特集

うつ病に移行のケースも=職場のメンタルヘルス(下)

 ◇適切治療で改善

 適応障害もうつ病も、適切な治療を行えば良くなる可能性が高い。うつ病の場合、患者の3分の2は治療開始から1年以内に症状が治まると言われている。しかし残り3分の1では、別の精神疾患や他の病気を合併したり、ときに最初の診断が違っていたりして、治療が長引くケースも目立つ。
 渡邊医師は「治療開始から2カ月たっても改善しなければ、主治医に状態を確認してください。納得いかないようであれば、さらに専門的な医療機関でセカンドオピニオンを利用することも検討することが勧められます」と話す。

 ◇希望で治療選択

 うつ病の治療は薬物療法や認知行動療法、重症の場合は電気けいれん療法や磁気刺激療法など、症状に合わせたさまざまな方法がある。医師はまず、本人が悩んでいることや困っていることに耳を傾ける。その上で的確なアドバイス(心理教育)を行うのが「支持的精神療法」だ。
 渡邊医師によれば、軽症の場合はこれだけである程度は良くなり、必要に応じて薬物療法や認知行動療法を加える。重要なのは、患者本人がどういう治療で治したいかということ。通院や経済的なことも含め、医師にしっかり希望を伝えることで安心して治療が受けられる。

新着トピックス