教えて!けいゆう先生

3人に1人が誤解?
薬の飲み方、頓服の意味とは

飲むタイミングに応じて薬を分類

飲むタイミングに応じて薬を分類

 ◇食間とは

 薬は「食前」「食後」「食間」など、食事の時間を基準に使用するタイミングを決めるのが一般的です。

 食前とは食事のおよそ20~30分前を指し、食後とは食事をしてからおよそ20~30分以内を指します。一方、食間とは「食事食事の間」を意味する言葉で「食事の最中」ではありません。

 薬の種類に応じて適切な使用方法は異なります。食事によって変化する胃の状態に合わせて決められているものもあれば、飲み忘れの防止を目的として、食事のタイミングにあえて合わせているものもあります。

 飲み薬や座薬などの多くは最終的には血液中に吸収され、目的の場所に運ばれて作用します。よって、薬が十分な効果を表すには、その薬の成分の血液中の濃度を一定に保っておく必要があります。

 薬を定められたタイミングで使用しなければならないのは、使用後に時間経過とともに下がってくる血中濃度を定期的に必要なレベルまで上げて維持するためです。

 薬は正しい使用方法を守らなければ効果が期待できない上、副作用リスクも高まります。必ず用法・用量を守って使用するようにしましょう。(医師・山本健人)

(参考)日本製薬工業協会

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