発熱から一気に悪化=黄色ブドウ球菌の毒素 ―トキシックショック症候群
◇TSSリスクの認知を
非常にまれな病気であり、症状も多彩なため診断は難しいが、若年~中年女性がショック状態になった場合、月経やタンポンの使用があればTSSを疑い、早期に治療を開始すべきだという。
治療は患部を洗浄し、タンポンなどの異物があれば取り除くとともに、急いで大量の輸液を投与して、失われた血管内の体液を補完する。また、ペニシリンやクリンダマイシンなどの抗菌薬も使われる。
亀井医師は「月経中にタンポンを使っている人や、鼻の手術をした後は、TSSが起こるリスクが高まることを知っておいてほしい。タンポンを使用するときは手の清潔を保ち、長時間入れっぱなしを避けるなど、正しい使用法を守って」と呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2016/12/13 16:35)