ネットサービス・アプリ 医療・医薬・福祉

中国UBTechと上海MCSの合弁会社「Udicaria Health Technology」と認知機能推定におけるAIの共同開発に向けた実証開始

ジョージ・アンド・ショーン株式会社
世界中で加速する高齢化社会と高齢者介護業界の課題解決に向け取り組む

高齢者認知機能推定AI「Cognivida」を用いたヘルスケアサービスを提供しているジョージ・アンド・ショーン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:井上 憲/以下「G&S」)は高齢者向けのデジタルヘルスサービスを提供する「Udicaria Health Technology社(深圳市)」と、認知機能推定におけるAIの共同開発と実証実験を開始しました。
「Udicaria Health Technology社」は、中国のロボット企業「UBTECH Robotics(広東省深圳市)」と学研ホールディングスの連結子会社で日本全国に330以上の介護事業所を運営するメディカル・ケア・サービスの上海現地法人「メディカル・ケア・サービス・上海/以下「MCS上海」」の合弁会社です。
本実証では、高齢化社会の先進国である日本で技術発展をしてきた、認知機能推定AI技術を持つG&Sと、「Udicaria Health Technology社」が連携してサービス開発を促進するとともに、海外での事業化に関する知見を持つ三洋貿易株式会社(上海)の協力のもと、現地法人による実証サポートや利用者に向けた一貫したサービス提供を進めていきます。今後高齢化社会が進むにつれて、取り組まなければいけない課題が増加していくことを踏まえ、その解決策となるサービスの開発に取り組んでまいります。




■実証背景
高齢化社会は世界中で加速していますが、中でもアジアの高齢化は顕著で、日本は最も高齢化が進んでいる国であり、中国は一人っ子政策の影響もあり、高齢化が一気に加速しています。中国老齢協会のデータ※1によると、現在、中国の60歳以上の高齢者の中で約1,507万人が認知症とされており、この数は2030年には2,220万人、2050年には2,898万人に増加する見込みです。需要が急増する一方、中国政府の認知症対策や関連産業の整備はまだ初期段階にあり、専門性の高いケアサービスの提供やスタッフの不足といった課題が浮き彫りになっています。
本実証で連携するMSC上海が位置する上海市は中国国内で北京に次いで第2位の人口数となる約2,487万人※2を有する高齢化が深刻な都市の1つで、他地域に先駆け2018年から認知症ケアの政策に積極的に取り組み、広範囲なスクリーニング調査や専門エリアの設置、認知症に優しいコミュニティの整備を推進し、さらに、市内に在住の高齢者向けに無償で認知機能の評価テストも提供しています。
高齢者人口の増加により、高齢者施設だけでの受け入れが逼迫することや、遠方に住む高齢者へのケアニーズが高まることが予想されます。そのため、在宅ケアの一環として、本実証を基盤とした技術やサービスの普及を進めていくことを目指しています。
※1 中国老齢協会「認知症高齢者介護サービス需要の急成長」(2021年5月発表)
※2 上海政府国税調査(2020年)

■「認知機能推定におけるAIの共同開発に向けた実証」概要
対話型AIアバターを介して取得するコミュニケーションデータを解析します。中国国内で使用される言語は、主に7~10の大きなグループに分けられ、細かく分けると200以上の異なる方言が存在するとされ、イントネーションの独特さを網羅できるAI機能推定サービスの開発を目指しています。

・各社の役割
Udicaria Health Technology Co., Ltd.
- AI アバターシステムを利用した利用者とのコミュニケーションデータの取得
- 推定結果をもとにした、対話システムを利用した維持・改善サービス

G&S
- コミュニケーションデータを活用したAI開発
- 認知機能推定エンジン「Cognivida」の提供及び中国市場に向けた開発

三洋貿易株式会社
- G&Sの中国における技術協力・販売代理店。
- Udicaria Health Technology社の認知症応用分野でのパートナー・代理店探しや共同市場開拓の支援。
- 法務、言語、調整、顧客開拓、販売等の役割。

・スケジュール
Phase1  2024年11月~12月
     合計30名のデータを収集。健常者(10名)、MCI(10名)、認知症(10名)
Phase2  2024年12月~2025年2月
     合計60名のデータを収集。健常者(20名)、MCI(20名)、認知症(20名)
Phase3  2025年以降に本格展開予定、2025年1月~5月
     合計1,000名のデータを収集。健常者(300名)、MCI(300名)、認知症(300名)
・対話型AIアバターを回して取得したコミュニケーションデータを解析
・中国国内での方言や、イントネーションの独特さを網羅できるAI機能推定サービスの開発を目指す

ご参考
Udicaria Health Technology社のAIアバターシステムが搭載されている機器と実際に施設にて同機器が利用されている様子。本機器に搭載するAI機能推定サービスの開発を行ってまいります。




Udicaria Health Technology Co.,Ltd.
UBTECH Roboticsとメディカル・ケア・サービス・上海によって設立された合弁会社。
スマート技術で高齢者介護サービスを強化する」という理念のもと、先進的なAIとロボットのイノベーションを高齢者介護の運営・管理能力と融合させることを目指している。人工知能、モノのインターネット、スマートロボットの活用を中心に、独自のインテリジェント技術を開発・応用し、高齢者ケアにおいて特別な配慮を必要とする主要な人々の医療・ケアニーズに対応している。






Sanyo Trading (Shanghai) Co., Ltd
三洋貿易(株)の中国100%子会社。2003年の設立以来、時代が求める成長分野において、サプライヤーパートナーと共に付加価値の高いサービスを提供しています。高齢化が加速する現在の中国において、新たなパートナーと共にヘルスケア分野での価値提供を目指します。三洋貿易グループは、今後も事業を通じて世界の課題解決に貢献してまいります。






ジョージ・アンド・ショーン株式会社
「少しだけ優しい世界を創ろう。」をビジョンに掲げ、なくしもの防止&見守りタグ兼アプリの「biblle(ビブル)」の開発・販売や、biblle のコアとなるテクノロジーである、ビーコンテクノロジーや、AIを活用し、認知症/MCI早期検知サービスの開発など様々な社会課題解決のための開発を行う。社員の多くが兼業での活動をしており、新しいスタイルの起業を体現し、メディアへの露出も多い。海外への出展や、ピッチコンテストにも積極的に参加し、数々の賞を受賞。この世界に暮らす人々が、少しだけ優しくなれるために、ジョージ・アンド・ショーンは事業を展開していきます。
主な事業展開
・biblle(ビブル)          ビーコン位置情報見守りタグ/アプリ
・施設 360°(シセツサンロクマル)  高齢者施設向け位置情報見守り&生活習慣管理システム
・Cognivida(コグニヴィーダ)    生活習慣データを利用した脳の認知機能推定AIサービス
・hulali(フラリ)          「地球の歩き方」と「ハワイ州観光局」公認のハワイトラベルアプリ
・KYOUDOKO(キョウドコ)     小田急電鉄株式会社との共同事業の地域コミュニティアプリ
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMESまでご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)