治療・予防

いがいがや引っ掛かり =心理的な安心感で改善も―咽喉頭異常感症

 ◇詳しい問診が鍵

 正しい診断のためには的を絞った詳しい問診が重要と丸山院長は説く。いつから症状が表れたのか、どんなときに症状が表れるのか、本人や家族の病歴も尋ねる。そのための問診票も用意しているという。

 問診と共に、咽頭や喉頭、鼻、口などに病気が潜んでいないかを検査する。視診・触診はもちろん、内視鏡で喉の奥まで観察する。さらに、血液検査や超音波検査などを行う場合もある。治療にどう反応するかによって、診断を絞っていくこともあるという。

 「診察と検査で大きな問題がなければ、がんなどの重大な疾患が潜んでいる可能性は低いことを説明します。不安から症状が出ている場合、内視鏡の画面を見て説明を聞くと、それだけで安心して症状が良くなることもあります」と丸山院長。

 注意が必要なのは、医療機関を受診して「異常なし」と言われたものの症状が続いている場合だ。「咽喉頭異常感症の中には、まれに腫瘍など重大な疾患が潜んでいることもあります。症状が長引いたり強くなったりした場合は、迷わず耳鼻咽喉科を受診してください」と丸山院長は話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

  • 1
  • 2

新着トピックス