家族が陥りやすい「介護うつ」=サービス利用で「手」増やして
◇荷おろしうつ病も
順天堂東京江東高齢者医療センターでは07年から、集団精神療法による介護者のサポートを開始。介護者6人に、認知症専門医と認知症看護認定看護師、臨床心理士が加わり、5回に分けて専門的なアドバイスを行っている。
100人以上の家族が参加して病気や介護ストレスなどについて学ぶ「認知症家族教室」や、お茶を飲みながらざっくばらんに話す「認知症カフェ」もあり、多くの介護者の情報交換や気持ちの発散場所になっている。
中には、介護が終わっても憂鬱(ゆううつ)な気分が続いたり、ストレスから解放された途端に落ち込む「荷おろしうつ病」を発症したりするケースもあり、同センターではこうした介護者の支援も行っている。
「介護うつを防ぐには、外に向けて発散できる場所を持ち、自分の時間をつくることです。罪悪感を持つ必要など全くありません」と、一宮副院長は話している。(メディカルトリビューン時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/10/24 10:57)