つらい更年期の倦怠感 =治療は病院選びも重要
◇個別の症状に対応
更年期症状があっても日常生活に支障がなければ特に受診の必要はない。市販の女性保健薬や大豆由来成分が含まれたサプリメントの利用も一つの方法だ。しかし、市販薬などで改善が見られず、日常生活に支障がある場合は医師の診察を受けることが必要だ。
牧田院長は「女性ホルモンの分泌低下には、ホルモン補充療法があります。年齢も期間も制限なく使用できますが、治療中止の判断など個々の状況に合わせた工夫が必要です。倦怠感や疲労感のみならば漢方薬が効くこともあり、抑うつや気力の低下を伴う場合には精神症状の治療が優先されます。症状に合わせて薬剤を組み合わせることもあります」という。
更年期障害の治療は婦人科が専門だが、「お産中心の産婦人科の医師は更年期障害の治療経験が少ないこともあります」と牧田院長。日本女性医学学会やNPO法人女性の健康とメノポーズ協会の専門医や医療機関のリストを参考に、「専門医の下で納得した上で治療を受けることも重要です」と話す。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
- 1
- 2
(2016/09/15 15:21)