プルーンを毎日食べることで、18歳~25歳の若い女性の経口避妊薬の骨への悪影響が軽減される可能性
カリフォルニアプルーン協会
骨折しやすいとされる特定の骨部位での骨密度が増加
プルーンに関する18歳から25歳の女性を対象とした新たな研究において、経口避妊薬(以下、OC)の使用に伴う骨量減少のリスクを軽減するために、プルーンを1日1個程度、1年間食べ続けることが安全で安価な解決策になり得ることが示されました。
なお、この研究[※1]は、米国栄養学会発行の『Current Developments in Nutrition』9月号に掲載されました。
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2475299124023515
具体的には、OCとともに、毎日50グラムのプルーンを12ヵ月間摂取した女性において、橈骨超遠位部の骨密度が有意に増加したことが示されました。橈骨超遠位部は、海綿骨というスポンジ状のような骨が特に豊富な部位です。
「海綿骨の多い骨格部位は、骨粗鬆症によって骨折しやすいため、海綿骨は骨の健康にとって特に重要です」と、サンディエゴ州立大学の主任研究者であるシリン・フーシュマンド博士(PhD、RD)は述べています。
このプルーンの骨に対する効果の理由は完全には解明されていないものの、研究によると、プルーンの効果は主に、骨組織を破壊する骨細胞の一種である破骨細胞の活性を低下させることにより、骨吸収(=古くなった骨が破骨細胞によって溶かされること)を抑制することで起こることが示唆されています。
「栄養豊富な果物であるプルーンは食物には珍しい組み合わせである、ミネラル、ビタミンK、フェノール化合物、食物繊維を含んでいて、骨の完全性にとって重要です。」とフーシュマンド博士は述べています。
■OCの普及と懸念される影響
アメリカ国立衛生研究所の2024年の数字[※2]によると、現在避妊をしている15歳から44歳の米国女性の約25%が、避妊方法としてピルを使用している状況です。そんな中、OCの使用は、特に若い女性の骨密度に悪影響を及ぼす可能性があることが研究で示されています[※3]。
■プルーンの骨への健康効果はますます堅固に
この新しい研究結果は、骨の健康に対する効果を測る、プルーン研究の蓄積をさらに深めました。
例えば、以前に行ったプルーン研究では、55歳から75歳の閉経後女性183人を対象に12ヵ月間の無作為化比較試験において、1日50グラム(約1人前)のプルーン摂取で同様の骨への効果が示されました。
(参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000122295.html)
「プルーンの骨の健康効果に対する私たちの研究は、閉経後の女性における知見に加えて、骨量減少のリスクが高い若い女性にまで及んできています」とフーシュマンド博士は語りました。
[※1] この研究は、カリフォルニアプルーン協会の資金提供を受けて実施されました。カリフォルニアプルーン協会は、研究の設計と実施、データの収集、管理、分析、解釈、原稿の準備、レビュー、承認、および論文の出版提出の決定には一切関与していません。
[※2] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK430882/#:~:text=in%20the%20US.-,Approximately%2025%25%20of%20women%20aged%2015%20to%2044%20who%20currently,%2Donly%20pill%20(POP)
[※3] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9867809/
■参考:研究の詳細
この並行群12ヵ月無作為化対照試験は、18~25歳の健康な若い女性90人を対象に実施されました。参加者はまず、「OC非服用群(n=30)」と「1年以上5年以内のOC服用群(n=60)」の2群に分けられました。
さらに、OC服用群は、無作為に、毎日50グラムのプルーンを食べるように指示されたプルーン群(n=30)とプルーンを食べないよう指示された非プルーン群(n=30)に分けられました。
参加者の減少もあり、最終的には28人が両OC群で1年間の試験を完了しました。
OC群とは異なり、非OC群ではアジア系およびヒスパニック系の参加者が多く、黒人またはその他と識別した参加者はおらず、研究参加者の大多数は白人女性でした。
参加者の人体測定と血液中の骨バイオマーカー測定は、試験開始時・途中経過時・12ヵ月目に行われ、二重エネルギーX線吸収測定法と末梢定量的コンピューター断層撮影法による骨密度スコアは、試験開始時と12ヵ月目に測定されました。
血中骨バイオマーカー、腰椎、右大腿骨、左大腿骨、利き腕でない橈骨と尺骨、全身の骨密度、および脛骨のどの部位においても、群間または群内で統計学的に有意な差は認められませんでした。しかし、が、非OC群とOC+プルーン群では、利き手側ではない腕の橈骨(とうこつ)最遠位端の骨密度が当初から12ヵ月後の状態までに有意に増加したことがわかりました。
一方で研究の限界もあり、使用されたOCの用量や種類がまちまちであったこと、OC+プルーン群のプルーン摂取遵守率は87%であったりと、遵守率が最適でなかったことなどがありました。
カリフォルニアプルーン協会について
カリフォルニアプルーン協会は、1952年にカリフォルニア州食糧農業長官の権限のもと、プルーン生産者と取扱業者を代表する機関として設立された。カリフォルニア州は世界最大のプルーン生産地で、サクラメントからサンホアキンバレーに及ぶ14郡に果樹園が広がっている。CPBはカリフォルニアの優れた食品安全基準とサステナビリティ基準に支えられた、何世代にもわたるクラフトマンシップで人々の健康を促進し、プレミアムプルーンカテゴリーをリードし続けている。
California Prunes. Prunes. For life.
■カリフォルニアプルーン協会ジャパン公式サイト:https://www.prune.jp
■X公式アカウント: https://twitter.com/prune_fan?lang=ja
■Instagram公式アカウント: https://www.instagram.com/californiaprunejp/
■Facebook公式アカウント: https://www.facebook.com/prunefan/?locale=ja_JP
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骨折しやすいとされる特定の骨部位での骨密度が増加
プルーンに関する18歳から25歳の女性を対象とした新たな研究において、経口避妊薬(以下、OC)の使用に伴う骨量減少のリスクを軽減するために、プルーンを1日1個程度、1年間食べ続けることが安全で安価な解決策になり得ることが示されました。
なお、この研究[※1]は、米国栄養学会発行の『Current Developments in Nutrition』9月号に掲載されました。
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2475299124023515
具体的には、OCとともに、毎日50グラムのプルーンを12ヵ月間摂取した女性において、橈骨超遠位部の骨密度が有意に増加したことが示されました。橈骨超遠位部は、海綿骨というスポンジ状のような骨が特に豊富な部位です。
「海綿骨の多い骨格部位は、骨粗鬆症によって骨折しやすいため、海綿骨は骨の健康にとって特に重要です」と、サンディエゴ州立大学の主任研究者であるシリン・フーシュマンド博士(PhD、RD)は述べています。
このプルーンの骨に対する効果の理由は完全には解明されていないものの、研究によると、プルーンの効果は主に、骨組織を破壊する骨細胞の一種である破骨細胞の活性を低下させることにより、骨吸収(=古くなった骨が破骨細胞によって溶かされること)を抑制することで起こることが示唆されています。
「栄養豊富な果物であるプルーンは食物には珍しい組み合わせである、ミネラル、ビタミンK、フェノール化合物、食物繊維を含んでいて、骨の完全性にとって重要です。」とフーシュマンド博士は述べています。
■OCの普及と懸念される影響
アメリカ国立衛生研究所の2024年の数字[※2]によると、現在避妊をしている15歳から44歳の米国女性の約25%が、避妊方法としてピルを使用している状況です。そんな中、OCの使用は、特に若い女性の骨密度に悪影響を及ぼす可能性があることが研究で示されています[※3]。
■プルーンの骨への健康効果はますます堅固に
この新しい研究結果は、骨の健康に対する効果を測る、プルーン研究の蓄積をさらに深めました。
例えば、以前に行ったプルーン研究では、55歳から75歳の閉経後女性183人を対象に12ヵ月間の無作為化比較試験において、1日50グラム(約1人前)のプルーン摂取で同様の骨への効果が示されました。
(参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000122295.html)
「プルーンの骨の健康効果に対する私たちの研究は、閉経後の女性における知見に加えて、骨量減少のリスクが高い若い女性にまで及んできています」とフーシュマンド博士は語りました。
[※1] この研究は、カリフォルニアプルーン協会の資金提供を受けて実施されました。カリフォルニアプルーン協会は、研究の設計と実施、データの収集、管理、分析、解釈、原稿の準備、レビュー、承認、および論文の出版提出の決定には一切関与していません。
[※2] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK430882/#:~:text=in%20the%20US.-,Approximately%2025%25%20of%20women%20aged%2015%20to%2044%20who%20currently,%2Donly%20pill%20(POP)
[※3] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9867809/
■参考:研究の詳細
この並行群12ヵ月無作為化対照試験は、18~25歳の健康な若い女性90人を対象に実施されました。参加者はまず、「OC非服用群(n=30)」と「1年以上5年以内のOC服用群(n=60)」の2群に分けられました。
さらに、OC服用群は、無作為に、毎日50グラムのプルーンを食べるように指示されたプルーン群(n=30)とプルーンを食べないよう指示された非プルーン群(n=30)に分けられました。
参加者の減少もあり、最終的には28人が両OC群で1年間の試験を完了しました。
OC群とは異なり、非OC群ではアジア系およびヒスパニック系の参加者が多く、黒人またはその他と識別した参加者はおらず、研究参加者の大多数は白人女性でした。
参加者の人体測定と血液中の骨バイオマーカー測定は、試験開始時・途中経過時・12ヵ月目に行われ、二重エネルギーX線吸収測定法と末梢定量的コンピューター断層撮影法による骨密度スコアは、試験開始時と12ヵ月目に測定されました。
血中骨バイオマーカー、腰椎、右大腿骨、左大腿骨、利き腕でない橈骨と尺骨、全身の骨密度、および脛骨のどの部位においても、群間または群内で統計学的に有意な差は認められませんでした。しかし、が、非OC群とOC+プルーン群では、利き手側ではない腕の橈骨(とうこつ)最遠位端の骨密度が当初から12ヵ月後の状態までに有意に増加したことがわかりました。
一方で研究の限界もあり、使用されたOCの用量や種類がまちまちであったこと、OC+プルーン群のプルーン摂取遵守率は87%であったりと、遵守率が最適でなかったことなどがありました。
カリフォルニアプルーン協会について
カリフォルニアプルーン協会は、1952年にカリフォルニア州食糧農業長官の権限のもと、プルーン生産者と取扱業者を代表する機関として設立された。カリフォルニア州は世界最大のプルーン生産地で、サクラメントからサンホアキンバレーに及ぶ14郡に果樹園が広がっている。CPBはカリフォルニアの優れた食品安全基準とサステナビリティ基準に支えられた、何世代にもわたるクラフトマンシップで人々の健康を促進し、プレミアムプルーンカテゴリーをリードし続けている。
California Prunes. Prunes. For life.
■カリフォルニアプルーン協会ジャパン公式サイト:https://www.prune.jp
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(2024/09/20 16:59)
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