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第10回 事業承継に成功した人たちは何をしたか
【開業医のためのクリニックM&A】 岡本雄三税理士事務所・MARKコンサルタンツ代表 岡本雄三

 ◇思いがけない申し出

 ここでお子さまたちから思いがけない申し出がありました。お子さまたちは、開業に否定的だというのです。自分たちが子ども時代に、親である院長も奥さまも診療所の事業に専心しており、子どもとしては寂しい思いもあり、自分たちは、開業はせず、勤務医として働きたいという申し出でした。

 そこで、第3者承継を模索することになりました。幸い、2年前、私の事務所が主催するクリニック開業セミナーに参加された55歳の整形外科医が承継を希望され、マッチングをすることができました。

 55歳という年齢から、1億円を超えるような借入金を伴う開業はリスクがあると考え、事業承継による開業を模索していたこと。また、お嬢さまが私立の医学部に進学され、勤務医の給与では資金的に厳しく、リスクなく所得を増やしたいとお考えになっていたことから、このマッチングはすぐに契約に至りました。

 現在、地域の多くの患者さんは新しい院長のもと、クリニックを受診することができ、クリニックのスタッフの雇用も引き継がれました。

 前院長はゴルフを楽しむ一方、趣味の歴史の研究のため、大学院に入学したというお便りをいただきました。

 こんな開業医のハッピーリタイアメントのストーリーをお手伝いできた時、私たちは仕事のやりがいを感じることができます。

 具体的な譲渡金額を含めた事例を以下にご紹介しましょう。

事例1

事例2

事例3

 次回も引き続きM&A成功事例に見る開業医たちのハッピーリタイアメントのストーリーをご紹介したいと思います。

 岡本 雄三(おかもと・ゆうぞう)

 岡本雄三税理士事務所代表。株式会社MARKコンサルタンツ代表。税理士、行政書士、宅地建物取引士、M&Aシニアエキスパート、経済産業省認定経営革新等支援機関。
 1967年生まれ。91年早稲田大学商学部卒業。98年岡本雄三税理士事務所開設。2000年公益社団法人日本医業経営コンサルタント登録。個人医院の開業、医療法人の設立、税務など、医業コンサルティング業務のほか、一般法人の税務、事業承継、M&A支援、資産税にかかわるコンサルティング業務を手掛ける。「後継ぎがいない会社を圧倒的な高値で売る方法」「開業医のためのクリニックM&A」など著書多数。

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