巻き爪は生活に合わせ治療 =膝や腰の痛みにつながる可能性
◇形成外科医の受診を
治療は器具を使った矯正、簡易手術、根治手術などの選択肢がある。部分的に爪を切除する簡易手術は再発リスクがあるものの、痛みを素早く確実に取ることができ、手軽なのが特徴。根治手術は爪を作るもとの組織(爪母)を切除するもので、3日間は安静が必要だが再発は極めて少ない。手術は医療保険が適用される。
一方、矯正は保険適用外だが、形状記憶合金ワイヤなどを使った矯正法、B/Sブレイスという樹脂の板を貼り付ける方法、通院が不要なクリップ矯正と呼ばれる方法など選択肢が豊富。中でも同院で「最も多くの人が選択する」という形状記憶合金ワイヤを使ったマチワイヤ法は矯正力が強く、痛みがないのが最大のポイント。ワイヤ装着後は1カ月半に1度の通院で済む。
巻き爪矯正は一部ネイルサロンや整骨院でも行われているが、野田院長は「病気が隠れている可能性もあるため、治療は医療機関で受けてほしい」と話す。その上で「痛みなく歩けることが何よりも大切です。痛みを我慢せず、形成外科の専門医を受診してください」とアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/02/09 16:30)