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プロドライバーによるシェアリングエコノミーで介護業界の人材不足を解決するソーシャルムーバー、プレシリーズAラウンドで資金調達を完了

ソーシャルムーバー株式会社
- 介護タクシーと介護施設の送迎ニーズとマッチング さらなる地域展開へ -

ソーシャルムーバー株式会社(本社:群馬県前橋市、代表取締役社長:北嶋史誉)は、プレシリーズAラウンドにおいて5,000万円の資金調達を完了しました。本ラウンドは1982インパクトファンドがリード投資家を務め、拠点がある群馬県を中心に展開している「ケアドライブ事業」の確立および近隣県への拡大を目的としています。



■介護業界の抱える課題
日本の介護業界は、慢性的な人材不足が深刻化しています。厚生労働省の推計によれば、2040年までに約69万人の介護人材が不足する見込みです。特に通所介護(デイサービス)では、送迎業務が全業務時間の約30%を占めており、施設スタッフが本来のコア業務に集中できないという課題があります。
一方、プロドライバーである介護タクシー事業者は、入退院等の単発依頼のみで収益が不安定になりやすく、個人事業主にとどまっているという別の問題を抱えています。ソーシャルムーバー株式会社は、この2つの課題を「シェアリングエコノミー」の視点から解決するため、ケアドライブ事業を立ち上げました。

※経済産業省「将来の介護需要に即した介護サービス提供に関する研究会」 報告書資料をもとにSMKが改編

■ケアドライブ事業とは
ケアドライブ事業は、介護事業所と介護タクシー事業者をマッチングするプラットフォームです。空き時間が発生しやすい介護タクシー事業者の稼働率を最大化し、介護業界の人材不足を補うことで、以下のような価値を提供します。

- 介護事業所:送迎業務を外部委託することで、コア業務に集中できる環境を提供し、固定費削減や事故リスクを軽減。加えて採用にも好影響。
- 介護タクシー事業者:定常的な業務提供を通じた安定的な収益と運営ノウハウを提供。


本事業は現在、群馬県内で導入が進んでおり、2025年1月時点で、介護施設15施設・介護タクシー8事業所の間で16台のタクシーが稼働しており、介護事業所・介護タクシー事業者・実際に送迎する高齢者から高い評価を得ています。
加えて、新規に15台が介護タクシー事業に参入しており、ほとんどは既存の事業者がいなかった地域で開業しています。これにより、介護事業所に通う利用者が、送迎しているなじみの介護タクシー事業者へ、スーパーや病院に通うために介護タクシーを活用するようになってきております。

CareDrive概要図