自治体を指します。
絶対に消滅してほしくない。
そして、上山市の取り組みを通して他の自治体や企業とも学び合うことができれば、きっと日本全体の地方活性化の良いきっかけになる。「人と組織が活き活きと成長を続ける力を引き出す」ことをミッションにしている私たちだからこその強みを発揮することで、地元と企業の両方に貢献できるのでは。
そう思い至り、地元の皆さんに早速提案を行いました。
元々、施設単体の取り組みではなく様々な分野の掛け算の力で、より魅力的なプログラムを提供したい、リフレッシュもでき学びもできた方が利用者が訪れやすいのではないかと考えていたという坊平観光協議会メンバーの桐生さんが私たちの想いにも共感くださり、共同プロジェクトを発足させることとなりました。
■地域活性×人材育成の健康経営プログラムで、企業と蔵王坊平をつなぐ
プロジェクトメンバーにはスキー教室の主催者や羊飼いの方など多様な職業の方が参画しており、それぞれの特徴をプログラムに反映することで地域特性を活かしています。
地域の特性を活かした特徴的なプログラム
そこで私たちは、”リカバリーのその先”に着目しました。
持続的成長を目指して健康経営を推進する企業・組織は増えています。職場に影響の大きいリーダーたちが心身ともに健康で、かつ活き活きと自分らしく力を発揮していくことは、職場にポジティブな影響や変化を生み出すためにはとても重要なことだからです。
では人が活き活きと力を発揮している状態とはどのようなことでしょうか。
[良くない状態から正常にリカバリーする]
という要素に加え、
[現状を突破してもっと成長する、イノベーションを起こしていく]
というようなリカバリーのその先の要素もプラスしてはどうか。そしてその部分こそ、私たちB&Rの人材育成に関するノウハウを提供できるのでは、と考えたのです。
こうしてプログラム設計に1年をかけ、地域、参加者、運営関係者、皆さんにとって有意義となる企画を共に練り上げていきました。
ただ、皆さん本業がありますのでプロジェクト進行に避ける時間に限りはあります。そういった状況下でもチームとして進めてこられたのは、地元への想いがすべてだと思います。
■たったの2日間でも参加者の変化を感じられたモニターツアー
2024年9月、1泊2日のモニターツアーが実施され、住宅メーカー、菓子メーカー、工務店など、様々な業界の方が県内、県外からご参加くださいました。オフィスや会議室から離れ、坊平の広大な自然の中で過ごす非日常の時間。森林浴、温泉、焚き火、森ヨガといった心身のリカバリーと併せ、”その先”の要素として、自分と向き合う対話やリーダーシップを考えるセッションも行いました。
初日は控えめだった方が、二日目のセッションでは自らリーダー役に挙手をしたりと、短い期間でも個々の変化を感じとることができた点も嬉しく思います。
自然の中でのチーム活動を通し「生産性の高いチーム」や
「自分自身が活き活きとする状態」を体感的に学びます
坊平の豊かな自然を活かしたセッション。焚き火や森ヨガで心身をリカバリー
■地域も人も成長できる、過疎地方再生のモデルケースとして
健康経営を推進する取り組みは、企業において今後も優先課題となっていくでしょう。
上山市は東京駅から新幹線で1本。そんな蔵王には四季折々の素晴らしい自然が広がっています。アスリートが高山トレーニングをする場所としても有名で、リカバリーとともにありたい姿を目指して自分自身と向き合い、内省や対話をする場としても最適な環境です。
この場所が、組織のリーダーたちにとって
「あぁ、帰ってきたな!」
「リカバリーしながら、仲間とともに自分と他者の成長についてじっくり考えよう」
そんな非日常の「帰って来れる場所=サードプレイス」になり、一人ひとりが活き活きと力を発揮する組織づくりの一助になれば最高に嬉しいです。
リカバリーの、その先へ。
そして、坊平と、上山市と、山形県とつながることで、地域も人もそれぞれが成長していく。そんな出会いのきっかけであり続けられるよう、ここからが始まりです。
■参加者コメント
・「健康経営」という言葉の解釈が広がりました。これまで身体的なことばかりに注目していたので出来ることが増えました。
・他の参加者との関わりによって、自分の背中を押してもらったように感じます。
・統制型のチームでは互いに不健康な状態になってしまうので、まずリーダーが「よい職場づくりとは何か」について知り得る機会が重要だと感じました。
・若手社員に参加を促し、異業種交流の場としても活用してみたいです。
■主催者コメント
桐生 貴法(蔵王坊平観光協議会/坊平リカバリー温泉『高源ゆ』マネージャー)
プログラムへの参加をきっかけにこのエリアに興味を持っていただき、家族や友人と再訪していただけるように、奥行きのあるプログラムを目指しています。そうして交流人口が増えることで上山市の本物の資源になっていけると信じています。
共同プロジェクトを通じ我々も成長させていただくとともに、自然を活用したプログラムで社会に還元できるチームでありたいと思っていますのでぜひ足を運んでいただきたいです。
満天の星空、雲海や樹氷が望める坊平の大自然
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(2025/01/07 08:00)
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