巻き爪は生活に合わせ治療 =膝や腰の痛みにつながる可能性
足の爪の両端が強く内側に巻き付くように曲がる巻き爪。神楽坂肌と爪のクリニック(東京都新宿区)の野田弘二郎院長は治療で最も重要なのが「原因となる背景を取り除くことです」と指摘する。女性の場合は特定の靴を履く時だけ強い痛みが出る人が多く、「試着の時点で痛みがある靴は選ばないのが治療の第一歩。再発予防も同様です」と話す。
◇原因の多くは靴
巻いた爪が皮膚に食い込み、炎症による激しい痛みを伴うような状態は陥入爪(かんにゅうそう)とも呼ばれる。歩く時などに負担がかかる親指で起こりやすく、痛みで親指をかばうような歩き方をすると膝や腰の痛みにつながるので注意が必要だ。
巻き爪は、きつい靴や爪先が細い靴、足が直接圧迫されるストッキングをはく20~50代の女性に最も多い。もともと爪の幅が広い人や成長期に急に足が大きくなった子どもにも見られるが、高齢者では爪白癬(はくせん)という爪の水虫が原因だったり、仕事などの生活環境が原因だったりするという。
(2017/02/09 16:30)